中村勘三郎「スカイツリーより中村座が先」　平成中村座初日恒例の一番太鼓の儀を開催

　平成中村座初日の一番太鼓の儀で「隅田公園に帰ってくることができました」とあいさつをした中村勘三郎（手前）と田中傳次郎　(c)KYODONEWS

　平成中村座の初日一番太鼓が１日、東京都台東区の隅田公園内仮設劇場の平成中村座で行われ、中村勘三郎が登場した。

　まず勘三郎が歌舞伎はやし方の田中傳次郎にばち渡しの儀を行い、受け取った傳次郎が一番太鼓をたたいた。

　勘三郎はあいさつで「この隅田公園にまた中村座が帰ってくることができました。今回は７カ月も公演をさせていただきます。長く皆さまにご迷惑を掛けている分、良い舞台をお見せしなければと思っております」と抱負を語った。

　今回の仮設舞台では、奥の扉を開けると中央にスカイツリーを見ることができ、勘三郎が「これは中村座が先でスカイツリーが後からできたということです」と言うと、集まった観客から拍手と笑い声が上がった。

　最後に「一人でも多くの方に見ていただけることがうれしゅうございますので、スカイツリーを見ながら足を運んでいただきたいと思います」と締めくくった。