故デヴィッド・ボウイ、1965年からの貴重な音源を収録した『ザ・シェル・タルミー・レコーディングズ』発売決定

2026年7月27日 / 08:30

 故デヴィッド・ボウイが、デイヴィ・ジョーンズと名乗っていた時期に、プロデューサーのシェル・タルミーと共にレコーディングしていた貴重な音源の数々を網羅した『ザ・シェル・タルミー・レコーディングズ』が、2026年9月18日に世界同時発売される。現在、アルバム発売に先駆け、今作に収録されている未発表曲「アイ・ウォント・ユア・ラヴ」が公開されている。

 未発表音源や当時の貴重なデモ音源などを含む全22曲を収録し、デヴィッド・ボウイとしてのキャリアを歩み始める直前となる貴重な時期を見事にまとめあげた本作には、当時セッション・ギタリストとして活動し、その後ヤードバーズやレッド・ツェッペリンの伝説的ギタリストとして活躍するジミー・ペイジや、ローリング・ストーンズやザ・ビートルズ、ザ・フーやジェフ・ベックらとの共演で名高いピアニスト、ニッキー・ホプキンスも参加。また、本作に同梱されているブックレットには、ミュージシャンであり音楽史家でもあるアレック・パラオによる詳細なライナーノーツも掲載されており、日本盤にはこの詳細なライナーノーツの完全翻訳を掲載した別冊ブックレットが同梱されている。

 デヴィッド・ボウイとシェル・タルミーが初めて出会ったのは、当時駆け出しのソングライターたちが自分の楽曲を大手出版社に売り込んでいた場所としても知られ、現在はギター愛好家の聖地となっている、英ロンドンのデンマーク・ストリート。シェル・タルミーは、当時ザ・フーやザ・キンクスといったアーティストのプロデュースを手掛け、既に大きな成功を収めていたが、新たな才能を発掘し育成するため、独立した活動を始めた頃だった。1964年12月、タルミーはデヴィッドと彼のバンド「ザ・マニッシュ・ボーイズ」と契約を交わし、レコーディングに取り掛かったが、その頃ボウイの関心はすでに次へと向かっており、新たなバンド「デイヴィ・ジョーンズ&ザ・ロウワー・サード」を結成。そのため、ボウイがタルミーと行ったレコーディングの多くは、ザ・ロウワー・サード名義でのものか、もしくはソロ・アーティスト=デイヴィ・ジョーンズとしてのデモ音源だった。

 タルミーが好んで使用したスタジオは、ザ・フーのお気に入りでもあり(後に彼らはここで傑作『トミー』をレコーディングしている)、タルミ―自身もロンドンで最高の機材が揃っていると考えていた場所、ポートランド・プレイスにあるIBCスタジオだ。エンジニアを務めたのは、後にザ・ビートルズやローリング・ストーンズ、ザ・フーなど数多くの大物アーティストと仕事をすることになる、当時新進気鋭のグリン・ジョンズだった。タルミーは、バンドの実力を高く評価しており、外部から招いたミュージシャンはわずか一人で、タルミーが自身の担当するバンドのサウンドに力強さを加えるために起用していたジミー・ペイジだった。後にヤードバーズやレッド・ツェッペリンで伝説的な存在となる彼は、この時期、サウンドに鋭いエッジを効かせるために、自作のファズ・ペダルという「新しいおもちゃ」を頻繁にスタジオに持ち込んでいた。

 ボウイのキャリアにおいて、この年は極めて重要な意味を持つものとなった。彼が1973年に発表した『ピンナップス』は、まさにこの時期の彼自身の人生そのものや、当時彼にインスピレーションを与えていたバンドが鳴らしていたサウンドに対するラヴレターのような作品となったのだが、同作に収録されているザ・キンクスやザ・フー、イージービーツといったアーティストたちの楽曲のカヴァーは、もともとシェル・タルミ―のプロデュースによるものだった。

 また、『ザ・シェル・タルミー・レコーディングズ』には、「ユーヴ・ガット・ア・ハビット・オブ・リーヴィング」や「ベイビー・ラヴズ・ザット・ウェイ」といった楽曲も収録。元々パーロフォンからシングルとしてリリースされ、ボウイはそのキャリアの後半に、【グラストンベリー・フェスティバル】出演時のバンド・メンバーと共に再びこれらの曲をレコーディングしている。その時の音源は幻の未発表アルバムの公式リリースとして非常に大きな話題となった2021年発表のアルバム『トイ』で聴くことができる。

◎リリース情報
アルバム『ザ・シェル・タルミー・レコーディングズ』
2026/9/18 RELEASE
WPCR-18867 3,080円(tax incl.)
https://davidbowiejp.lnk.to/ShelTalmyRecsPu

 


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