ストリーミング・サービスの利用者が年々増加し続けている米国の音楽業界で、ハイレゾ再生の高音質化技術MQA (マスター・クオリティ・オーセンティケイテッド)の導入が広がりを見せている。
2017年2月16日(現地時間)、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)が、MQA技術を開発/提供している同名の会社と協力し、ハイレゾ音質でのストリーミングの普及へ向け、UMGが所有する一部の音源をハイレゾ・オーディオ・フォーマットで提供することを発表した。
MQAは高音質を再現しながらポータビリティを失わず、ストリーミングも容易に行える技術。ここ1年で採用する企業が増え、2016年5月にはアトランティック・レコードのCEO兼副会長のクレイグ・カルマンがMQAへの支持を表明している。最近では1月の【コンシューマー・エレクトロニクス・ショー】で、米3大レーベル(UMG、ソニー、ワーナー・ミュージック・グループ)、アメリカレコード協会(RIAA)、パンドラ、ナップスターとHDトラックスが、デジタル・エンターテインメント・グループ(DEG)に呼応する形で、MGAと”ストリーム・ザ・スタジオ”(スタジオ・サウンドをストリーミングしよう)キャンペーンへの支持を表明したばかりだ。
今年の初めにTidal(タイダル)もハイレゾ音質ストリーミングの提供を開始した。Appleもハイレゾ対応のストリーミング・サービスを開始するのではと噂されているが、同社は公式にコメントしていない。