押尾学被告、2審も2年6月の実刑 東京高裁「救命の可能性あった」と控訴を棄却

2011年4月18日 / 13:07

 2審も2年6月の実刑を受けた押尾学(32) (c)KYODONEWS

 合成麻薬MDMAを一緒にのんだ女性の救命を怠ったとして、保護責任者遺棄と麻薬取締法違反(譲渡、譲り受け、所持)で、実刑を受けた元俳優、押尾学被告(32)の控訴審判が18日、東京高裁で開かれた。東京高裁は、一審判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。また、押尾被告は出廷しなかったが、弁護人は即日上告した。

 被告側は保護責任者遺棄罪の無罪を主張していたが、判決理由で出田孝一裁判長は「女性の生存に必要な保護をすべき責任があり、速やかに119番していれば、救命できる可能性が相当程度あった」と述べた。その上で「通報によって自らの麻薬使用が発覚することを恐れ、芸能人としての地位を失いたくないという理由で放置した」と批判した。

 なお、押尾被告の弁護団は「執行猶予が認められなかったことは遺憾だ。判決内容を精査し、上告するかどうか判断したい」と、コメントを発表した。


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