Psycho le Cému、今年初のワンマンでFC限定ライブ&夏の全国ツアー開催を発表

2017年5月4日 / 23:00

4月30日(日)@新木場STUDIO COAST (okmusic UP's)

Psycho le Cémuが4月30日(日)、新木場STUDIO COASTにて『サイコ イン ワンダーランド~不思議の国のアヤッス~』と題したワンマン公演を開催した。

2015年の完全復活後、3枚目となるシングル「STAR TRAIN」を引っ提げて行われた今年1発目のワンマン公演は、得意の演劇スタイルを織り交ぜたパフォーマンスでアリスの世界を表現。今年はニコニコ超会議などイベントへの出演が多かった彼らだが、エンターテインメント集団としての実力も、本公演では存分に発揮。それでいて、メンバーが互いを意識し、バンドとしてもひときわ輝くPsycho le Cémuを見せつけてくれた。

本公演の物語に登場したキャラクターは、娘に逃亡され笑顔を失ってしまった白金のエンペラー・YURAサマ(Dr)、不思議の国への案内人役・兵隊ウサギのLida(G)、不幸のどん底の時に現れるという幸福のエッグマン・seek(Ba)、猫のマッドハンター・DAISHI(Vo)。そして、そんな不思議の国へ迷い込んだ今回の主人公でもある不思議の国のアヤックス・AYA(G)だ。劇団Psycho le Cémuは、白金のエンペラー・YURAサマの失った笑顔を取り戻し、不思議の国から元いた世界へ戻るため物語は進んでいく。

“サイコ イン ワンダーランド~不思議の国のアヤッス~へ、ようこそおいで下さいました。ここへ迷い込んだら最後。常識は常識でなくなり、アメージングな世界に驚くでしょう。だって、ここはサイコ イン ワンダーランド!”

演劇を挟んでメンバーカラーのペンライトで埋め尽くされた景色の中、ダンスナンバー「MEGATRON –Upper ver.-」からこの日のライブはスタート。アッパーなトランス調の曲にあわせてメンバー全員で息のあったパラパラ風のダンスをのっけから披露すると、フロアのペンライトもしっかりとその息にあわせて踊り出した。ギターソロでは、Lidaコールが巻き起こり、続く「激愛メリーゴーランド」でも心地よいビートにメンバーのダンスは続く。新曲「STAR TRAIN」を早々に演奏すると、フロアからはさらに歓声が上がった。そして、強いドラムのアタック音からはじまった「あきらめないDAYS」。“諦めないで”という強いメッセージを刻み込むように歌い上げるDAISHI。ここまでポップでメロディアスな楽曲にエネルギッシュな歌声でステージを展開した彼らだったが、ダークなサウンドに“頭ふれんのかー?”と声があがった「摩天楼カオス」では、激しいステージへ豹変。頭を振り乱す観客にサイレンのように唸り声をあげるギター。続く「LOVE IS DEAD」でもスリリングで調和のとれた演奏をリズム隊が披露し、大きな拳とかけ声がフロアにこだました。ステージに押し寄せる観客の波と、熱気。 

“今日は初っぱなからガンガン飛ばしてくからガンガン来いよ!”

ゴリゴリのサウンドにラップを取り入れたミクスチャー・ロックな「one day」では、妖艶なDAISHIの歌声と激しいジャンプに会場は揺れた。そしてメジャーデビュー曲「愛の唄」では、一度耳にしたら忘れないベースのフレーズが印象的なイントロから青空と太陽を感じさせる唄がステージへと響いた。この日は久しぶりに「BLUE AGAIN」も披露。「Fantastic Fantasy」では上手から下手へタオルのウェーブがおこり、デジタルサウンド基軸とした「BLADE DANCE」ではフロアいっぱいにタオルが回った。会場のヴォルテージは更に上昇。

本編も中盤へ差し掛かったところで、再び演劇がはじまった。ライブの中に織り交ぜられたこの演劇は、Psycho le Cémuの公演の特色とも言えるが、ここではAYAの“マカロン、ロリータ、ジェラードピケ、あたし”といった様に哀愁漂う謎のひとり劇を繰り広げ、会場を爆笑の渦に包んだ。

その後もライブは続き、「You&Me」がはじまると煌びやかなポンポンを持って再びAYAが登場、踊りながらステージを盛り上げる。さらにLidaの繊細なアルペジオからDAISHIにピンスポットが照らされ「この星に願いを…」が贈られると、会場へ星空を広げていくかのようにその後も「UNIVERSE」が披露され幻想的に美しい歌声で締めくくられた。

