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釜山国際映画祭で『君の名は。』上映!監督・出演者登場に韓国ファン大熱狂!

 公開から44日間で観客動員1,061万人、興収138億円を記録し、今や社会現象となっている映画『君の名は。』が、韓国の釜山で開催されている第21回釜山国際映画祭の【ガラ・プレゼンテーション部門】に正式出品され、メイン会場である「映画の殿堂(ドゥレラウム)」にある「ハヌルヨン劇場」にて、10月9日公式上映が行われた。

 9日の公式上映に合わせて、監督・新海誠、主人公の声を担当した俳優・神木隆之介、女優・上白石萌音が現地入り。3人とも釜山国際映画祭へは初参加となり、上映に先駆けて3人は釜山市内を散策し、高校生の恋愛ストーリーを描いた本作にちなんで、若者のデートスポットとして人気の冬柏(トンペク)公園展望台を訪れた。

 釜山の印象について、新海監督は「アジア最大の国際映画祭、ずっと来てみたかったので、すごくワクワクしています。街全体で映画祭を盛り上げようとしている雰囲気をとても感じます。」とコメント。神木は「初めて釜山映画祭に参加して、未知数ですけど嬉しいです!」、上白石は「『君の名は。』は、都会と田舎をすごくリアルに描いているので、まさに“今の日本”というものがダイレクトに伝わる映画なんじゃないかなって思います。韓国の方にどう感じていただけるのかもすごく楽しみですね。」と、感想を語った。

 釜山市内を散策した3人は、15:30(現地・日本同時間帯)から東西大学校centum campusコンベンションホールで行われた記者会見に参加。100人を超える海外メディアの質疑応答に答え、そこで新海監督は、「2011年に日本を襲った地震は、私に大きな影響を与えました。その時に日本人が想った願いや祈りの結晶をこの作品に込めました。」と語り、さらに待望の次回作について質問がおよび「今は白紙だが、多くの人を楽しませるエンターテインメント映画をもう一本つくりたいです。その能力が自分にあるのか、確かめたい。」と回答。

 神木は「入れ替わった時に、瀧を可愛いと思ってくれるよう演じました。」、上白石は「三葉はとても普通の女の子。親近感を持ち、自分と重ね合わせて声を吹き込みました。」と、それぞれ役に対する想いを語った。

 その後、野外舞台挨拶を実施。映画祭開催中に台風18号が釜山を直撃。恒例の海雲台ビーチの特設ステージが高波によってすべて破壊されたが、そのような状況の中でも映画祭スタッフ、釜山市民の手により1日にして特設ステージを設置しての挨拶となった。

 現地でも注目が高まっている『君の名は。』の舞台挨拶ということで、会場には20代の男女を中心に熱狂的な新海誠ファンやアニメーション映画ファンなど600人以上があつまり、退場時には詰めかけたファンに取り囲まれ、握手を求められるなど熱烈な歓迎を受けた。

 公式上映会場となったのは、2011年に開館した映画祭専用の劇場「映画の殿堂」内にある「ハヌルヨン劇場」。公式舞台挨拶では、300席の当日券を求めて前日の夜から徹夜組が出るほどの大人気ぶり。当日もわずか4分で全席完売するなど、現地での期待値の高さが伺える。10~20代を中心に幅広い層のファンなど約900人が劇場に詰めかけ、場内満席の大盛況の中舞台挨拶に登場した新海、神木、上白石は、大きな歓声と歓迎の拍手で迎えられ、神木と上白石は流暢な韓国語で挨拶をすると、会場のお客さんから大きな歓声上がった。

 新海監督は、「このチケットを取るのに多くの方が並び、さらに入れなかった方も沢山いると聞きました。是非1月の公開を楽しみに待っていてください。」と来られなかったファンにも呼びかけました。上映中は、主人公の瀧と三葉が入れ替わるコミカルな前半のシーンでは何度も笑い声が会場内に響き渡り、さらに観客は、美しい色彩と繊細な風景描写のシーンで思わず息をのみ、“新海ワールド”に酔いしれていた。3人も客席後方で、お客さんと一緒に鑑賞を楽しんだ。

釜山国際映画祭を終え、新海監督は、
「韓国という国には、とても親近感を感じます。歩いていても安心ですし、食べ物もとても美味しいです。また、韓国では、映画に対する期待がすごく大きいということを実感しました。釜山国際映画祭が映画をとても大事にしていて、さらにそれを強くサポートする場なのだと感じられました。その点、『君の名は。』をとても深く理解してくれているのではないかと思いますが、その反面、それでも文化は違うので、分かってもらえないのではないかという不安もあります。ただ、ヨーロッパやアメリカに比べると、アジアの方が日本と文化面で共有する部分が多いので、大きく受け入れてもらえることを期待しています。」とコメント。

また、神木、上白石も
「韓国の方は、楽しいと声に出して素直に喜んでくれるのが嬉しいです。思っていることを表現してくれるから、本当に楽しみにしてくれているんだということが分かりました。(神木)」
「韓国の人は熱い!日本にはないノリを感じます!海外に来ているということをとても実感できます。(上白石)」と印象を語った。

◎作品情報
『君の名は。』
原作・脚本・監督/新海誠
作画監督/安藤雅司  キャラクターデザイン/田中将賀  音楽/RADWIMPS
声の出演/神木隆之介 上白石萌音 
成田凌 悠木碧 島﨑信長 石川界人 谷花音 長澤まさみ 市原悦子
制作/コミックス・ウェーブ・フィルム  配給/東宝
(C)2016「君の名は。」製作委員会 

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