「ブラッサム」主題歌担当のYOASOBI「皆さんの背中を押すような歌になっていたら」

2026年9月28日 / 13:00

 ついにNHKで放送開始となった2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」。明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした主人公・葉野珠(石橋静河)が、苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人々の背中を押し続けた生涯を描く。この番組で毎回の放送を彩る主題歌「咲き誇れ」を担当するアーティストが、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIだ。放送に先駆け、YOASOBIの2人がマスコミの取材に応じた。

(左から)ボーカル担当のikura、コンポーザーのAyase(C)エンタメOVO

 まず、完成したタイトル映像を見た感想について、コンポーザーのAyaseが「素晴らしかったです」と一言。続けてボーカル担当のikuraが「満開の桜の中で満面の笑みで踊られていて、さんが人生を謳歌している姿を見ることができ、そこに私たちの音楽が一緒にあって、本当に幸せな気持ちになりました」としみじみと語った。そして改めてAyaseが「『咲き誇れ』という楽曲はドラマあって完成するものだと思っているので、完成したタイトル映像を見たとき、ようやく楽曲が完成したと思いました。素晴らしい出会いでした」と語り、こちらも感無量な様子。

 Ayaseは主人公・葉野珠のモデルになった宇野千代と同郷の山口県出身だが、楽曲制作について尋ねられると、「今回のお話をいただくまで、宇野千代先生のことを存じ上げなくて」と前置きした後、「今回、楽曲を担当させていただく者として、ちゃんと先生の生きた場所に行かないと書ききれないと思った」と、物語の舞台になっている宇野千代の故郷・山口県の岩国市を訪れたことを明かした。

 そして現地の印象を「雨が降った後や朝の静寂の中、先生の生きた街を見て、その空気に触れたことで、帰ってきた翌日に全編完成するくらい、すべてにおいて影響を受けましたし、先生の生きた足跡から得るものがありました」と振り返り、大きなインスピレーションを得た様子がうかがえた。

 こうしてAyaseが作り上げた主題歌「咲き誇れ」を歌うikuraは、「どんなストーリーの中でも力強く生きた宇野千代さんの魂がちゃんと乗るようにということは、すごく意識しました。ただ力強さで押すだけでなく、軽やかにスキップしながら、楽しく歩んでいる宇野千代さん=葉野珠さんをイメージしながら歌いました」と歌に込めた思いを語り、さらに「朝起きた時、皆さんの背中を少し押すような歌になっていたらいいなと願っております」と呼びかけた。

 また、「宇野先生との出会いは、僕の人生においてもターニングポイントになっているといってもいいくらい」と語ったAyaseは、「人生を名詞的ではなく、動詞として捉えているというか。『私が書いた作品』、『作ったデザイン』、『別れた夫』みたいなことではなく、『私は書いている』、『私は作っている』、『私は今誰か好き』と、今を生き、未来を見ているようなポジティブさ。どんな難関に直面しても、軸がぶれない生き方に、すごく勇気づけられました」と、クリエーターならではの言葉で宇野千代の印象を語った。それによって、「精神が落ちそうになった時は、『先生だったらどういう風に今の困難を楽しむだろう?』と考えるようになり、未来のことも喜々として計画していけるようになった」と語り、大きな影響を受けた様子がうかがえた。

 一方、星野源が歌った「半分、青い。」(18)の主題歌「アイデア」が好きで、「曲を聴きながら励まされて学校に通っていたので、今でも強烈に印象に残っています」と語ったIkuraは、自身が朝ドラの主題歌を担当する喜びについて「幼い頃から朝ドラの主題歌を歌うことが夢だったので、今回その夢をかなえることができて、本当にうれしくて、胸がいっぱいです」と打ち明けた。

 なお、主題歌「咲き誇れ」の原作となる小説を、作家の綿矢りさが書き下ろしており、「ブラッサム」公式サイトで公開されている。


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