マックルモア&ライアン・ルイス強し! 4週連続全米No.1獲得

2013年5月31日 / 11:00

 トップ3は3週連続で停滞、引き続きマックルモア&ライアン・ルイスの「キャント・ホールド・アス」が、4週目のナンバーワンを保守した6月8日付HOT100チャート。

 現時点での2013年度、最大のヒット曲となる「スリフト・ショップ」(12位)に続く大ヒット「キャント・ホールド・アス」。両曲収録されたアルバム『ザ・ヘイスト』も好調で、登場33週目にしてトップ20以内に20週連続でランクイン(17位)し続けている。同様に、P!NKの「ジャスト・ギブ・ミー・ア・リーズン」(2位)が収録されたアルバム『トゥルース・アバウト・ラヴ』(15位)も、36週を迎えても尚、セースルを伸ばしている。ジャスティン・ティンバーレイクの「ミラーズ」は、3位に留まったものの、2位の「ジャスト・ギブ・ミー・ア・リーズン」からエアプレイランキングで首位を略奪し、順当にポイントを伸ばせば、次週順位交代の可能性も高いだろう。

 4位には先週初のトップ10入りを果たした、ダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」が、シングルチャートでは自身初のトップ5入りに。その効果あってか、アルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』は今週、全米だけでも30万枚以上の初動枚数を獲得し、ナンバーワン・デビューを果たしている。ダフト・パンクによるディスコ・サウンドへのオマージュだといわれているこの曲は、まさにディスコ世代直結のナンバーで、シックの「おしゃれフリーク」(1979年首位)や、ダイアナ・ロス「アップ・サイド・ダウン」(1980年首位)の大ヒットを生み出したナイル・ロジャースが、ギターで参加している。「ゲット・ラッキー」は、ジャパンチャートでも、5月29日付エアプレイ3チャートで首位を獲得し、ジャパンHOT100では6位に、こちらも初のトップ10入りを果たした。

 5位には、フロリダ・ジョージア・ラインの「クルーズ」が先週の6位からワンランク・アップ。こちらもシングルでは自身初のトップ5入りとなり、最大のヒット曲に至っている。登場34週目にして5位にランクインしたのは、HOT100史上では最も長い記録であり、カントリーソングでは、1997年に2位まで到達したリアン・ライムスの「ハウ・ドゥ・アイ・リブ」(HOT100以内69週)を超える記録となった。

 テレビ番組の出演やビルボード・ミュージックアワードでのパフォーマンス効果もあり、セレーナ・ゴメスの「カム&ゲット・イット」は先々週の6位から7位、そして今週再び6位に返り咲きした。デジタルセールスやエアプレイは大きく伸びてはいないものの、ストリーミング回数が急上昇し、ポイントに繋げている。

 7位には、日本でも「ドコモ ギャラクシー」のCMソングとして大量オンエアされている、アイコナ・ポップの「アイ・ラヴ・イット」が先週の9位からアップ。ジャパンチャートでも、今後上昇することが予想されている。10位まで順位を落としたブルーノ・マーズ「君がいたあの頃に」だが、この曲に続くサード・シングル「トレジャー」が、先週の初登場71位から36位に、最もポイントを伸ばした曲として急上昇。トップ10入りは確実だといわれていて、「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」、「君がいたあの頃に」に続くナンバーワン・ソングになることが期待されている。

 トップ10以下では、先週12位から54位にジャンプした、ロビン・シックの「ブラード・ライン」が11位にアップ。自身初のトップ10入りが期待されていて、次週ランクアップとなれば、ゲスト参加しているファレル・ウィリアムスにとって、ダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」に続く、連続トップ10入りとなる。

 トップ20入りを果たしたのが、21位から15位に浮上した、フーティー&ザ・ブロウフィッシュのシンガー、ダリアス・ラッカーの「ワゴン・ホイール」。カントリーシンガーに転向し、初のトップ20入りを果たした。この曲が先行シングルとしてリリースされたアルバム、『トゥルー・ビリーバーズ』は、今週2位に初登場している。

 首位を独走する「キャント・ホールド・アス」のような、まさに現代風のナンバーもあれば、70年代のディスコ・サウンド「ゲット・ラッキー」がヒットしていたり、60年代のモータウン・サウンドを意識したマライア・キャリーの「ビューティフル」(20位))もあり、チャート上“流行”というよりは、各々の好みが反映しているように思える結果となった。


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