【2026 BETアワード】ローリン・ヒル、豪華トリビュート&<リビング・レジェンド・アイコン賞>の初代受賞者に「私たちに何ができるか皆に知ってもらいたい」

2026年6月30日 / 17:30

 現地時間2026年6月28日、【2026 BETアワード】でローリン・ヒルが<リビング・レジェンド・アイコン賞>の記念すべき初代受賞者として表彰された。

 BETによると、<リビング・レジェンド・アイコン賞>は“自らの技術を極め、カルチャーを決して手放さなかった先駆者たち”を称えるものだという。スペシャル番組・音楽プログラミング・音楽戦略担当EVPのコニー・オーランドは、ヒルこそがリビング・レジェンドの定義そのものであると語り、彼女が同賞の初代受賞者に選ばれた理由をさらにこう説明した。「あらゆる時代を通じて、彼女は決してその瞬間を追いかけることはなく、その瞬間を形作ってきました。彼女の芸術性は私たちの音楽における可能性を再定義し、一つの世代に対して、恐れず、スピリチュアルに、そして自由であることを許す力を与えました。彼女の影響力はカルチャーの織物に織り込まれており、“カルチャーにとって最も記念すべき夜”で彼女のレガシーを称えられることは深い名誉です」とオーランドは述べている。

 この米ニュージャージー出身の歌手・ラッパー・女優は、まず1993年の映画『天使にラブ・ソングを2』でリタ・ルイーズ・ワトソンという頑固ながら才能あふれる生徒役を演じ、スクリーン上で名を上げた。その後1994年には、ワイクリフ・ジョンとプラズ・マイケルとともに伝説的グループ、フージーズの一員としてデビュー・アルバム『ブランテッド・オン・リアリティ』をリリースし、自らの地位を確固たるものにした。しかし彼女が本当の意味でスーパースターダムへと駆け上がったのは、1996年の『ザ・スコア』と故ロバータ・フラックの「やさしく歌って」(Killing Me Softly With His Song)のカバーによってだった。その2年後、彼女は記念碑的なソロ・デビュー・アルバム『ミスエデュケーション』でさらに評価を高め、ヒップホップ・アルバムのあり方そのものを永遠に変えた。

 トリビュートはアイス・キューブが彼女のキャリアを語ることで幕を開け、続いてフージーズ時代の盟友ワイクリフが共に過ごした日々を語った。メドレーでは、ザ・ウォー・アンド・トリーティによる『天使にラブ・ソングを2』を彷彿とさせる「Joyful, Joyful」(劇中の架空の合唱団、セント・フランシス・クワイアが原曲を担当)で幕を開け、ドーチーとシザによる「Ready or Not」、テムズとティエラ・ワックによる「Fu-Gee-La」、ローリンの娘セーラ・マーリーが母のソロ作品からタイトル曲を披露、ドージャ・キャットによる「Superstar」と続いた。ナズは二人の共演曲「If I Ruled the World」をドージャと共に披露、ヒルの息子YGマーリーが「Turn Your Lights Down Low」、リゾがティエラを再び呼び込んで「Doo Wop (That Thing)」、もう一人の息子ザイオン・マーリーが自分の名を冠した楽曲「To Zion」を披露、アレクシア・ジェイは「やさしく歌って」のカバーで会場を圧倒し、クイーン・ラティファとコモンが「Lost Ones」でトリビュートを締めくくった。

 その後ヒルは、受賞前に「Ex-Factor」を披露するというサプライズで会場と視聴者を驚かせた。

 スピーチで彼女は、自分がなぜこれほど率直に発言するのかを説明し、アーティストたちにも同じようにするよう促した上で、自身の子どもたちの数々の功績を祝福した。

 「私がこれをやっているのは、皆さんを愛しているからです」と彼女は語り始め、「私がこれをやっているのは、私が経験してきたすべてを、皆さんにも持ってほしいからです。私には素晴らしい両親がいて、愛情を注いでくれて、心を尽くしてくれて、守ってくれました。そして誰もがそういう経験をできるわけではないと気づいたとき、できる限り多くの愛を分け与え、できる限り多くの人に心を尽くすことが自分の務めであり、責任であるように感じました。そして音楽は私にとってそれを実現する手段でした。でも同時に、私はずっと、私たちの民族の尊厳をどう表現し、どう代弁するかということを大切にしてきました。だから、アーティストとして私たちは時に、決して心地よくはないことを言わなければならない場所や状況に自分自身を置くことになります。でも私たちは、人々がいつか理解してくれるということを分かっているのです」と述べた。

 そして、「私は皆さんのために闘っています。誰もがそれを知っているわけではないけれど、私は皆さんのために闘っているのです。そして皆さんのために闘うことは、私自身のために闘うことでもあり、私の子どもたちのために闘うことでもあり、私の両親のために闘うことでもあり、私の祖父母のために闘うことでもあり、私のコミュニティのために闘うことでもあります。私には、できる限り良い音楽を作りたい、できる限り良い形で人々とコミュニケーションを取りたいという思いがあります。それこそが私たちにできることだと皆に知ってもらいたいからです。私たちに何ができるか皆に知ってもらいたいのです」と続けた。

 そして最後にローリンは、エンドロールが流れ始める中、「Everything Is Everything」の感動的なパフォーマンスでショーを締めくくった。


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