<ライブレポート>hitomi × Nikoん 「Tokey-Dokey」が繋いだツーマンツアー、熱狂の余韻は続く

2026年4月8日 / 18:00

 hitomiとNikoんが、2026年3月18日の東京・新代田 LIVE HOUSE FEVERにて、ツーマン東名阪ツアー【hitomiとNikoん / LIVE TOUR 2026】のツアーファイナルとなる東京公演を開催。意外な共演で話題となったこのツアーは、両者ともレーベル「maximum10」に在籍するアーティストということで実現したものだ。3月4日名古屋 RAD HALL、3月10日難波 Yogibo META VALLEYと続いたツアーは、ここ新代田 LIVE HOUSE FEVERでファイナルを迎えた。

 開演を迎える頃にはフロアはぎっしり埋まり、ステージにさりげなく姿を現したオオスカ(Gt.Vo)、マナミオーガキ(Ba.Vo)、サポートの東克幸(Dr)がしばしサウンドチェックの後、オーガキが「Nikoん、はじめます! よろしくお願いします!」と気合を込めたひと言。始まったのはhitomiへの提供曲「Tokey-Dokey」だ。驚くほど骨太なビートが一斉に放たれた。オーガキの歌声に「アクション!」と声を重ねるオオスカと観客たち。圧倒的な音圧、タイトな演奏に自然に体が揺れる。後のMCでこの曲が当ツアーのきっかけになったと語られたが、2組のアーティストを結んでいる曲であることが意外に感じられるほど、激情迸る強烈な楽曲だ。

 オオスカが雄叫びあげ、ドラムを中心にしばしのセッションから、オオスカがボーカルを取る「step by setep」へ。オーガキが延々と繰り返すベースのリフが、地底まで穴を掘っていくかのごとくフロアを揺らし続ける。向かい合い音をぶつけ合うと、「FEVER! 来い来い来い!」とオオスカがフロアを挑発して、目の前の観客たちと対峙する。オーガキのスキャットから始まる「さまpake」では、オオスカが放つ凶暴な獣の叫び声のようなギターと、メロディアスな旋律のギャップに心を掴まれた。「Nikoんです、よろしくお願いします! がんばります!」との挨拶からオオスカがクールなギターリフを弾き「smile」へと続く。カリプソ調のリズミカルで心地よい演奏にノイズギターが炸裂。幻想的な音像でオーディエンスを酔わせた。

 「改めましてNikoんです。ツアーファイナルお越しいただきありがとうございます。私たちは今月、振り替えも含めて3つぐらいツアーを掛け持ちして、尚且つ47都道府県とか回ってたんで、このツアー3本しかないのかっていう寂しさを持ったままファイナルを迎えてしまいました」と、名残惜しそうなオーガキ。オオスカは、「Tokey-Dokey」を提供したことについて、「せっかく書くんだったら、と思ってhitomiさんの曲を改めてちゃんと聴き返させていただいたんですけど、割と俺は通ずるもんがあるなって勝手に思ってまして。普通の今の音楽とか聴くより、音楽的にすげえ参考になるっていうか、かっこいいなって、心の底から思えました。だから曲を作るのもすげえ楽しかった。で、作ってるときに自分が、バンドマンなのにプロデューサー面してるのがめちゃめちゃ気持ち悪いなと思って。『対バンしてからだろ』っていう気持ちもあって、対バンをやりたいと言って、このわけのわからないツアーがあります。そこに集まったわけわからない人たち、最高です! ありがとうございます!」と、意外な組み合わせのツーマンツアーが実現した経緯を明かして拍手喝采となった。

 ノイズの洪水で始まった「とぅ~ばっど」では、オーガキの雄叫び、豪快極まりないサウンド、ビシッとしたキメでトリオ編成とは思えない広がりのあるサウンドスケープを描くと、すかさず始まった「(^。^)// ハイ」で、会場中が激しく体を揺らし、激しくも込み上げるメロディに感動が広がる。そのまま「public melodies」へと、ゆったりと続く優しく包み込む雰囲気で癒しの空間を創り上げた。静と動、緊張と緩和の繰り返しでライブはあっという間にラストへ。感傷的な気分を切り裂くように、「グバマイ!!」を思いきり叩きつけてステージを後にした。

 しばしの転換の後、hitomiのステージへ。暗転してバンドメンバーのKaisei Hamasaki(Gt.)、Naomi Iwasaki(Ba.)、Satoshi Kato(Dr.)、バンマスのFZ from sfpr(Gt.)がステージに上がり演奏が始まると、hitomiが大歓声に迎えられて登場。「こんばんは!」と観客にひと言かけて歌い出したオープニング曲は、「SAMURAI DRIVE」だ。パーっと華やいだムードに包まれる中、めったに観られない新代田FEVERのステージに立つhitomiに、観客もこぶしを振り上げて応えている。キラキラなシンセ音が流れ、キャッチーなイントロにどっとフロアが沸いたのは「CANDY GIRL」。軽快なギターカッティング、唸るベース、どっしりしたドラムに乗って、サビで大合唱が起こって早くも一体に。hitomiが両手を頭上にあげてクラップを求め、序盤から大盛り上がりとなった。

