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ジェイ・Zが、米大手イベント・プロモーター会社ライブ・ネイションと10年間のツアー契約を結んだと発表された。ジェイ・Zの世界ツアーのプロデュースやプロモーションをライブ・ネイションが行うというこの契約の具体的な金額は明かされていないものの、推定2億ドル(約230億円)であると見られている。
ジェイ・Zとライブ・ネイションはこれまでも“360-deal”と呼ばれる、米国での従来のレコード契約よりも広い範囲でアーティストの活動を援助する、比較的新しいタイプのビジネス協定を結んでいた。2008年に1.5億ドル(約170億円)で締結したこの契約の期間は10年で、アルバム3枚と音楽出版、そして他の資産などが対象となっており、ジェイ・Zが代表を務めるレーベル、ロック・ネイションを双方のジョイント・ベンチャーとして設立する道筋を作った。この契約が間も無く切れることから新たな契約が結ばれたと見られており、今回はツアーだけが対象だが、ロック・ネイションに関しては共同出資者としての関係が維持される。
ジェイ・Zは声明で、「ライブ・ネイションと私は2008年に未知の領域に足を踏み入れました。9年にわたり、我々は世界中を巡り、歴史的な音楽体験をプロデュースしてきました。(ライブ・ネイション社長兼CEOの)マイケル・ラピーノは業界の先見者で、この新たなパートナーシップは我々の長年の関係と、ライブ・ネイションの才能ある人材の証しです。これからの10年も、ライブ・イベントの状況を変え続けます」とコメントしている。
この新たな契約の締結は、しばらくパフォーマンスから離れていたジェイ・Zがアーティストとして復帰することを意味しているかもしれない。2017年は自身の【メイド・イン・アメリカ・フェスティバル】、そして【メドウズ・フェスティバル】、【オースティン・シティ・リミッツ】などのフェスティバルでヘッドライナーを務めることが決定している。ジェイ・Zのライブ出演は2014年に妻のビヨンセと回った【オン・ザ・ラン・ツアー】以来で、ソロとしては2013年に最後のソロ・アルバム『マグナ・カルタ…ホーリー・グレイル』の時以来となる。
彼は最近スタジオにも徐々に復帰しているようで、ファット・ジョー&レミー・マー、プシャ・T、フランク・オーシャン、DJキャレドなどのアーティストの作品に参加している。待望のニュー・アルバムとツアーが発表される日も近いかもしれない。
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