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レジェンド的アーティストから期待の超新星まで、一度に楽しめるインディー・ロックの祭典として定番化してきた【Hostess Club Weekender】が11月30日と12月1日に東京・恵比寿ガーデンホールにて開催された。
6回目となる今回も2日間に亘って開催となり、初日のトップバッターにはUKからの新人バンドテンプルズが登場。アルバムデビューも来年ながら早くも会場はオーディエンスでびっしり。カラフルでタイトなビンテージサイケを鳴らした。続くデロリアンはドリーム・ポップという自信たちへの表現を嫌うかのように生々しくエモーショナルなステージを展開。14年ぶりの新作をリリースしたルー・バーロウ擁するセバドーはパワフル且つラウドにグランジロックを叩き付けた。先日新作『ザ・シルヴァー・ジムネイジアム』が全米ビルボードチャートにTop10入りを果たしたオッカーヴィル・リヴァーが色とりどりのロックと後半に名曲連発し、オーディエンスを昇天させる。
初日のトリには、再結成なんて無理、ましてや来日公演なんか実現するはずがない。と、思われていたニュートラル・ミルク・ホテルが登場。当然初来日公演で、約15年ぶりに集まったオリジナル・メンバーでのステージはオーディエンスを熱気という言葉を通り越して燃やし尽くした。
2日目は今年新作をリリースしたアウストラで幕開け。ダークなエレクトロサウンドをホールに流し込む。そして、今回のイベントで異色の出演者、シリアのスーパースター、オマール・スレイマンが登場。頭巾とサングラスを身に付け、オイルマネーを握りしめた中東の大統領といった風貌の彼は衝撃的なダンスビート会場を踊り狂わせた。
3組目にはオマール・スレイマンをプロデュースしたフォーテットが緻密なサウンドメイクで会場の雰囲気をガラリと変え、美しいグルーヴで会場を導く。4組目は今回のベストアクトとも評判の高かったフアナ・モリーナ。アルゼンチン音響派のベテランはストイックにリズムを重ね、オーディエンスを魅惑の世界に連れていった。この2日間の大トリは、ディアハンター。トリプルギターが絡み合い、ジャストとは言えないのにガツンと脳に響くリズムにメロディーが散りばめられる。積み重ね、轟音となった音の層を容赦なしにフロアに叩き付けた。
今回も様々なアーティストの現在を聴かせてくれた【Hostess Club Weekender】は既に来年の2月にナショナルや、モグワイといった面々を迎えての開催が決定している。こちらも見逃せないのは確かなようだ。
Photo:古溪一道(コケイ カズミチ)
◎イベント情報
【Hostess Club Weekender】
2014年2月15日(土)、16日(日)
場所:新木場スタジオコースト
出演:Mogwai / The National / Warpaint / CHVRCHES / Youth Lagoon / Daughter / King Krule / Ásgeir / Errors / Buke & Gase
info:http://www.ynos.tv/hostessclub/
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