【第69回グラミー賞】最多応募部門は<年間最優秀楽曲>、最少部門も明らかに

2026年10月13日 / 14:30

 【グラミー賞】は、キャリア通算の受賞数という点では、どの部門で受賞しても同じ1勝として数えられる。しかし、すべての賞が同じ注目度や競争率を持つわけではない。来年2月7日に発表される【第69回グラミー賞】の<年間最優秀アルバム>と<年間最優秀レコード>の受賞者は世界中のメディアが報じるだろう。一方、<最優秀リージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム>の受賞者を報じるメディアを見つけるのは、なかなか難しいかもしれない。

 また、部門によって、応募作品数には大きな差がある。【第69回グラミー賞】で最も応募数が多い<年間最優秀楽曲>には923件が集まった一方、最も少ない<最優秀オペラ・レコーディング>は43件で、20倍以上の開きがある。

 【第69回グラミー賞】の最終投票は、現地時間10月12日に開始された。投票権を持つ会員は、全100部門のうち95部門の応募作品リストに目を通し、(レコーディング・アカデミーの幹部たちが期待するように、)慎重に投票を進めているはずだ。残る5部門については、投票会員全体ではなく、委員会がノミネート作品を決定する。

 主要6部門のうち4部門では、昨年と比べて応募数が減少した。<年間最優秀レコード>は昨年の894件から779件に、<年間最優秀アルバム>は686件から683件に、<年間最優秀楽曲>は1,015件から923件に、<最優秀新人賞>は337件から331件となった。

 一方、残る2部門では応募数が増加。<最優秀プロデューサー(ノン・クラシック)>は昨年の195件から216件に、<最優秀ソングライター(ノン・クラシック)>は63件から74件に増えた。

 今年は新たに4部門が設けられた。初年度の<最優秀ラテン・ソング>には519件が集まり、<年間最優秀楽曲>を除くソングライティング関連部門で最多となった。そのほか、<最優秀トラディショナル・ポップ・パフォーマンス>は211件、<最優秀R&Bコラボレーション・パフォーマンス(デュオ/グループ)>は168件、導入までに予想外の紆余曲折があった<最優秀アジアン・ポップ・パフォーマンス>は116件だった。

 また、レコーディング・アカデミーは<最優秀フォーク・アルバム>を、<最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム>と<最優秀トラディショナル・フォーク・アルバム>の2部門に分割。それぞれ173件、87件の応募があった。昨年の<最優秀フォーク・アルバム>への応募数は146件だった。

 カントリー・アルバム関連の2部門では、いずれも応募数が減少。<最優秀コンテンポラリー・カントリー・アルバム>は昨年の68件から60件に、<最優秀トラディショナル・カントリー・アルバム>は62件から46件となった。

 レコーディング・アカデミーは、各部門の応募数を継続的に確認している。【第69回グラミー賞】のルールとガイドラインには、応募数に関する次の規定が記されている。「各部門に、異なるアーティストによる応募が少なくとも40件必要とする。応募数が25~39件の場合、その年のノミネート作品は3作品のみとなる。25件に満たない場合、その部門は当該年度に限り休止となり、賞は授与されない。応募作品は、最も適切な別の部門へ振り分けられる。3年連続で応募数が25件に満たない場合、その部門は廃止され、応募作品は最も適切な別の部門へ振り分けられる」

 今年は、ノミネート作品を5作品選出するために必要な最低応募数40件を下回った部門はなかった。ただし、<最優秀オペラ・レコーディング>は43件と、3件で基準を達成した。

 今回の集計から改めて浮き彫りになったのは、各部門の競争率の高さだ。たとえば<年間最優秀楽曲>では、923曲がわずか8つのノミネート枠を争っている。「ノミネートされるだけでも光栄です」というアーティストの言葉は、単なる社交辞令ではないのかもしれない。もちろん、そうした謙虚な表現である可能性もあるが、実際に大きな栄誉であることは間違いない。今年応募された923曲のうち、915曲は同部門にノミネートされないことになる。

 なお、一般投票ではなく委員会がノミネート作品を決める5部門は、<最優秀アルバム・カバー>、<最優秀アルバム・パッケージ>、<最優秀アルバム解説>、<最優秀ヒストリカル・アルバム>、<最優秀イマーシブ・オーディオ・アルバム>となっている。

 【第69回グラミー賞】の第1次投票は、現地時間10月12日に始まり、投票期限は10月22日となる。ノミネート作品は11月16日に発表される。最終投票は12月10日から1月7日まで行われ、受賞者は2月7日に米LAのクリプト・ドットコム・アリーナで発表される。

◎【第69回グラミー賞】応募数が多い部門TOP15(応募数の多い順)
<年間最優秀楽曲>:923件
<年間最優秀レコード>:779件
<年間最優秀アルバム>:683件
<最優秀ミュージック・ビデオ>:645件
<最優秀録音アルバム(ノン・クラシック)>:531件
<最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス>:526件
<最優秀ラテン・ソング>:519件
<最優秀アレンジメント(インストゥルメンツ/ボーカル)>:471件
<最優秀ジャズ・パフォーマンス>:449件
<最優秀アメリカン・ルーツ・ソング>:411件
<最優秀インストゥルメンタル・コンポジション>:405件
<最優秀ロック・パフォーマンス>:385件
<最優秀アメリカーナ・パフォーマンス>:340件
<最優秀アメリカン・ルーツ・パフォーマンス>:339件
<最優秀新人賞>:331件

◎【第69回グラミー賞】応募数が少ない部門TOP15(応募数の少ない順)
<最優秀ビデオゲーム・インタラクティブメディア作品スコア・サウンドトラック>:67件
<最優秀劇場ミュージカル・アルバム>:66件
<最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム>:64件
<最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム>:64件
<最優秀合唱パフォーマンス>:60件
<最優秀コンテンポラリー・カントリー・アルバム>:60件
<最優秀クラシック・ボーカル・アルバム(ソロ)>:58件
<最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム>:58件
<最優秀ブルーグラス・アルバム>:55件
<最優秀リージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム>:52件
<最優秀映像作品サウンドトラック・アルバム>:50件
<最優秀ルーツ・ゴスペル・アルバム>:47件
<最優秀トラディショナル・カントリー・アルバム>:46件
<最優秀ゴスペル・アルバム>:44件
<最優秀オペラ・レコーディング>:43件


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