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日本を代表する音楽ユニットTM NETWORKが、2026年4月8日、全国ツアーファイナル【TM NETWORK TOUR 2026 QUANTUM】、神奈川・横浜アリーナ公演を迎えた。本公演は、全13都市18公演を巡るツアーの到達点として位置づけられる重要なステージとなった。
本ツアーは“QUANTUM(量子)”をコンセプトに掲げ、“量子もつれ”という概念を軸にテーマを構築。過去・現在・未来を横断するような演出と楽曲構成により、従来のライブの枠を超えた体験型インスタレーション的な音楽空間を提示している。またTM NETWORKは、ツアーの過程で名称を“TMNETWORK”というワンワードへとサイレントリニューアルしている。その変化は単なる表記の問題ではない。ユニットとしてのアイデンティティーの在り方そのもの──過去/現在/未来を同時に存在させる“量子状態”への移行を意味していた。
ツアーでは、「Get Wild Continual」「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)」といった代表曲を披露しつつも、いわゆるレジェンドアーティストにありがちのベストヒット的構成とは一線を画す内容に。各楽曲は再構築され、映像・照明・サウンドが高度に同期することで、新たな音楽体験として提示された。
中でも、新組曲「QUANTUM」は本ツアーの核となる楽曲となった。プログレッシブ・ロックな構成とエレクトロニック・サウンドを融合させた大作であり、時間軸を再構成するような演出とともに、観客の記憶とリンクする体験を創出した。さらに、2000年発表のアルバム『Major Turn-Round』期のプログレ組曲もリアレンジ。最新の音響技術によってアップデートされたサウンドは、過去の楽曲を新たな価値として再定義する試みとなった。
パフォーマンス面では、小室哲哉がサウンドデザインの中核を担い、緻密かつ即興性を併せ持つ音像を構築。木根尚登は多彩な楽器演奏で楽曲を支え、宇都宮隆のボーカルは高い表現力で観客を引き込んだ。2デイズとなった横浜アリーナ公演は、ツアーを通して培われた完成度の高さを総括する内容となり、来場者およびSNS上でも高い評価を獲得している。
なお、本ツアーは今後、追加公演として東京・有明アリーナにて5月1日・2日に真のツアーファイナルを開催。さらなる進化を遂げたステージが期待される。TMNETWORKは、過去の実績に依存することなく、それらを再構築しながら“現在進行形の音楽”として存在感を提示し続けている。本ツアーは、その姿勢を改めて証明するものとなった。
Text by ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Photo by 田中聖太郎
◎公演情報
【TM NETWORK TOUR 2026 QUANTUM】追加公演
2026年5月1日(金)東京・有明アリーナ
2026年5月2日(土)東京・有明アリーナ
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