エンターテインメント・ウェブマガジン
生田絵梨花が10月14日、ライブツアー【Erika Ikuta Tour 2026『I.K.T』~I Know Tomorrow~】のファイナルとなる東京公演を東京・NHKホールにて開催。歌、ピアノのみならず、ドラム演奏を披露するなど、さまざまな表現で集まったファンとともに大いに盛り上がり、ツアーを締めくくった。
このツアーは、4月22日に発売された初のフルアルバム『I.K.T』を引っ提げて8月26日の東京・LINE CUBE SHIBUYAを皮切りに、この日まで6公演が行われたもの。ツアーファイナルとなるNHKホールには満員の観客が集まり、タオルを首にかけ、特製のアクリルペンライトを手に開演を待ちわびていた。
ジャジーなBGMが流れるなか、バンドメンバーが登場してから場内が暗転すると、ピアノの旋律に乗せて、大歓声のなかで生田がステージに上がった。ポニーテール姿の生田がマイクスタンドに向かうと、天井から花弁が舞い落ちるなか、「花のひとひら」を静かに歌い出した。やがてバンドの音が加わり、生田の歌に寄り添う。サビのメロディとバイオリンの旋律が、場内に華やかに広がっていく。ステージバックのスクリーンに歌唱する生田が映し出され、伸びやかな歌声がより立体的に届けられた。
弾むモータウン・サウンドに乗せて、「こんばんは! 楽しんでいきましょう!」と呼び掛ける生田に「ウォー!」とものすごい歓声がステージに飛んでいく。ハンドマイクで軽快に歌う「trampoline」で、ステージの端から端まで移動しながら歌い、手拍子を求めると観客が一斉に手を叩き、タイトル通り躍動感たっぷりに楽しませた。
「みなさん、こんばんは! 生田絵梨花です。無事にファイナル迎えることができました。ありがとうございます。なんか『trampoline』で泣きそうになっちゃった。みなさんの楽しそうな顔を見ていたら、“あ、この曲作れてよかったな”とか、“ツアーここまで走ってこられてうれしいな”って、一気にドキドキがワクワクに変わりました。ここNHKホールは紅白だったり、いろんな歌番組で立たせていただいたり、隣のスタジオでは『Venue101』で毎週通っていたり、最近だと朝ドラ『風、薫る』を撮影していたすごくゆかりのある場所なので、そんな聖地みたいな場所でみなさんとライブができるのがすごくうれしいです。その幸せを噛みしめながら、今日は一緒に最高の一日にできたらと思います」と告げると、「弾き語りします!」と中央のピアノへ向かい「かくれんぼ」へ。「もういいかい」「もういいよ」のやり取りをレクチャーしてから歌い出すと、コール&レスポンスで一体に。スクリーンには、ピアノを弾きながら歌う生田に大観衆が「もういいよ」と歌い返す光景が映し出された。
軽やかに鍵盤を叩きながら始まった「I’m gonna beat youl!」では、クラップが自然発生。間奏では派手なライティングを浴びながら、激しいピアノソロを聴かせて歓声を集めた。ウッドベースがうねる「上出来」が始まると、「みなさんご一緒に!」と「上出来、上出来」とコールを呼び込む。終盤、4ビートに変化してから落ちサビで妖艶に歌う姿で魅了した。
MCの近況トークでは、最近ニューヨークに一人旅をしてブロードウェイでミュージカルをたくさん見たことを明かし、「私はミュージカルが好きでこの世界を目指したところがあるんですけど、最後にミュージカルの舞台に立ったのは『レ・ミゼラブル』でもう一年半ぐらい経つかな。ブロードウェイでミュージカルを見たことによって、またミュージカルをやりたいっていう気持ちになりました」と語り、客席から期待の拍手が沸き起こった。
「今回のアルバムには、いろんな形のラブソングを詰め込んでみました。今日はそれを四季折々の表情の変化を感じながらともに味わっていただけたらなと思います」と「ピリオド」へ。清廉な響きのピアノと感情のこもった歌が、バイオリンの音色と重なり、切ない気持ちを掻き立てる。ハンドマイクを持ちステージ前に出て座り、エレキギターの演奏をバックにつぶやくように歌い出した「Spring」、「夏恋風」では、スクリーンに映る生田の姿が花火とともに映し出される場面も。ブルーのライトに照らされた「ナイトアクアリウム」は、ドラムのリズムを中心にした幻想的なサウンドをバックに〈眺めてないで 私に触れてよ〉と物憂げな表情を見せる。コンテンポラリーダンス的な動きとともに歌われた「the boy is mine」は、濱家隆一&生田によるユニット、ハマいくの「ビートDEトーヒ」も担当したSotaの振付によるもの。曲ごとに表現者としての幅広さを感じさせるパフォーマンスで、観客の目をステージにくぎ付けにした。
