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横浜アリーナでのワンマンライブを目標に掲げ、日々「全身全霊で、はしゃぎ倒す」 をコンセプトに活動しているアイドルグループ・SOMOSOMO(ソモソモ)。今春、7人から6人体制となり、7月8日(水)東京・EX THEATER ROPPONGIでの7周年記念ワンマンライブ【ROPPONGI PARTY NIGHT】を控える大きなターニングポイントで、各メンバーの今抱える悩みから今後のヴィジョンに至るまでの心境を独自取材した。
今回の記事では、その第五弾としてトマラナイ チヒロにフォーカス。彼女は2023年のSOMOSOMO初となる新メンバーオーディションで加入し、メンバー初の振り付けに挑戦するなどダンス面でグループをリードしながら、時にプロデューサーともケンカしてしまう(笑)ほどの気の強さも魅力のアイドルだ。そんなナチュラルボーンパンクロッカー的な属性を持つ彼女のアイドルとしての価値観も含め、本人の言葉とともにそのルーツや特性、魅力をここで紹介していきたい。
なお、アルティメット ミキ編、ゴゴノ コトコ編、コモレビ ヒヨリ編、シャンシャン マイ編は先んじて公開中なので、そちらも併せてご覧頂きたい。
※SOMOSOMOアルティメット ミキ「このグループは私の人生そのもの」「 横アリで終わらせないことが私の夢」はじまりのメンバーとしての覚悟~アイドルが天職だった主人公の成長物語
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/161576
※SOMOSOMOゴゴノ コトコ「初めて青春を過ごせている。私はここで全部やりきったほうがいい」ももクロに魅せられし特攻隊長的アイドルの葛藤と人生譚~幾多数多のやりたいこと発表
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/161995
※SOMOSOMOコモレビ ヒヨリ「とにかくメンバーが好きだから続けてきた」「自分がここに居た意味を残したい」悩めるアイドルの岐路──本音と渇望と「ステラ」へ込めた想い
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/162452
※SOMOSOMOシャンシャン マイ「後悔したくないから常に挑戦していたい」「超大金持ちになりたいです!」WACKへの憧れからアイドルへ──紅白を目指す猪突猛進系女子の信条
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/162913
<厳しい状況が私たちを戦友みたいな感じにしてくれた>
今現在は7人から6人となった体制で活動しているSOMOSOMO。マイにとって約3年間にわたって共に頑張ってきた同期であるアオイ アオネの卒業が決まり、7人体制最後のライブを行う日までどんな気持ちで過ごしていたのか。アオネは自分にとってどんな存在だったのか。そして、今はどんな心境で活動しているのか。話を訊かせてもらった。
チヒロ「これまでの私のアイドル人生の中でちゃんと卒業したメンバーっていなくて、SOMOSOMOに入る前のグループで一緒に活動していたメンバー含めてみんな飛んでいて。だから、アオネの卒業は悲しくなかったんですよ。終わり方がキレイだったし、卒業ライブも素敵だったから「辞めてよかったな」と思える人生をこれから歩んでほしいなと思いました。
あと、私とマイとアオネは4期メンバーとして3人で一緒にSOMOSOMOに加入したんですけど、3人じゃなかったらもっと早く誰か辞めていたと思うんですよね。3人それぞれ得意分野もキャラクターも違うんですけど、誰かが悔しい想いをしていたら慰め合えた3人だったから頑張ってこれた。4期は加入してすぐ怒涛のレッスンの日々があって、他のメンバーは曲をおぼえているわけじゃないですか。それに追いつくとなると、40数曲を短期間でマスターしなきゃいけないわけで、その厳しい状況が私たちを必然的に戦友みたいな感じにしてくれたところもあったと思います。
だからこそ、アオネの卒業自体は前向きに受け入れられたんですけど、アオネの卒業後は感情がめちゃくちゃになっちゃって。新しいフォーメーションとか歌割りとかどんなに頭に叩き込んでも出来なかったり、どんなに頑張っても「頑張ってない」と言われたりもするし、「クソッ!」って思うことは多かったかも。それで沖縄に遠征したときにプロデューサーのサカイさんと「ふざけんじゃねぇよ!」って怒号を上げてケンカしちゃったり(笑)。SOMOSOMOは2月にワンマンがあって、7月8日にEX THEATER ROPPONGIでもワンマンがあるんですけど、大体デカいワンマンの前に新曲を出すんですよ。その為の作詞や振付をつくらなきゃいけない。で、SOMOSOMOのメンバーはほぼ全員上半期に生誕ライブが詰まっていて、それ用のカバー曲の練習もあったりするから、スケジュールがめちゃめちゃ詰まっているんです。だから、ずっとドタバタしている。」
