ブルース・スプリングスティーン、【Land Of Hope And Dreams】北米ツアー初日ライブ映像公開

2026年4月2日 / 09:30

 ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドによる【Land Of Hope And Dreams】北米ツアー初日となった2026年3月31日のミネアポリス公演の頭2曲のライブ映像が全世界へ生中継され、YouTubeでも公開となった。

 冒頭でスプリングスティーンは、「グッド・イヴニング、ミネソタ!ようこそ、ミネアポリスとセントポールのみんな。“ランド・オブ・ホープ・アンド・ドリームズ(希望と夢の国)”アメリカ・ツアーへようこそ。今夜はまず、海外で任務に就いている男女兵士たちのために祈りを捧げたいと思う。彼らの無事の帰還を祈ります。今夜、偉大なるEストリート・バンドがここに集ったのは、この危険な時代にあって、芸術と音楽、そしてロックンロールが持つ正義の力を呼び覚ますためだ。俺たちは、アメリカの理想、民主主義、憲法、そして神聖なるアメリカの約束を称え、守り抜くためにここにいる。俺の愛するアメリカ、50年間、曲に書いてきたアメリカ、世界中で希望と自由の灯台であった国は今、腐敗し、無能で、人種差別的で、無謀で、反逆的な政権の手に落ちている。今夜はみんなに呼びかけたい。俺たちと共に立ち上がってくれ。恐怖ではなく希望を、独裁ではなく民主主義を、無法状態ではなく法の支配を、横行する汚職ではなく倫理を、自己満足ではなく抵抗を、分裂ではなく団結を、そして戦争ではなく平和を選ぶために!」と語っている。

 オープニング・ナンバーには「WAR」を披露。この曲は1970年全米1位を獲得したエドウィン・スターのカヴァーで、“War, what is it good for? Absolutely nothing!(戦争?何の役に立つんだ?まったく何の役にも立たない)”と歌う強烈な反戦歌。イラク戦争の2003年以来23年ぶりに演奏された。そして2曲目は史上最も誤解された名曲「Born in the USA」。ベトナム帰還兵の苦悩と悲哀、国家への失望を描いたこの曲とともに、セットリストにはアメリカの現状を憂い、喪失・怒り・連帯を通して“自由”を問い直す、「現代のプロテスト・ソング」が並ぶ。続けて3曲目には2008年の金融危機によって町が壊されていく現実を描いた「Death to My Hometown」。そして、6曲目にはこのツアーのハイライトともいえる新曲「Streets of Minneapolis」を披露。Eストリート・バンドとの演奏は今回世界初披露となった。 

 アメリカの現実を映すプロテストソングと再生の歌が連なる。実際の警察による銃撃事件を背景にした、人種問題への抗議歌「American Skin (41 Shots)」、荒廃した都市とコミュニティ再生をテーマにした祈りの歌「My City of Ruins」、金融危機後の労働者階級の怒りを描いたプロテストソング「Wrecking Ball」、9月11日同時多発テロ後の喪失と再生を描いた追悼歌「The Rising」、スタインベックの「怒りの葡萄」をベースに、格差社会と移民問題を描く物語歌「The Ghost of Tom Joad」、そして本編ラストはツアータイトルにもなっている「Land of Hope and Dreams」。すべての人を乗せて進む汽車は、理想のアメリカ、排除なきアメリカを夢見る希望と連帯のアンセムだ。

 アンコールのラストは抑圧された人々への連帯を歌う自由の賛歌、ボブ・ディランの「Chimes of Freedom」。またアンコールではミネアポリス出身の故プリンスへの敬意を込め「Purple Rain」のカバーも披露されている。終演後会場では、理想のアメリカを歌う“もうひとつのアメリカ国歌”、ウディ・ガスリーの「This Land Is Your Land」が流されていた。

◎【Land Of Hope And Dreams】北米ツアーセットリスト
2026年3月31日(火)Target Center, Minneapolis, MN, USA
1. War (Edwin Starr cover) (with Tom Morello)
2. Born in the U.S.A. (with Tom Morello)
3. Death to My Hometown (with Tom Morello)
4. No Surrender
5. Darkness on the Edge of Town
6. Streets of Minneapolis (first time with The E Street Band)
7. The Promised Land
8. Out in the Street
9. Hungry Heart
10. Youngstown
11. Murder Incorporated
12. American Skin (41 Shots)(with Tom Morello)
13. Long Walk Home (with Tom Morello)
14. House of a Thousand Guitars (solo acoustic)
15. My City of Ruins
16. Because the Night (Patti Smith Group cover)
17. Wrecking Ball
18. The Rising
19. The Ghost of Tom Joad (with Tom Morello)
20. Badlands (with Tom Morello)
21. Land of Hope and Dreams (with Tom Morello)

Encore:
22. Born to Run
23. Bobby Jean
24. Dancing in the Dark
25. Tenth Avenue Freeze-Out (with Tom Morello)
26. Purple Rain (Prince cover) (with Tom Morello)
27. Chimes of Freedom (Bob Dylan cover) (with Tom Morello)
終演後BGM:This Land Is Your Land (Woody Guthrie song)


音楽ニュースMUSIC NEWS

セントチヒロ・チッチ、ROTH BART BARONプロデュースの新曲「しろいからだ」が自身出演の映画主題歌に

J-POP2026年10月13日

 セントチヒロ・チッチの新曲「しろいからだ」が、自身がヒロインとして出演する映画『会いたくて会えなくて、会えなくなって、会いたい。』の主題歌に決定した。  本映画は、長編初監督となる濱田真和による半自伝的な完全オリジナル脚本。セントチヒロ・ … 続きを読む

くるり、結成30周年に30公演ライブハウス&ホールツアー発表

J-POP2026年10月13日

 今年で結成30周年を迎えたくるりが、アニバーサリーイヤーを記念した【くるりの30回転 ~芳しきバンドマン~】(ライブハウス編)と【くるりの30回転 ~芳しきアンサンブル~』(ホール編)を発表した。  1996年に立命館大学の音楽サークル「 … 続きを読む

『モナキANN0』幸せについて本気出して考えてみるSP、相席スタート山添&ドンデコルテ銀次が登場

J-POP2026年10月13日

 10月19日27時より生放送されるニッポン放送『モナキのオールナイトニッポン0(ZERO)』に、番組初のゲストとして、山添寛(相席スタート)と渡辺銀次(ドンデコルテ)が生出演する。  山添と銀次は20代の頃から付き合いの続く同期芸人で、2 … 続きを読む

クリス・ブラウン&アッシャー、ブラウンの英ロンドンでの判決言い渡し期日を前に4公演をキャンセル

洋楽2026年10月13日

 クリス・ブラウンとアッシャーが現地時間2026年10月9日、現在北米のスタジアムを巡回中の大規模ツアー【R&Bツアー】のうち4公演をキャンセルすると発表した。中止となった日程は、ブラウンの今後の出廷日の直前と直後にあたる。  コン … 続きを読む

フォンテインズD.C.、ロザリアとのコラボ「Where Is Gone?」公開

洋楽2026年10月13日

 フォンテインズD.C.が、5作目のスタジオ・アルバム『Dopamine Chamber』からロザリアとのコラボレーション楽曲「Where Is Gone?」をリリースした。  最新アルバムから公開された3曲目の楽曲となる本作は、アルバムの … 続きを読む

page top