3月2日に4年ぶりとなるニューアルバム『海賊盤』とライブDVDを同時リリースした、中村一義の全国ツアー『RockでなしRockn'roll2016~海賊大祝祭~』がスタート! その初日のHEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3は、盟友であるバンドメンバー"海賊"を引き連れての公演となった。
オンタイムでステージに登場した中村。メンバーと円陣を組むと会場からは大きな拍手も。「会いたかったよー!」というMCで1曲目「スカイライン」がスタートし、会場全体が大きく手を振りながらの大合唱となった。
「『海賊盤』がリリースされて、やっとツアーだぜ! おまたせ!」というと、ライブでも人気の高い楽曲群を演奏。ギターのソロに合わせて体を揺らすのが印象的だった。
「ここからは『海賊盤』の曲も披露します! コール&レスポンスが多いから、クラップ、コーラス、シャウトが主軸! 歌いたくない人は心で叫んでね!」という中村のMCをうけ、歪んだギターで始まったのは「アドワン」。音楽の芯の通ったベース&ドラムに、彼の少し尖った歌詞が乗っていき、駆け抜けるような演奏を披露した。最新アルバムの楽曲たちが、ライブの雰囲気と良く合うロックンロールやブルージーなバンドアレンジで次々に披露されていき、アルバム音源とは違う魅力を放つアルバムからのセットリストに観客からは大きな拍手が起きた。
楽曲を力強く歌い上げた後のMCでは、中村が「来年のデビュー20周年、何かやりたいねぇ」と笑顔で語る。それを聞いたギター・町田からの「20周年おめでとうの会やる? 小岩の路上でケーキを食べるっていう(笑)」とやる気に満ち溢れる回答がメンバー&会場を更に笑顔にしていく。
「死んだように生きてるやつはいねぇか!」の叫び声で始まったのは「キャノンボール」。今日一番の大合唱が会場を余すことなく響き渡らせた。約4年ぶりのアルバムをひっさげて行うツアー初日のラスト、彼から満足そうな満面の笑みで「みんなすげぇ! ありがとう!!」と会場全員に感謝の言葉が。きっとその言葉はここにいる全員の胸に届いたことだろう。
中村含め5名からなる“小海賊”での演奏からスタートした今ツアー。ミニマムな編成ながら、圧倒的熱量と緻密なアレンジやコーラスワークで豊潤な音楽性を魅せている。今後の公演ではバンド構成にさらなる展開があるらしい。
5月11日には、『海賊盤』のアナログレコードも生産枚数限定で発売される。同日に、同作品ののハイレゾ配信もスタートし、アルバム全体にわたり細部まで音仕掛けが満載の『海賊盤』の楽曲群が高音質配信でも楽しめるようになる。
『中村一義 Live Tour 2016 「RockでなしRockn’Roll 2016 ~海賊大祝祭~」』
4月15日(金) 埼玉 HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3
4月17日(日) 茨城 club SONIC mito
4月22日(金) 仙台 MACANA
4月28日(木) 名古屋 CLUB QUATTRO
4月30日(土) 岡山 IMAGE
5月15日(日) 札幌 KRAPS HALL
5月20日(金) 大阪 梅田CLUB QUATTRO
5月22日(日) 福岡 BEAT STATION
5月31日(火) 東京 赤坂BLITZ