「この曲は、育ててくれた母への感謝を込めた楽曲です。今私がこうやって好きな音楽をできているのは母の力がとても大きいと思います。そして、こんな私を見つけてくれて、応援し続けてくれているみなさんのおかげだと思っております。そんな感謝の気持ちをたくさん込めて歌いたいと思います」と丁寧に感謝の言葉を伝えてから、TVアニメ『本好きの下剋上 領主の養女』のエンディングテーマ「今も、ありがとう」を歌唱。アコーディオン、バイオリン、アコースティックギターを中心にしたケルト音楽を思わせる演奏に乗って、笑顔でストレートに感謝を歌い上げた。続いて、主人公アーシャの日本版声優を担当したディズニー映画『ウィッシュ』の劇中歌「ウィッシュ~この願い~」は、シンガーでありアクターである生田の真骨頂ともいえる迫力の表現が発揮された1曲。バンドの一体感も生田の歌声を後押しして、曲が終わると万雷の拍手が鳴り響いた。
早着替えしてステージに戻った生田は、「みなさんが『フー!』って言ってくださった歓声は、私は現地で聞いていたからわかるんですけど、ブロードウェイより大きかったです。鳥肌が立ちました! ありがとうございます」と笑顔を見せた。
ここでアコースティックギターを手にすると、観客に起立を促して、SUPER BEAVERのカバー曲「青い春」を披露。場内は青色のペンライトで埋め尽くされ、爽快かつ力強い歌声に会場中からコブシが上がり、大盛り上がりに。サビに差しかかるとギターを激しくストロークする、ロックな生田を見ることができた。続けざまにTUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」が飛び出して、一瞬で夏のムードに包まれるNHKホール。生田はタオルをギターに見立ててソロで弾くジェスチャーを見せる等、弾けた姿を見せた。
勢いもそのままに「ビートDEトーヒ」が飛び出すと、一人で歌い踊る生田をペンライトを振って盛り立てるオーディエンス。途中、手拍子に合わせてドラムセットが前に移動してくると、セットに腰掛けた生田はキックでリズムを取り出し、ドラムプレイ開始。とてつもなくタイトでパワフルなスティックさばきは仰天のひと言だ。会場の大歓声を受けてドラムソロを炸裂させると、そのままドラムを叩きながら「ビートDEトーヒ」を歌い上げ、会場は称賛の拍手の嵐となった。「今回ドラムに初挑戦させていただきました。前回のツアーのときにちょっとドラムをやってみたいなって口走っちゃったもので。言ったからにはやろうというチャレンジ精神を燃やして、叩かせていただきました!」と清々しくやり切った表情を見せた。
「Clap & Clap」をステージ前でクラップしながら歌い、ビッグバンド調の演奏でショーマンシップに溢れる「アンサンブル・シャングリラ」へと続くと、バンドメンバー紹介。田中 陽(Dr)、木村将之(Ba)、今野均(Vn)、伊賀拓郎(Key)、香取真人(Gt)と紹介していくと、最後に「ピアノ、私!」と立ったままでピアノソロを弾く芸達者ぶりを見せた。
MCでは、ドラムプレイについて田中から「ツアー中で一番ぶち上げていた」と絶賛されると、「ぶち上げました。本当にポニーテールが飛ぶかと思った(笑)」と生田。さらに客席からの「次は?」の声に、「『次は?』じゃないのよ(笑)」と葛藤しつつ、「でも、あとベースをやったらバンド全員できるね。いつになるかは分からないけど、いつかは挑戦したいと思うよ。じゃあ長い目で見て楽しみにしていただけるとうれしいです。その際は絶対来てくださいよ!」と、未来のベースプレイ挑戦を約束した。
コロナ禍をきっかけに書き上げた「生まれて初めて作詞作曲をした楽曲」として、「No one compares」を紹介。「いつかこの時期が終わったときに、ライブでファンのみなさんの前で歌える楽曲を作りたいというのが、一筋の光になって、そこから試行錯誤で言葉をつないで音をつないでできた楽曲です。一人で部屋に籠もりながら作っていましたけど、今はこんなにたくさんの大好きなみなさんに囲まれて、聴いてもらってすごく幸せだなと思います。誰も何もあなたと比べられるものはない、それくらい大切な存在だという、その言葉をみなさんに届けられるように歌います。聴いてください」と、ピアノ弾き語りで一人ひとりにメッセージを届けるように歌う。そのまま曲は「朝、目が覚めたら」へ。ピアノ弾き語りにバイオリンが伴奏する序盤から、バンドが加わり徐々に血が巡るように動き出す。ピアノを弾きながら真摯に歌う生田の姿と、客席を埋め尽くしたペンライトの光がスクリーンに映し出され、感動の余韻を残してステージを後にした。
アンコールでは、猫耳をつけた生田が絵本『ふみきりねこ』とのタイアップ曲「にゃんとかにゃるる」を披露。この曲に限り撮影OKということで、会場中がスマホを片手に持ちながら、キュートに歌い踊る生田の姿を捉えながら楽しんでいた。曲が終わると“肉球ポーズ”で記念撮影。
いったんステージを下がってから戻った生田は、乃木坂46在籍時代に数々の楽曲を生み出した作曲家、杉山勝彦とコラボした楽曲「百日草」を歌唱。「変わらない愛」「遠くの友を想う」といった百日草の花言葉をモチーフにした歌詞で想いを伝えた。