<誰にも文句を言わせないアイドルの教祖的存在になる(笑)>
盟友の卒業を経て、SOMOSOMOの新メンバーオーディションも実施され、7月8日のEXシアターワンマンに向けて激動の日々を送っているチヒロ。そんな彼女がSOMOSOMOの中でどんなアイドル、メンバーになっているのか探ろうとしたところ、理想と現実の狭間で葛藤し続ける表現者の姿が浮き彫りになった。
チヒロ「自分がこうなりたいというイメージはあるんだけど、それになれていない。そもそも目指しているものがアイドル的じゃないというか、音楽を感じてその場で動きたいんですけど、やっぱりアイドルグループだと決まった動きがあるし、今は技術的にアレだから、音程を取ることが大事……という理想のひとつ手前のところでずっと止まっていて、そこに到達できていないジレンマがある。「こうありたい」という理想と実際にやっていることに乖離があるなって。
あと、ライブ中の煽りとかも本当はそのときの自分の心情を伝えたいんですけど、バンドみたいに前奏を伸ばして長めにしゃべるとかSOMOSOMOでは無理だから端的に伝えなきゃいけない。しかも、それをSOMOSOMOの今の状況と当てはめると、そのときの自分の心情とは違っていたりする。例えば、ひとりで活動しているのなら、純度100%の自分の表現したいことをできるとは思うんですけど、グループだと当然ながらいろんなバランスを考えなきゃいけないから、そこは難しいところだなとずっと葛藤はしています。」
それでも3年間、SOMOSOMOのメンバーとして活動し続けられた要因は何だったのだろう。
チヒロ「キレイなことを言いたいところなんですけど、シンプルに意地ですね。意地っ張りだから。ムカつくこともいっぱいあるし、ムカつく相手は私のやりたい音楽でいつかぶっ潰したいと思っている。だからこそ「今が頑張りどきだな」と思ってずっとこのグループで活動してこれたんだと思います。この性格は学生時代から変わっていなくて、ダンス部に入っていたんですけど、顧問がマジでうざくて、そいつにムカついていたから意地で最後までやりきったりしていたんですよ。なので、私にとって意地は原動力なのかもしれない。最近、ムカつかなかった時期が長くて、それで陽気にはなったものの「つまんないな」とは思っていたんですよね(笑)。だから、いつかそういう自分の純度100%の歌詞とか書いて歌ってみたくてメモは取り続けているし、それ以外にも自分のやりたいことをやっていけるようになりたい。その為には、誰にも文句を言わせないアイドルの教祖的存在になるしかない(笑)。」
<もし自由に好きな音楽を表現していいのであれば──>
ネガティブな感情すらも栄養素にしてみせる、そんなナチュラルボーンパンクロッカー的なマインドを持つチヒロ。誰にも文句を言わせないアイドルの教祖的存在になるしかないと言っていたが、具体的にはどんなヴィジョンを自分の中で描いているのだろうか。
チヒロ「今はまだノウハウがないから「誰か教えてくれる人いないかな」と思っている段階なんですけど、作詞だけでなく本格的に作曲もしてみたい。ギターを弾きながら歌うことはできるから、実際にZeppでのライブのときにオリジナル曲を自分なりにつくってみたんですけど、やっぱりアコギだけじゃ自分の欲しい音や展開をつくれないから、その技術も身に付けたいんですよね。そういう音楽的なスキルも伸ばしながら、いつか私の名前をブランドにしたい。
ただ、何を実現する為にもブレない気持ちが大事だと思うし、今はまわりの言葉で全然ブレるし、サカイさんに何を言われても「でも、私はこれを信じているからいいんだ」というモノがないからブレてしまうと思うので、それを見つけられない限りは無理だとは分かっているんです。ブレないように自分のその瞬間瞬間の感情を全部吐き出していた時期はあったんですけど、それをやるとオタクが悲しくなっちゃうんですよね。だから「アイドルってムズい!」って最近思っていて。意外と制約が多いというか、やれないことが多すぎるし、言っちゃいけないことが多すぎるし、そのうえで応援してくれている人がいるから、何かを伝えようと思っても柔らかくしないといけないし。ライブハウスを主戦場にしている身からすると「ライブハウスってもっと自由だったよな」って思うんですけど、アイドルはそうじゃないんだなって。
元々はそんなこと考えもしなかったんですけどね。最初はキラキラアイドルばっかり観ていたので。でも、バンドのライブを観るようになって「めちゃくちゃでも、もっとその場の気持ちで動いたほうが気持ち良いな」と思うようになって。だけど、自分がいざSOMOSOMOのステージに立ったときにそれができなかったりもして。それは自分のせいでもあると思うんですけど、常々「もっと面白くしたいのにな」とは思っています。ただ、正直、諦めちゃっている部分もあって。よく「SOMOSOMOだから」と言っちゃうんですけど、その先入観は自分がライブで自由に動けないひとつの理由になっているんだろうなって。でも、もし自由に好きな音楽を表現していいのであれば、最近はよくイライラしているからパンクを歌いたいし、ハードコア系もやってみたいし、そういう音楽に乗せて「ムカつく」という想いを叫びたい(笑)。もう勝手に曲つくっちゃおうかな(笑)?」
