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[Alexandros]ツアーファイナルで魅せた、2015年の集大成

 12月19日、[Alexandros]メジャーデビュー後初のアルバム『ALXD』を引っさげてのツアーの最終公演【[Alexandros]TOUR2015 “ご馳走にありつかせて頂きます”FINAL】が、幕張メッセにて行われた。

 2015年の[Alexandros]といえば、メジャーデビューシングル「ワタリドリ」が、映画の主題歌に抜擢され、音楽番組や情報番組に出演するなど、ファンならずとも多くの人に知れ渡る曲となった。そんな彼らの新しい代表曲から、ツアーファイナルは幕を切った。前半は「Famous Day」まで、『ALXD』からの楽曲をトラックリストと同じ曲順で次々と披露。5曲目には旧バンド名[Champagne]時代からのファンにとってはとても懐かしい「Underconstruction」を川上洋平(Vo.)がしっとりと歌い上げる。その場内に響き渡る伸びやかなハイトーンボイスが、11月に仙台公演が延期になる原因となった声帯結節からの完全復活を告げており、ファン達を安堵させた。

 「ファイナル幕張メッセへようこそ! 幕張メッセだけど、ライブハウスだと思ってやらせていただきます! 今年1番騒ぎまくろうぜ!」と川上が叫ぶと、「Droshky!」、「Waitress, Waitress!」など、アップテンポなナンバーを続けて披露。床が揺れるほどにオーディエンスを踊らせる。「Kick & Spin」では白井眞輝(Gt.)を先頭にメンバーが花道に登場し、会場を湧かせた。

 電車の大幅な遅延があったため20分ほど遅れての開演となったこの日のステージだが、「冒頭間に合わなかった人いますか?」と会場に問いかけ、ちらほらと手が挙がったのを見た川上が、「ワタリドリだったんだけどね…歌いましょうか?」と、「ワタリドリ」のサビ部分を弾き語る場面も。聴けなかったと落ち込んでいた遅刻組にとってはなんとも嬉しいサプライズ。ライブではおなじみのイントロから始まった、「Starrrrrrr」では観客との大合唱を魅せた。「Oblivion」ではストリングス隊が登場し、演奏を華やかに、爽やかに彩り観客を魅了した。ゴールドの紙テープが舞い上がった「Run Away」から「Coming Summer」と続き、「can’t explain」へ。冒頭同様、『ALXD』のトラックリスト通り演奏し、本編を締めくくった。

 アンコールでは、川上がアカペラで「Adventure」を歌いながら、観客の間を通り会場の中央部分に設置されたサブステージへ移動。そのまま一曲演奏すると、デビュー前からの大切な楽曲「Untitled」をしっとりと演奏。メンバーがメインステージに移動する間には、場内にサイレンが響き、その音がどんどん加速してくると、聞き覚えのあるあの曲のイントロに。ドラマ主題歌にも大抜擢された「Girl A」だ。ステージを彩る真っ赤なライトや背景の演出も見応えのあるステージは圧巻だった。アンコール4曲目の「Dracula la」を演奏し終えると、一旦ステージからはけ、鳴り止まぬ拍手と共にWアンコールへ。[Alexandros]からのプレゼントとして披露されたのはなんと、タイトル、構成、歌詞、すべてが未完成の新曲。再び登場したストリングス隊と共に披露した。最後に「Foever Young」を演奏し本編終了かと思いきや、他のメンバーがはけて行く中、川上のみがステージに残りアコースティックギターを持つと「ワタリドリ」を弾き語りで披露。演奏が終わると「愛してるぜ、幕張ー!」とオフマイクで叫び、全25曲、約3時間弱の熱いライブに幕を閉じた。

 [Alexandros]にとって史上最大のキャパで行われた今回のライブは、小さな箱から着実に1歩1歩登り詰めてきた彼らにしかできない一体感に包まれていて、目に見える距離は遠くなっても、気持ちはいつかのライブハウスと何ら変わらないように思えた。変わったことといえば、今年のメジャーデビュー以降も確実にファンを増やしていった、彼らの自信だろう。その自信に満ち溢れた表情や演奏は、彼らはまだまだここでは終わらないと思わせ、希望に満ちた将来を想像させられるほどだった。来年6月には【Premium V.I.P. Party】が、ワンマンでは自身初となる、大阪城ホールにて行われることもMC中に発表され、2016年の[Alexandros]からもますます目が離せなくなりそうだ。

※仙台公演がある為セットリストは掲載しておりません。

写真:高田梓、河本悠貴、山川 哲矢

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