【米ビルボード・ソング・チャート】ミーゴズが3週目のNo.1マーク、アレッシア・カーラがTOP10入り

　ミーゴズの「バッド・アンド・ブージー feat.リル・ウージー・ヴァート」が、通算3週目のNo.1獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

　先週、返り咲きの首位獲得を果たしたミーゴズの「バッド・アンド・ブージー」が、今週も引き続き、首位の座を死守した。ミーゴズは、1月27日に2ndアルバム『カルチャー』をリリースし、収録曲の配信や視聴がスタートしたばかり。先週、43位にデビューした新曲「Tシャツ」は、今週、37位にランクアップしていて、次週はその他のアルバム収録曲も、ランクインを果たすだろう。アルバムのプロモーションを受け、次週は4週目のNo.1獲得を果たすことが期待される「バッド・アンド・ブージー」だが、2位に停滞している、エド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」が、再び首位に返り咲く可能性が高い。

　「シェイプ・オブ・ユー」は、1月30日にミュージック・ビデオが公開されたばかりで、公開1日で1000万視聴回数という凄まじい記録を更新している。次週は、このビデオのストリーミング・ポイントが加わり、ミーゴズが首位の座を明け渡すことになる可能性が高い。また、26日にミュージック・ビデオが公開された、テイラー・スウィフトとゼインのデュエット曲「アイ・ドント・ワナ・リヴ・フォーエヴァー」(今週5位)も、4日間で2000万視聴回数を記録していて、次週はTOP3入りが間違いなさそうだ。この2曲に押され、ミーゴズは3位までランクダウンする可能性もある。

　1月中にサプライズ・リリースされると言われていた、ドレイクの新作『モアー・ライフ』からの先行シングル「フェイク・ラヴ」は今週9位へ、再びTOP10入りを果たした。ドレイクは、2月13日に開催される【第59回グラミー賞】で、アルバム『ヴューズ』が〈年間最優秀アルバム〉にノミネートされるなど、8部門にノミネートしている。〈最優秀ラップ・アルバム〉の受賞が濃厚と言われていて、もしかすると、【グラミー賞】のタイミングでアルバムがリリースされるかもしれない。【グラミー賞】の主要部門にノミネートされている、リアーナの「ラヴ・オン・ザ・ブレイン」(14位)や、アデルの「ウォーター・アンダー・ザ・ブリッジ」(26位)も、それぞれランクアップを果たした。

　今週、アルバム・チャートで、5週目のNo.1獲得を果たしたザ・ウィークエンドの『スターボーイ』からは、先行シングル「スターボーイ」が8位にダウンしたものの、2曲目のシングル「アイ・フィール・イット・カミング」が18位に上昇中。リリック・ビデオ、もしくはミュージック・ビデオが公開されれば、更にランクアップすることが予想される。

　先週の99位から52位に急上昇したのは、マリアン・ヒルの「ダウン」。マリアン・ヒルは、2013年にEP盤『プレイ』でデビューした、フィラデルフィア州出身の女性シンガーで、ローレン・ジャウリギーをゲストに迎えた最新シングル「バック・トゥ・ミー」が、スペインで14位まで上昇するヒットを記録しているが、アメリカでランクインするのは、この「ダウン」が初となる。ピアノのミステリアスなインタールードが印象的な楽曲で、ロードの「ロイヤルズ」(2013年)のようなブレイクの仕方をするかもしれない。

Text：本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、1日22時以降予定となります。

◎【Hot100】トップ10
1位「バッド・アンド・ブージー」ミーゴズ feat.リル・ウージー・ヴァート
2位「シェイプ・オブ・ユー」エド・シーラン
3位「クローサー」ザ・チェインスモーカーズ feat.ホールジー
4位「バッド・シングス」カミラ・カベロ＆マシン・ガン・ケリー
5位「アイ・ドント・ワナ・リヴ・フォーエヴァー」ゼイン＆テイラー・スウィフト
6位「ブラック・ビートルズ」レイ・シュリマー feat.グッチ・メイン
7位「ドント・ワナ・ノウ」マルーン5 feat.ケンドリック・ラマー
8位「スターボーイ」ザ・ウィークエンド feat.ダフト・パンク
9位「フェイク・ラヴ」ドレイク
10位「スカーズ・トゥ・ユア・ビューティフル」アレッシア・カーラ