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SuGの39日間限定復活ツアー完遂後、新たな世界観の作品を立て続けに発表してきた武瑠。その集大成となる武瑠名義初のオリジナルアルバム『BIBLE』をリリースし、昨年7月より本作を携えたワールドツアーも敢行してきた彼が、1月12日(月・祝)渋谷・Spotify O-EASTにて【武瑠 19TH ANNIVERSARY LIVE「CEREMONY」】を開催した。
<ソロデビュー以降最大規模のミッションの締めくくり>
2025年5月11日に開催された18周年記念公演で武瑠はこう語った。「みんなに叶えさせてもらった正夢の上で今の自分が生きていくには……まだ夢が見たい! 欲深き夢が見たい! だから決めました。来年の1月12日、渋谷・Spotify O-EAST! たくさん叶えてきた夢があるからもしかしたらピンと来ないかもしれない。だけど、レーベルもない、事務所もない、そんなソロアーティストにとってO-EASTは武道館と変わらないぐらいの挑戦です! すごく怖かったけど、今の武瑠とこの心強い仲間と関係者とファンなら絶対にできる。そう思って決めました。どうか一緒に夢を叶える仲間になってください! よろしくおねがいします! 信じられるモノがない奴は武瑠を信じろ!」
その2か月後、武瑠はワールドツアー【武瑠 TOUR 2025 BIBLE】を開幕。「正夢」のMVにも使用された【PHASE 0 -予知夢-】横浜・みなとみらいブロンテ公演を皮切りに【PHASE 1 -JAPAN-】全5公演、真夏の【PHASE 2 -SOUTH AMERICA-】全7公演、9月の【PHASE 3-EUROPE-】全5公演、11月の【PHASE 4 -JAPAN-】全5公演を巡り、11月30日の大阪での【FINAL-正夢-】まで全力で駆け抜けてみせる。そして、そんな夢に向かって命懸けで攻めの姿勢を見せ続けた結果、O-EASTでの19周年記念公演は超満員。ソロデビュー以降最大規模のミッションの締めくくりを自らの手で理想的な光景に導いてみせた。今回の記事では、その祝祭とも言える【武瑠 19TH ANNIVERSARY LIVE「CEREMONY」】のレポートをお届けする。
<ミュージシャン人生19周年を迎えた日に「正夢」を>
ギターのHIROTO(Alice Nine.)、ベースの浦崎信、ドラムスの前田遊野、マニュピレーターのtatsuといった盟友たちをバンドメンバーとして従え、白く発光するステージのド真ん中に歓声を浴びながら登場した武瑠は、その楽曲の世界観を深く体現してくれるダンサーたちの蠢きと共に「白痴美」「dark side beach」といったディープな楽曲からライブをスタート。海外でも高い評価を得たであろう独自の音楽性や表現スタイルを遺憾なく発揮していく。これに魅了されたオーディエンスは、続くSuG時代からの名曲「Howling Magic」で心置きなくヘドバンしながら暴れ出し、さらに「悪党 feat. ADE SARIVAN」「TO BE LIKE THRILLER」といった最新アルバム『BIBLE』を象徴するキラーチューンにも激しく呼応。すべての楽曲がひとりひとりの中に深く染み込んでいることがよく分かるリアクションでもって、会場に熱狂の渦を巻き起こしていく。
「11か国、25公演、ワールドツアーファイナル。みんなのおかげで辿り着きました。どうもありがとう。今日1月12日は、自分のミュージシャンとして19周年の日(SuG結成日)です。そんな日に大好きなメンバーとスタッフと、大好きなみんなに歌えることを噛み締めながら届けます。聴いてください」そう語って武瑠が歌い出したナンバーは「正夢」。この曲のMVが完成した日のインタビューで彼は「これ、自分の人生のまんまなんですよね。この人生を受け取ってもらったらどうなるんだろう」と語っていたが、かつて夢見ることが怖くて口に出せなかった自分が、みんなと一緒に19年間過ごして夢を見つけて正夢にしていったストーリーの曲をファンが愛さないわけもなく、会場にいる誰もが武瑠と過ごした日々を抱きしめながら聴き入っている印象すら受けた。そんな「正夢」の登場人物たちを優しくも劇的に包み込む弓代星空のヴァイオリン。その音色は続く「桜雨」でも武瑠の歌声と叙情的に重なり合い、聴く者たちの涙を誘っていく。
