X


【プレイバック2016】デヴィッド・ボウイ、グレン・フライ、プリンス、冨田勲、レオン・ラッセル~今年旅立った偉人たち

 2016年がまもなく終わろうとしている。今年もまた、多くのミュージシャンが帰らぬ人となってしまった。この1年で旅立った音楽界のレジェンドたちを、改めてここに書き記しておきたい。  

 お正月ムードが僅かに残る1月10日、突如飛び込んできたデヴィッド・ボウイ死去のニュースは、世界中のファンに大きな衝撃を与えた。なぜならボウイは、そのわずか2日前に28枚目のスタジオアルバム『ブラックスター(★)』をリリースしたばかりだったのだから。音楽界において唯一無二の存在感を誇るカリスマ、ボウイを失った悲しみのなか、遺作となった『ブラックスター(★)』は世界中で大ヒットを記録、ボウイのアルバム史上初の全米ビルボードNo.1にも輝いた。  

 そして、ボウイ喪失のショックから立ち直る間もなく、ふたたびロック界からの訃報が飛び込んできたのは、1月18日のこと。イーグルスのリーダー、グレン・フライが67歳で死去。フライの体調を考慮し、近年はイーグルスとしての活動はおこなっていなかったが、残されたメンバーたちはそれぞれ愛のこもったメッセージを公開し、盟友を追悼した。さらに3月には、エマーソン・レイク&パーマーのキーボーディストとして活躍したキース・エマーソンが死去。エマーソンは来日公演を1か月後に控えていたが、残念ながらそれは永遠に叶わぬものとなった。  

 また、ソウル・ミュージック界からの訃報も。2月5日、「宇宙のファンタジー」や「セプテンバー」などのヒット曲で知られるアース・ウィンド&ファイアーのリーダー、モーリス・ホワイトがロサンゼルスの自宅で死去。20年にわたるパーキンソン病との闘いを終え、ホワイトは74歳で帰らぬ人となった。さらに衝撃は続く。「パープル・レイン」「ビートに抱かれて」などのヒット曲で、アメリカの音楽史を代表するスーパースターとなったプリンスが4月21日に急逝。マイケル・ジャクソン同様“伝説”となるには早すぎる50代での突然の死を受け、アメリカ中が悲しみの紫に染まった。ほかにも、4月24日に70年代に全米ビルボードNo.1を記録した“元祖・不倫ソング”「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」で知られる、ソウル・シンガーのビリー・ポールが81歳で死去。その2か月後の6月24日には、Pファンクのキーボーディストとして活躍したバーニー・ウォーレルが、がんのため72歳で亡くなっている。

 そして、日本の音楽界における偉人もまた1人、帰らぬ人に。シンセサイザーの第一人者で、世界的に活躍した作曲家の冨田勲が5月5日、慢性心不全のため84歳で死去。これを受け、日本国内では『月の光』など、冨田勲作品が軒並み高セールスを記録、改めてその功績にスポットライトが当てられた。

 下半期は早すぎる死も続いてしまった。8月、ナイン・インチ・ネイルズ絶頂期の90年代前半にキーボーディストを務めていたジェームズ・ウーリーが50歳の若さで死去。そして、10月には妖艶なルックスと相反するパンチのきいた歌声で80年代を駆け抜けた、デッド・オア・アライヴのシンガー、ピート・バーンズも亡くなった。  

 さらに、アメリカのロック&ポップス界の礎を築いたレジェンドも。11月13日、「ア・ソング・フォー・ユー」や「マスカレード」などのヒット曲で知られるレオン・ラッセルが71歳で死去。世界中のアーティストに歌い継がれる名曲を残し、また1人、レジェンドが旅立った。そして12月7日には、キース・エマーソンに続きグレッグ・レイクが69歳で死去。プログレッシヴ・ロック界を牽引してきた2人の功労者は、今年ともに帰らぬ人となってしまった。そして、12月25日。クリスマスのこの日、ジョージ・マイケルが53歳で死去。煌びやかに80年代を担ったポップスターがまた、50代にして突然この世を去ってしまった。  

 彼らの偉大な功績と名曲の数々は、永遠に失われることはない。それらを讃えるとともに、謹んで哀悼の意を捧げたい。

音楽ニュースMUSIC NEWS

【ビルボード】SixTONES『音色』がハーフミリオン達成でシングル・セールス首位

J-POP2024年5月6日

 2024年5月8日公開(集計期間:2024年4月29日~5月5日)のBillboard JAPAN週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”で、SixTONESの『音色』が初週540,564枚を売り上げて、首位 … 続きを読む

【ビルボード】SEVENTEEN『17 IS RIGHT HERE』アルバムセールス首位獲得 宇多田ヒカル/NCT DREAMが続く

J-POP2024年5月6日

 2024年5月8日公開(集計期間:2024年4月29日~5月5日)のBillboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で、SEVENTEENの『17 IS RIGHT HERE』が当週404 … 続きを読む

結束バンド、全国5都市で【結束バンド ZEPP TOUR 2024 “We will”】開催決定

J-POP2024年5月6日

 結束バンドが、全国5都市でZEPPツアー【結束バンド ZEPP TOUR 2024 “We will”】を開催することが、決定した。  5月4に野外音楽フェス【JAPAN JAM 2024】に出演した結束バンド。開催場所、ツアー日程などの … 続きを読む

vistlip、新宿BLAZEでのラストワンマン開催「最高に熱いライブをBLAZEに返せることが本当に幸せ」

J-POP2024年5月6日

 vistlipが、【ENCORE:BLAZE SHOW DOWN】と題したワンマンライブを5月3日、新宿BLAZEにて行った。2024年7月に閉館となる新宿BLAZEでvistlipが行う最後のワンマンライブとなった本公演の公式レポートが … 続きを読む

郷ひろみ、通算110枚目ニューSG詳細発表

J-POP2024年5月6日

  郷ひろみが、通算110枚目となるニューシングルの詳細を発表した。   1972年8月1日に「男の子女の子」でレコードデビュー。デビューから52年、さらに進化し続ける、日本を代表するスーパースター・郷ひろみ。2024年6月5日にリリースさ … 続きを読む