フル・アルバムにも期待! 小粒ながらも高クオリティ、全米2位獲得のジョン・メイヤー最新EP(EP Review)

2017年2月1日 / 18:00

 2016年11月にリリースした久々のシングル「ラヴ・オン・ザ・ウィークエンド」が大好評だった、ジョン・メイヤー。同曲も収録されたEP盤『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング:ウェーヴ・ワン』が1月20日にリリースされ、2017年2月11日付アルバム・チャートで、初登場2位にデビューを果たした。

 本作は、2013年8月にリリースした、6枚目のスタジオ・アルバム『パラダイス・バレー』から3年半ぶりとなる新作で、年内には、フル・アルバムも発売される予定。ジョンは、自身のフェイスブックで「曲がたくさんありすぎるから、この4曲をまずはリリースする」と発表している。

 「ラヴ・オン・ザ・ウィークエンド」に続く3曲も、“原点回帰”といえる、フォーク調のジョン・メイヤーらしいナンバーが揃っていて、4曲と小粒ながらも、完成度は高い。

 1曲目の「ムーヴィング・オン・アンド・ゲッティング・オーヴァー」は、60年代ソウルを彷彿させる、オールディーズ調のナンバーで、所々で聴かせるハーモニーと、インタールードのギターが絶妙に絡み合う。2曲目の「チェンジング」は、ピアノの弾き語りではじまる、メロウ・ソング。4曲の中でも、最もスタンダードなナンバーで、往年のファンも新規リスナーも、幅広い層に受け入れられる名曲だ。3曲目は、先行シングルの「ラヴ・オン・ザ・ウィークエンド」。お洒落なシティ・ポップ・サウンドだが、敷居が高くない、週末に恋人と聴きたくなるような、ほっこり系の楽曲に仕上がっている。4曲目の「ユーアー・ゴナ・リヴ・フォーエヴァー・イン・ミー」は、口笛から始まる「チェンジング」のようなピアノの弾き語りによるバラード曲で、これまでのジョン・メイヤーの楽曲にはなかった旋律が印象的。

 全曲ジョン・メイヤーが制作し、プロデューサーには、『コンティニュアム』(2006年)や、『バトル・スタディーズ』(2009年)などを手掛けた、チャド・フランスコービアックがクレジットされている。2017年中にリリースされる予定のアルバムも、おそらく彼が担当するだろう。この4曲を聴くかぎり、完成度の高いアルバムに仕上がりそうだ。

Text:本家一成

◎リリース情報
『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング:ウェーヴ・ワン』
ジョン・メイヤー
2017/01/20 RELEASE
https://goo.gl/V24GX6

 


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