<生命力を沸かす[ kei ]、功星、GOMESSとの生コラボ>
「全世界を旅してきて、本当に本当にこの『BIBLE』が大切になって。もう200曲以上も書いているのにまだ大事な曲ができて。次の曲もそうなんだけど、この曲はいつか一緒に歌いたい友達がいて……。そんな話を[ kei ]くんと曲をつくるときも語り合っていたんだけど、その友達は俺の南米ツアー中に亡くなってしまって。俺、地獄とか天国とかそういうのは信じてないから「届けたい」とかそういうんじゃなくて、俺の為に、あくまで俺の為にそいつのことも想って歌いたいなと思っています。そして、そいつの為だけじゃなくて、みんなのことも俺の為に、俺が楽しいから、しあわせだから、みんなのことを想って歌いたいなと思っています。それが何らかの形でみんなに元気とか勇気とか癒しとかいろんなものを与えてくれていたら、俺はもっともっとしあわせです。みんなも壊れちゃいそうなとき、この言葉を思い出してね」
──そう語った武瑠は[ kei ]の幻想的かつエモーショナルなギターパフォーマンスと共に「堕落したって良いかも」を披露。「さよなら選ぶぐらいなら 堕落したっていいんだよ」そんな救いの歌を優しい笑顔で届けていく。さらには「死んでも良いから生き抜いて 不完全で良いから生き抜いて」と「死んでも良い」を熱唱。聴き手の心を武瑠なりの表現方法で鼓舞し続けていき、そこから功星の琴線に触れまくる三味線×エレクトロ×バンドサウンドを有機的に融合してみせた「I 狂 U」、武瑠独自のヒップホップ感を確立させたパートナーでもあるGOMESSと心地良すぎるグルーヴを生み出してみせた「怠惰」、そして「美しい景色だな、渋谷!」と武瑠が叫ぶほどの音楽空間を生み出した「AFTER THROUGH THE DARK」「TOWA」と畳み掛け、多種多様な音楽アプローチで観客ひとりひとりの生命力を沸かしていく流れは、実に美しかった。
<ワールドツアーで大進化! 武瑠史上最大レベルのスパーク>
「楽しんでますか! 聞くまでもねぇなー! ヤバい、楽しすぎるぞ。久しぶりに心臓が速すぎてさ、曲が遅く感じるよ。俺の時間軸が世界を追い抜いている(笑)」とゴキゲンな武瑠は、ワールドツアーの各会場で録音してきた全世界の「いえーい!」と今日の観客の「いぇーい!」を戦わせるという現代アート的な(?)遊びを試みる。これで全解放モードになったオーディエンスへ「HELLYEAH」から本編最後のブロックをスタート。世界中を沸かせてきた武瑠とそのバンドメンバーが鳴らす声と音から生まれるグルーヴは、まさしくワールドワイドでまるで海外の大型フェスにいる錯覚を起こさせる。その勢いのままANNIE A(CHAQLA.)&命依(MAMA.)をステージに招き入れて披露した「FXXK YOUR FEELINGS」では、個性と個性と個性が爆発し合ってステージ上も客席も文字通り狂喜乱舞。続く「CHEMICAL TATTOO」の圧倒的レイヴ感、タイのスーパースター・Mek(Saint After Six)と生コラボした「SLY DEVIL」や「heartbreaker」「meltbeat」のさらなる大進化ぶりにも、武瑠のライブ史上最大レベルのスパークが巻き起こっていく。いやぁー、ワールドツアーを経て本当に一回りも二回りもパワーアップして帰ってきたなぁ!と強烈に感じさせるライブがそこにはあった。
<紛れもなく19周年、最高の景色でした!>