<SOMOSOMOは、不器用な人たちの集まり>
なんてことを笑いながら話してくれていた彼女だが、この取材後、7月1日に「私、トマラナイ チヒロは2026年7月26日をもって、SOMOSOMOを卒業します。可愛い女の子になりたい、キラキラしたいという気持ちだけで飛び込んだアイドルの世界。そんな私がここまで続けてこられたのは、意地と「アイドルをやって良かったと思える日が来るまで」という想いでした。SOMOSOMOに出会い、共に過ごす中で、たくさんのことを教えてもらい、たくさんの感情が生まれました。そして今、自分が自分らしく生きていくために卒業という選択をしました。ここまで関わってくれたスタッフの皆さん、応援してくれたファンのみんな、メンバーのみんなに、愛と感謝を込めて最後まで全力で向き合います。」と、卒業を発表した(コモレビ ヒヨリ、シャンシャン マイも2026年7月26日の公演をもって卒業)。
コモレビ ヒヨリ、シャンシャン マイ、そして、トマラナイ チヒロと今回の連載企画でSOMOSOMOでのストーリーを語りながら、今現在の悩みと、その先で辿り着きたい理想のアイドル像や目標、なりたい自分について打ち明けてくれていた。著者的には、SOMOSOMOでそれを実現する未来をイメージしながらどの記事も書かせてもらっていたので、このタイミングでの1期メンバー(アルティメット ミキ、ゴゴノ コトコ、ツクヨミ ケイコ)以外全員卒業は当然ながら驚いたし、ファンのみんなが受けた衝撃は計り知れない。が、彼女たちへの取材記事を読み返してもらえば分かる通り、3人は間違いなくSOMOSOMOにその青春と愛情を注ぎ続けていたし、何をするにも「ファンがどう思うか」をいちばんに考えていた。それだけSOMOSOMOが大切だった。しかし、同時に彼女たちには、チヒロの言葉を借りるのであれば「自分が自分らしく生きていくため」のヴィジョンがあり、それはSOMOSOMOが楽曲やライブを通して示してきたメッセージでもあり、このグループでの活動があったからこそ3人はそれを実現する為、卒業という道を選んだとも言える。
そんな3人がSOMOSOMOとして臨む最後の大きなワンマンライブ、7月8日(水)東京・EX THEATER ROPPONGI公演【ROPPONGI PARTY NIGHT】。長き時間を共に過ごした6人の勇姿をぜひ体感してもらいたい。そして、この記事は、チヒロが卒業発表前に語ってくれた自身の夢。今とこの先のSOMOSOMOについてのメッセージで締め括りたいと思う。
チヒロ「私の夢ですか? やっぱり自分のやりたいことをやりたい。ありのままの自分でいても怖くなかったり、それに自信を持ってライブができるようになりたいって思いますね。夢としてはちっぽけかもしれないんですけど、今はそれさえもできていないから。だから、まだ大きい夢は見えていないんです。7月8日(水)東京・EX THEATER ROPPONGIでの7周年記念ワンマンライブ【ROPPONGI PARTY NIGHT】はもちろん成功させたいし、SOMOSOMOとしては横浜アリーナが今最大の目標だと思うんですけど、私個人としては「こういう会場に立ちたい」とか「これがやりたい」とか明確に言うことができない。だから、やりたいことをやれるように、自分らしく生きていくことがこれからの課題ですね。
あと、SOMOSOMOは、今のアイドルシーンにはあまりいない不器用な人たちの集まりで、それを上手く昇華する仕方もまだぎこちない人たちのグループだと思うんです。私もそうだし。でも、その葛藤している姿すらこれからネタにしていければと思っているので、それをみんなには観ていてほしいなと思いました。メンバー一同、今回のこの連載記事で「そういうところも出していっちゃおう」みたいな思考になっている思うし、今とこの先のSOMOSOMOがいちばん面白い時期だと思うので、まずはぜひEX THEATER ROPPONGIのワンマンライブに来てください。お願いします!」
取材&テキスト:平賀哲雄
◎イベント情報
7th ANNIVERSARY ONE MAN LIVE【ROPPONGI PARTY NIGHT】
2026年7月8日(水)東京・EX THEATER ROPPONGI
OPEN 18:00 / START 19:30
各メンバー別VIPチケット:30,000円
一般チケット:3,500円
後方チケット:1,500円
https://ticketdive.com/event/SOMO2PARTYNIGHT
ヒヨリ、マイ、チヒロ卒業公演
2026年7月26日(日)
詳細は近日公開予定
◎SOMOSOMOオフィシャルサイト
https://somo2.hasyagejp.com/
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