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米ペンシルベニア州ピッツバーグ出身の17歳、今年再注目の女性シンガーソングライター、デイア(Daya)。幼少期からピアノを習い、11歳からはジャズピアノに転身する早熟っぷりで、その他にもギター、ウクレレ、サックス、フルートも演奏できるという、まさに音楽で生きていくために誕生した、ともいうべく期待の新星だ。
10代特有のカワイさを売りにしたスタイルではなく、あくまで主役は自身が手掛けたサウンド。ソバージュヘアやダークカラーのアイシャドウなど、メイクやファッション、ジャケット・アートも個性的で、アーティストならではのこだわりが、ビジュアル面でもうかがえる。
昨年の9月にリリースされた、ミニ・アルバム『デイア』から、デビュー・シングルとしてリリースされた「ハイド・アウェイ」が、登場15週目にして、TOP30 にランクインするスマッシュ・ヒットを記録中。先立ってブレイクしたアレッシア・カラとタメを張れるパワーヴォイスも印象的で、バウンスの効いたこの曲との相性もバツグンだ。
共同でプロデュースをつとめるのは、カントリーからダンスチューンまで手掛ける、デイア世代の若手シンガーをプロデュースする、ジーノ・バートレッタ。大きな功績がないこの両者のタッグも、「良い曲・良いアーティストは当然に注目される」ことを物語り、すでにメインストリーム・チャートでは、13位まで到達した。カナダでも、TOP40入りを記録している。
昨年の8月にテレビ出演してからの活躍は目覚ましく、10月にリリースされたミュージック・ビデオは、500万以上の視聴回数を記録した。一度聴いたら、耳から離れないフックは、アメリカのみならず、ヨーロッパやアジアでもブレイクの兆しをみせる仕上がりだ。
ミュージシャンとしての職人技、力量はもちろんのこと、弱冠17歳にして、この包容力やクールな振る舞いには驚かされる。これまでの経歴を含め、2016年「ハイド・アウェイ」のヒットと共に、急成長するアーティストの1人になることは、間違いないだろう。
Text: 本家 一成
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