武瑠自身も「優勝じゃねぇか!」と絶賛するほどのライブ本編を経て、アンコールは再び弓代星空のヴァイオリンを迎えた「ゆりかご」からスタート。今から10年以上前のSuG時代の楽曲ではあるが、今の武瑠が歌うからこそより深く刺さるフレーズたち。スクリーンに浮かぶ巨大な満月の下で「終着駅は見つかりっこない このまま何処までも旅路は続くことでしょう」と歌う姿がやたら眩しく見えたのは私だけだろうか。そして、ライブは「不道徳」から土屋アンナ「rose」カバーへ。いわずと知れたアニメ『NANA』オープニングテーマとしてヒットした楽曲だが、原曲のラウドロック感にエレクトロ要素をミックスしたアレンジが施されたそれは、一瞬「武瑠の新曲?」と勘違いしたほど彼らしい音楽に生まれ変わっており、客席も大きな盛り上がりを見せていた。
「いやぁー、凄いわ。死んで生き返って、死んで生き返ってが4回ぐらいあった、俺(笑)。記憶ないところあるもん、いっぱい。そんぐらい頭真っ白になって、またゼロから始まってみたいな、極限の先にある最高なライブでした! ギリギリまで悩んだけど、イヤモニしなくてよかった。みんなの声もバチバチに聞こえます! ありがとう!」「本当にたくさんの友達が集結してくれて……凄かったでしょ? 今日。ストリングスに、三味線に、ヴィジュアル系からもふたり来てくれたし、いろんな人が集まって、ちゃんと俺にしかできない景色、ミクスチャーロックができたんじゃないかと思っています。本当にありがとう!
去年末、長い長い海外ツアーから帰ってきたからこそ、少しスランプになった感じがあって。ずっと分かんなくて逃げている感じがあったんだけど、今回のライブに向かって本気で自分と向き合っていくうちにだんだん分かってきて。去年、リキッドルーム(18周年記念公演)で「みんなに頼る」とか「初めて長く続けたいと思った」とか話したと思うんだけど、それまでの自分は「いつ終わってもいい、いつ死んでもいいや」っていうそのエネルギーだけでやってきた。でも、本当に楽しくなってきて、みんなのおかげで「続けたい!」と思わせてもらって。そしたらそれがちょっとプレッシャーになって考えすぎていたんだと思うんだ。なんかどっかで続けることが目標になっているような感じがして。だから考えすぎてどんどん声の出し方とか分かんなくなったり、すごいすごい不安で、今日のライブも不安でしょうがなかったんだけど……
でも、逃げないようにもう1回向かい合って、全部の歌詞を読み直して、イチからやり直したら、俺はやっぱり格好悪くなったら辞めたいなって思っている人間なんだなって気付いた。「みんなの為に」とかはおごりだなと思っていて。だから、みんなも俺が格好良くないと思ったら推さなくていいです。でも、そのハードルを余裕で越えていくので、格好良いと思う限り推してください。昔の人が良い言葉をつくったなと思うよ。ご贔屓によろしくお願いします! 武瑠のこと、贔屓してくれ! そうやって甘えて、俺はそれに恥じない自分になる。今日、明日を更新していくだけだ! ずっと言ってる! 俺は俺の為! 俺の音楽は俺の為、俺が主人公! でも、それを聴いてるおまえらも主人公! みんなが主人公の人生のBGMになれるように、これからも武瑠やっていきます。よろしくどうぞ!」
武瑠はこの19年間、何があろうと、どんなに悩み苦しんだとしても、自分らしく生きる道を必ず選んできた。その姿勢はずっと変わらない。いや、年々強化されている。それが面白くて、愛おしくて、この日もこれだけの人が武瑠の19周年を祝うべく集まったのだろう。それを証明するように「MY FORTUNE FADED」を共に歌いながらはしゃぎまわるオーディエンスたち。続いてダンサーと共に、この素晴らしき音楽空間にみんなと酩酊しながら届けた「酩酊」、GOMESSやADE SARIVANも加わってあらゆる感情を大爆発させた「1 2 3 for hype sex heaven」、そして、今や武瑠と武瑠と共に生きてきたすべての者たちのアンセムと化した「不完全Beautyfool Days」に至るまで、誰もが主人公となってこれまでの自分たちの世界を更新していくような、武瑠の19年間におけるすべてのライブの中でも最高峰の大スパークを完成させてみせた。
不完全Beautyfool Days 傷だらけでも進むのさ
不完全Beautyfool Days ツギハギのお空の下で
不完全Beautyfool Days 足りないモノを探すから
不完全Beautyfool Days きっと夢(キミ)と出会えたんだ
