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4月26日、クミコがウクライナの首都キエフにある国立チェルノブイリ博物館にて開催された『チェルノブイリ博物館折り鶴交換式典』にて、松本隆作詞のカタルーニャ民謡「鳥の歌」を熱唱した。
『チェルノブイリ博物館折り鶴交換式典』は、30年を迎えたチェルノブイリ原子力発電所事故への追悼と黙祷のため、ウクライナと日本から折り鶴を交換し、音楽により平和を願う国際交流。ウクライナを代表するアーティストであり自らも被爆経験者であるナターシャ・グジーが、クミコの代表曲「INORI~祈り~」を作り被爆2世でもある佐々木祐滋とともに日本の子供たちから贈られた千羽鶴を博物館に寄贈し、ウクライナ大統領夫人であるマリーナ・ポロシェンコが、ウクライナの子供たちからの折り鶴を日本へ寄贈した。
クミコの出演は、彼女が30年目のチェルノブイリを取り上げるドキュメンタリー番組収録のためキエフ入りしたことがきっかけとなり、「鳥の歌」「INORI~祈り~」が紡いだ縁で急遽決定。式典では日本を代表する音楽家・井上鑑のキーボード、金子飛鳥のヴァイオリンにのせて「鳥の歌」を披露した。
スペインのカタルーニャ民謡である「鳥の歌」は、世界的チェリスト「パブロ・カザルス」が晩年ニューヨーク国連で演奏し、「私の生まれ故郷カタルーニャの鳥は、ピース、ピースと鳴くのです」とスピーチしたことで有名になった楽曲で、カザルスの言葉に感銘を受けた作詞家・松本隆が日本詞をつけ、クミコが歌唱した。「ルビーの指輪」などのアレンジでも有名な井上鑑は、「連歌・鳥の歌」プロジェクトをプロデュースし、ナターシャ・グジーらメンバーとともに、カタルニアやキエフなど世界中でこの歌を唄い広めている。
【各関係者よりコメント】
■クミコ
チェルノブイリの事故、広島の原爆、東日本大震災、熊本県地震など、「命」を身近に考える局面は多いです。人類の過ちを二度と繰り返さないために、「鳥の歌」を心を込めて唄いました。松本隆さんの「鳥の歌」の詞は、世界的な鎮魂歌であると、唄いながら改めて感じた、キエフで過ごす特別な4月26日です。
■松本隆
カザルスの「鳥の歌」を聴いて、涙が止まらないので、自分への癒しのつもりで、日本語の詞をつけた。それが歌い継がれて、クミコさんがチェルノブイリで鎮魂のために歌ったという。たくさんの魂たちよ、天の園をめざして飛び、疲れた翼を休めてください。
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