 「みなさんこんばんは! ようこそ、hitomiとNikoんの対バンライブへ! 今日が最終日。思い残すことのないように思いっきりやるんで、みんなもついてきてよ!」。ミディアムテンポの「キミにKISS」でじっくりと聴かせるhitomiだが、身振り手振りは激しく、情熱が伝わってくる。アコースティックテイストで叙情性溢れる「by myself」では、ステージバックからのライティングを受けて、ノスタルジックに歌い上げた。

 Nikoんのライブをステージ袖から観ていたというhitomiは、「今回Nikoんと一緒にライブができて、私たちはむちゃくちゃ刺激を受けてます。オオスカ君が“楽曲提供だけじゃ寂しいよね”って言ってくれて、この対バンライブが実現しました。異文化交流的なところがあって、世代の違いもあったりするけど、音楽ってあんまり年齢とか関係ないんだなっていうことを、今回改めて感じました。Nikoんのアルバムも聴かせてもらっていて、初めは音楽の種類は違うのかなって思っていたんですけど、聴いていくうちに、“あ、Nikoんもこんなポップな感じあるんだ”って。本当に最近のヘビロテになってます。 そして私もNikoんのファンです」と今回のツアーへの思いを語ると、あたたかい拍手が沸き起った。バンドメンバーを紹介すると、各々が刺激を受けたことを明かし、hitomiは「対バンライブはあまりやってこなかったから新鮮でした。今回、Nikoんのステージが先行だったんですけど、ライブを袖で見て、“お、こう来たね。じゃあ私たちはこう行こうか”みたいなところが出てくるところが、対バンってすごくいいなって思いました」と、お互いに創り上げたステージを振り返った。

 ライブは、新曲でドラマ『この愛は間違いですか~不倫の贖罪』の主題歌「Stand by…」で再開。ドロドロしたドラマとは裏腹に、すっと胸がすくような、爽快なポップスだ。曲が終わると、すかさず始まったのは、大ヒット曲にして代表曲「LOVE 2000」だ。「一緒にいくよ!」と煽ると、フロア中からサビのメロディに合わせて右手がステージに向けられる。「カモン!」とマイクを向けるhitomiに応えて大合唱となった。ロックなリフに頭を振りながら、最後はジャンプして曲を締め、「最高ー!」と笑顔を見せた。

 そして、ここでサプライズのお知らせが。この日は解禁前ということでドラマタイトルなどは明かされなかったが、後日公開されたのは、Nikoんが楽曲提供した「Tokey-Dokey」が、4月1日から放送開始となる中京テレビ・日本テレビ系全国ネットドラマ『鬼女の棲む家』の主題歌に決定したというビッグニュースだった。ライブの最後は、そんな話題も呼び込んだ「Tokey-Dokey」を、ひときわ激しい演奏に乗せて披露した。先ほどまでとは打って変わり、オルタナティブロックなボーカリストhitomiが出現。激しいビートを乗りこなすように荒々しく歌う姿に、この曲をきっかけに共通点を見出した2組のケミストリーが表れていた。

 アンコールの声にステージに戻ったhitomiは、「最高の夜です、ありがとう! 最後にこの曲を聴いてください!」との言葉から、「MARIA」へ。力強くもしなやかな歌声でライブは終了。刺激的な2組の対バンツアーを終え、興奮の余韻が漂う中でツアーは締めくくられた。

Text by 岡本貴之
Photo by 久保木麻未

◎セットリスト
【hitomi と Niko ん / LIVE TOUR 2026】
2026年3月18日(水)東京・新代田 LIVE HOUSE FEVER

<Niko ん>
01 Tokey-Dokey
02 step by setep
03 さまpake
04 smile
05 とぅ~ばっど
06 (^。^)// ハイ
07 public melodies
08 グバマイ!!

<hitomi>
01 SAMURAI DRIVE
02 CANDY GIRL
03 キミにKISS
04 by myself
05 Stand by…
06 LOVE 2000
07 Tokey-Dokey

◎Nikoん 公演情報
【リキッドルームで47~ぐんゆうかっぽ~】
2026年8月3日(月)・4日(火)
OPEN 11:30 / START 12:00 ※予定
東京・恵比寿LIQUIDROOM(建物内に3ステージ予定)
チケットはイープラスにて4月4日(土)12:00より最速先行予約スタート

・1日券:470円(tax in.)
・当日お渡しTシャツ付1日券:4,700円(tax in.)
・2日通し券:900円(tax in.)
・当日お渡しTシャツ付2日通し券:5,470円(tax in.)
※当日お渡しTシャツ付2日通し券は、特別価格5,000円の手売りチケット有り


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