さらに、「それぞれの中に“心の部屋”みたいなものがあるとしたら、私はその鍵を開けることはできない、自分の心の鍵を開けるのは自分しかできないって思います。でも、その扉をノックすることはできるはず。だから、私はそんなみなさんの心の扉をノックできるような音楽を、そんな時間を、そんな気持ちを渡し続けていくことができたらいいなって思っています。そう思わせてくれたのは、みなさんがいつも私の閉じこもりそうになる心を信じて、こうやって温かい気持ちを送り続けてくれているからです。私は本当にそれに救われています。いつもありがとうございます。そんな思いをしっかりと心に刻むように歌います」との言葉から「だからね」へ。自身の内にある心情を包み隠さず、意思表明するように歌う生田。強い決意が、終盤で聴かせた圧巻のシャウトに現れていた。ツアーの最後に歌われたのは「シンフォニー」。音楽に込めた思いとお客さんへの感謝が伝わってくる歌詞を歌いながら手を振り、客席と一体となりながら終演となった。
バンドメンバーと手をつなぎラインナップすると、客席に一礼。一人ステージに残った生田は、会場の隅々まで手を振りながら、「また元気にお会いしましょう! ありがとうございました!」とツアーファイナルを締めくくった。
なお、アンコール開始時には、約2年ぶりのビルボードライブ公演【Erika Ikuta Premium Billboard Live 2026】が12月6日に神奈川・ビルボードライブ横浜、23日に東京・ビルボードライブ東京で開催されることが発表された。さらに、2027年1月22日には東京・Zepp Haneda (TOKYO)にて【Erika Ikuta Birthday Event 2027】の開催も併せて発表となっている。
Text:岡本貴之
◎公演情報
【Erika Ikuta Tour 2026『I.K.T』~I Know Tomorrow~】
2026年10月14日(水)
東京・NHKホール
<セットリスト>
1. 花のひとひら
2. trampoline
3. かくれんぼ
4. I’m gonna beat you!!
5. ピリオド
6. spring
7. 夏恋風
8. ナイトアクアリウム
9. the boy is mine
10. 今も、ありがとう
11. ウィッシュ~この願い~
12. 青い春
13. シーズン・イン・ザ・サン (TUBEカバー)
14. ビートDEトーヒ
15. Clap&Clap!
16. アンサンブル・シャングリラ
17. No one compares
18. 朝、目が覚めたら
EN
19. にゃんとかにゃるる
20. 百日草
21. だからね
22. シンフォニー
◎公演情報
【Erika Ikuta Premium Billboard Live 2026】
2026年12月6日(日)
神奈川・ビルボードライブ横浜
1stステージ 開場15:00 開演16:00
2ndステージ 開場18:00 開演19:00
2026年12月23日(水)
東京・ビルボードライブ東京
1stステージ 開場16:30 開演17:30
2ndステージ 開場19:30 開演20:30
<メンバー>
生田絵梨花(Vo,Key)
砂山淳一(Ba)
齋藤純一(Gt)
山下あすか(Per)
J-POP2026年10月28日
GOOD BYE APRILが、ニューアルバム『MOOOOD』より「ブルージーンズに着替えたら」を11月4日に先行配信する。 今夏のワンマンツアー【GOOD BYE APRIL 2026 Summer Tour “My Favorite … 続きを読む
J-POP2026年10月28日
TAGRIGHTが、1stアルバム『Take A Guess』から、リードシングル「ALRIGHT」を11月11日に先行配信リリースすると発表した。 本楽曲は、メンバーの西山智樹が作詞と作曲を手がけ、MONJOEが共同制作およびアレンジ … 続きを読む
J-POP2026年10月28日
ももいろクローバーZが10月17日(土)・18日(日)の2日間、千葉県長生郡長生村の尼ケ台総合公園にて、ライブイベント【ももクロ秋の桃神祭2026】を開催し、その公式レポートが到着した。 実に10年ぶりとなる【桃神祭】。今回は毎年春に開 … 続きを読む
J-POP2026年10月28日
亀梨和也が、本日10月28日22時にプレミア公開されるYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』の第720回に登場する。 亀梨の同チャンネルへの出演は、「絆」を披露した第717回に続く第2弾となる。今回披露するのは、7月8 … 続きを読む
J-POP2026年10月28日
2026年10月28日公開(集計期間:10月19日~10月25日)の“JAPAN Heatseekers Songs”は、Billyrrom「Mirror Ball」が首位を獲得した。 「Mirror Ball」は、10月2日に配信リリ … 続きを読む