そして“今日はちょっと大人の本気のライブなんで”とDAISHIが前置きすると、ヘヴィ・チューン「2020」で再び激しい後半戦の火蓋は切られた。勢いはそのまま「Last Emotion」とインディーズ時代にリリースされたライブの定番曲でもある「Murderer / Death / Kill」をプレイ。押し寄せる熱気でファンが心配されるも、途中ステージからAYAがウォーターガンを噴射。「道の空」「しばしの別れ」を演奏し終えると、ライブ終盤ではPsycho le Cémuから夏の全国ツアー&ファンクラブ限定ライブの詳細が発表された。全国ツアーのコンセプトは“ドッペルゲンガー”。MCでは彼らの長年の夢でもある日本武道館公演についてseekが触れ、“笑いながら死ぬ気で頑張っているので、みんなで日本武道館まで行きたいと思ってます”と話した。そして、最後はYURAサマの“ロケットバイビー♪”で本編は終了。

アンコールの声にメンバーが再び登場すると、聞かせたい曲がありますとはじまったのは昨年、配信限定でリリースされた「未来少年×未来少女」。メロディアスなベースにポップで明るい楽曲から“一緒に歌ってくれますか?”と、キレの良いシリアスなサウンドを鳴らした「聖〜excalibur〜剣」ではメンバー全員がステージ全体を動き回り、DAISHIもステージ二階部分の王様の椅子に座り堂々と歌い上げ、お祭り騒ぎ。観る者を楽しませてくれた。

最後には “みんなが夢に向かって応援してくれているので、幸せに思ってます”とDAISHIがファンへ感謝の気持ちを伝え、“今の現状に満足はしていないけど、今の一瞬を大切にしたいなって思ってます。特に辛いときはこの曲が僕の中で流れる”と「REMEMBRANCE」でラストを迎えた。自身のライフソングとも話していたこの曲では、ファンの大合唱が強く響きわたっていたのが印象的であった。Psycho le Cémuとファンの絆の強さが伺えたラスト。

2006年の活動再開から自粛や活動停止などいくつかの壁を乗り越え、様々な思い入れのあった新木場STUDIO COASTでのワンマン公演を大成功に導いた彼らは今夏、8月福岡DRUMBe-1でのワンマン公演を皮切りに 9月24日豊洲PITまで夏の全国ツアーが決定している。毎回コンセプチュアルで奇抜なコスプレ衣装に目を奪われがちな彼らだが、夢のようなライブにはたくさんの笑顔が広がっていた。ぜひライブを通した彼らの生き様や成長も、肌で感じてほしい。

Text by 後藤千尋

【SETLIST】
1.MEGATRON –Upper ver.-

2.激愛メリーゴーランド

3.STAR TRAIN

4.あきらめないDAYS

5.摩天楼カオス

6.LOVE IS DEAD

7.one day

8.愛の唄

9.BLUE AGAIN

10.Fantastic Fantasy

11.BLADE DANCE

12.You&Me

13.この星に願いを…

14.UNIVERSE

15.2020

16.Last Emotion

17.Murderer / Death / Kill

18.道の空

19.しばしの別れ

En1.「未来少年×未来少女」

En2.聖〜excalibur〜剣

En3.REMEMBRANCE

『モバイルFC限定ライブ』
一部:復活!!PLC学園

OPEN 13:00 / START14:00

二部:TOKYO VISUAL WORLD 〜漆黒のゲルニカ〜

OPEN 17:30 / START18:30

開場:クラブチッタ川崎

料金:¥5,800(税込)

※一部二部通し券(¥11,000)販売あり

■詳しくはこちら

http://fc-psycholecemu.com/ticket/170430_fclive/

全国TOUR『Doppelganger ~Next Generations~』
8月11日(金) 福岡DRUM Be-1 

8月19日(土) 名古屋ELL 

8月20日(日) 梅田クラブクアトロ 

8月27日(日) 仙台darwin

9月24日(日) 豊洲PIT 

<チケット代>

福岡・名古屋・大阪・仙台公演

¥5,800(税込)

東京公演

¥6,800(税込)

■チケットFC先行はこちら

http://fc-psycholecemu.com/ticket/170430_tour2017/


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