何べんもぶつかった孤独の夜を越えたから
ぼくの心はきっと夢(キミ)を、愛せたんだ。
このフレーズ通りの人生を歩み続け、19年目にしてまたひとつ深く夢(キミ)を愛せたストーリー。「たくさん失敗もしたけどさ! 紛れもなく19周年、最高の景色でした! 今日来れてない奴も19年間の中で出逢った仲間ぜんぶ合わせて武瑠です! 武瑠でした、ありがとうございます!」──なお、武瑠は5月から早くも次なるツアー【武瑠 BSP TOUR 2026】を開催し、夏には再び南米ツアーをまわることも決定している。いよいよ20周年を迎える2027年までの1年間、さらなる新しい音楽と景色を求めて突き進んでいく武瑠にもぜひ注目してほしい。
取材&テキスト:平賀哲雄
◎ライブ【武瑠 19TH ANNIVERSARY LIVE 「CEREMONY」】
1月12日(月・祝)渋谷・Spotify O-EAST セットリスト:
SE.doors(SE short Ver.)
1.白痴美 feat. Dancers
2.dark side beach feat. Dancers
3.Howling Magic
4.悪党 feat. ADE SARIVAN
5.TO BE LIKE THRILLER
MC
6.正夢 feat. 弓代星空
7.桜雨 feat. 弓代星空
MC
8.堕落したって良いかも feat. [ kei ]
9.死んでも良い
10.I 狂 U feat. 功星
11.怠惰 feat. GOMESS
12.AFTER THROUGH THE DARK
13.TOWA
MC
14.HELLYEAH
15.FXXK YOUR FEELINGS feat. ANNIE A,命依
16.CHEMICAL TATTOO
17.SLY DEVIL feat. Mek
18.heartbreaker
19.meltbeat
EN1.ゆりかご feat. 弓代星空
EN2.不道徳
EN3.rose
MC
EN4.MY FORTUNE FADED
EN5.酩酊 feat. Dancers
EN6.1 2 3 for hype sex heaven feat. GOMESS,ADE SARIVAN,Dancers
EN7.不完全Beautyfool Days
END SE.死んでも良い Inst.
◎リリース情報
武瑠 19TH ANNIVERSARY LIVE Blu-ray『CEREMONY』
2025/5/11 RELEASE
2次受注期間:2/10(火)20:00~2/16(月)
販売サイト
https://streetgothic.com
◎イベント情報
ツアー【武瑠 BSP TOUR 2026】
5月8日(金)名古屋 栄TIGHT ROPE
OPEN 18:30 / START 19:00
5月9日(土)大阪 北堀江 club vijon
OPEN 17:30 / START 18:00
5月11日(月)渋谷音楽堂
OPEN 18:30 / START 19:00
メンバー:
[名古屋・大阪]
武瑠feat.Gt HIROTO(Alice Nine.),DJ Masashi Kikuchi
[渋谷]
武瑠feat.Gt HIROTO(Alice Nine.),DJ Masashi Kikuchi,Vn 弓代星空
https://www.takeru-official.tokyo/news/bsptour2026/
◎武瑠 オフィシャルサイト
https://www.takeru-official.tokyo/
◎武瑠 Xアカウント
https://x.com/ta_streetgothic
◎武瑠 Instagramアカウント
https://www.instagram.com/ta_streetgothic
◎武瑠 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCe1_0rztxMmMzdh88UF8xtg
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