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『水曜歌謡祭』デビュー35周年!近藤真彦の多岐にわたる軌跡をプレイバック、夏の帝王TUBEが野外ステージで魅了

 フジテレビの音楽番組『水曜歌謡祭』が7月22日に放送。今回はデビュー35周年をむかえた近藤真彦を中心に、夏の帝王TUBEの野外ライブなど、80年代が蘇るステージが満載。

 オープニングは、近藤真彦のデビュー35周年を記念して、1980年のデビューからこれまでの軌跡を辿る。翌年の年間3位をマークしたデビュー曲、「スニーカーぶる~す」から、90年代の大ヒット曲「ミッドナイト・シャッフル」、レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞した、2010年リリースの「ざんばら」まで、世代を超えた名曲の数々をプレイバック。また、モータースポーツのデビューやトライアスロンの参加など、ミュージックシーン以外での活動も振り返り、あらためて多岐にわたる才能に驚かされる。モニターに映る当時の自分に懐かしむマッチ、バイオグラフィーが終えるいよいよ、ステージの開幕だ。

 <近藤真彦スペシャルステージ>のオープニングでは、自身の代表曲として確立した、「ギンギラギンにさりげなく」(1981)を、Flowerのセクシーなダンスをバックに熱唱。当初の荒々しい雰囲気も、若さ溢れるすばらしいパフォーマンスだったが、現マッチのギンギラギン~は、色気を醸す、アダルトなロックチューンに仕上げていて、シンガーとしての成長を物語った。

 そういった意味では、この年になってこそ映えるナンバー、「情熱☆熱風 せれなーで」(1982)のパフォーマンスはすばらしかった。AOR風味のこの曲は、当初のマッチ節よりも、熟された今だからこそ、時に都会的に、時に熱を帯びたヴォーカルとマッチする。一方、レコード大賞受賞曲である「愚か者」(1987)では、当初のテイストそのままに、深い味わいのある歌唱を披露した。

 曲後、ゲストの島崎和歌子や松居直美が、マッチの曲と照らし合わせた当初の思い出を語りつつ、ニューアルバムのエピソードを語った。披露した3曲を含む、デビュー35周年記念盤「三十五周年 近藤真彦×伊集院静=二十四曲」が7月19日にリリースされたばかりで、本作は、フルオーケストラの一発どりという旧レコーディング形態で制作されたセルフカバーアルバム。マッチの貴重なメイキング映像を収録したDVDも収録されている。

 『FNSうたの夏まつり』が次週開催されることを受け、CM開けは過去のステージをプレイバック。プレミアステージとなったシャ乱Qや、今年のシングル・アルバムチャートを支配する三代目J Soul Brothers、映画『HERO』が大ヒット中の木村拓哉と斉藤和義のコラボレーション、昨年大ブームを巻き起こした『アナと雪の女王』のステージなどを紹介。今回は、水曜歌謡祭の司会を務める、渡部健と森高千里が司会を担当し、総勢68組のアーティストが生歌を披露する。

 今週の<出張歌謡祭!!>は、お台場夢大陸から中継。夏の風物詩、TUBEの野外ステージをTVで鑑賞できるというのだから、視聴者としてはうれしい限り。浴衣美女をバックに、オープニングの「あー夏休み」(1990)から、会場を一気にヒートアップさせる。ペンライトが舞う会場と提灯、そして前田氏のメラメラと燃え盛るヴォーカルが、夏の夜を彩る。バックダンサーが浴衣から水着にお色直しすると、「Beach Time」(1988)、新作から「おかげサマー」を続けて披露。はじけるヒップに宙を舞うバルーン、そしてサンバのリズムで、バブル期を彷彿させる盛り上がりをみせた。これぞ、TUBEの野外ステージ!

 <名曲タイムマシン>にコーナーはうつり、今週は「1982年」が特集され、500円硬貨の誕生やテレフォンカードのブーム、そしてレコードからCDへと時代が移行したことを振り返った。ミュージックシーンでは、ゲストのマッチをはじめ、「花の82年組」とうたわれるほど、アイドル豊作期であったこの年から、デビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」が大ヒットを記録した、松本伊代が同曲を披露した。当初を思わせるフリルの衣装がまったく違和感なく、そのスタイルの良さと、定着したキュートなフリで、バックのFlowerと会場に華を咲かせた。

 続いては、引退騒動など、何かと話題を呼んだ嶋大輔が、水曜シンガーズを交えて「男の勲章」を熱唱。復帰後初のお仕事ということで、トークでは緊張を隠せなかったが、いざステージに立つと、そういった様子は微塵もなく、堂々たる演奏と変わらぬ歌声に、圧巻のステージで幕を閉じた。

 次回の水曜歌謡祭は、8月19日よる7時57分放送。次週7月29日は、『FNSうたの夏まつり』がよる7時から開幕する。

Text: 本家 一成

◎番組情報
フジテレビ『水曜歌謡祭』
毎週水曜夜7時57分 生放送
MC:森高千里 / 渡部 健(アンジャッシュ)

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