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ワン・ダイレクション(1D)のハリー・スタイルズがニューヨーク・タイムズとの電話インタビューに応じ、2017年5月12日にリリースされたセルフタイトル・ソロ・デビュー・アルバムについて語った。
「曲を書いていると心がとても癒されるってことに気づいた。自分が一番無防備な状態になれる時だと思う」と言う彼は、「これまであまり出してこなかった自分の部分をシェアできることはとてもエキサイティングだ」とコメントしている。
また、「ピンク・フロイド、ビートルズ、(ザ・ローリング・)ストーンズ、フリートウッド(・マック)……自分が聴きながら育ったもの」からインスピレーションを得たというこのアルバムは、ロック・テイストという意味で現在のメインストリーム音楽の傾向からは明らかに一線を画しているが、これについて彼は、「自分で聴きたいアルバムを作りたかった。振り返って後悔しないにはこの方法しかなかった」と明かしている。
ハリーがこのアルバムを制作している間、英国はEU離脱問題(ブレクジット)で揺れ、米国ではブラック・ライヴズ・マター運動やトランプ米大統領の誕生などで社会に混乱が巻き起こっていた。このような社会問題が曲作りに影響を及ぼしたかと聞かれたハリーは、「今は困難な時代だし、これまでも多くの困難な時代があったと思う。でも僕たちは今、世界中で起こっている出来事を無視することが不可能な時代にたまたま居合わせていると思う。起こっていることを認めなければかえって変だった。例えば“サイン・オブ・ザ・タイムズ”で僕は、様々なことに目を向けている。あれは僕が様々なことについてコメントしている曲なんだ」と影響を認めた。
自分からは限定せずに、受け取る側のファンに内容の解釈を委ねたいと言う彼は、特定の出来事について明言を避けつつも、「今例にあがった全部のこと……つまり現在の世界情勢だよ。(アルバムで)僕はそれに目を向けている。今は多くのことに関してとても悲しい気持ちになりがちな時だ。悪いことがたくさん起きているけれど、世界には多くの素晴らしい人々が素晴らしいことをしていることをたまに思い出すのもいいことだと思うんだ」とコメントしている。
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