<ライブレポート>6月にビルボードライブ3都市ツアーを開催する堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、昨年秋のバースデー直前横浜公演のレポートを公開

2026年2月5日 / 18:00

 特別編成でのビルボードライブ公演が恒例となりつつある堂珍嘉邦(CHEMISTRY)。初登場の東京を含めたビルボードライブ3都市ツアー開催を前に、昨年11月12日、13日に開催された自身のバースデー直前となるビルボードライブ横浜公演から、最終公演となる13日2ndステージの貴重なレポートを公開。

 本公演は、AI、大黒摩季などのステージで活躍する柴田敏孝をバンドマスターに迎えた初の編成で登場。セットリストは堂珍のオリジナル曲に加えて盛りだくさんのカバー曲も用意され、「ファンを楽しませたい」という彼の意気込みが感じられる構成となっていた。

 開演時間を迎えると、温かい拍手に迎えられてバンドメンバーの柴田敏孝(Band Master / Key / B.Vocal)、小池龍平(Gt / B.Vocal)、砂山淳一(Ba / B.Vocal)、工藤誠也(Dr)、そして堂珍嘉邦が登場した。柴田が流麗な調べを奏で始めると会場の空気は一変。心が洗われるような美しい音色に乗せて、堂珍が「僕こそ音楽」を情感たっぷりに歌い上げる。観客はミュージカル【モーツァルト!】のワンシーンさながらの迫力に圧倒されつつ、響き渡る美声にうっとりと聴き入っていた。

 この日は多くのカバー曲が披露されたが、歌声やアレンジで原曲が彩られることによって、堂珍の唯一無二の存在感がさらに際立っていた。2曲目にセレクトされたのはSpinna B-ill & the cavemans「one & only」のカバーだ。原曲はレゲエ、ソウル、ファンクなどのジャンルが融合したナンバーだが、今回はピアノサウンドが印象的なジャジー色の強いアレンジに。ビルボードライブにマッチした音色に安定感のある力強い歌声が重ねられる。歌詞に込められた「他人の評価に左右されない」というメッセージがより強く伝わってくるようだ。会場のボルテージが上がってきたところで、堂珍は続けてフィッシュマンズ「いかれたBaby」を披露。特徴的なダブサウンドを柴田がキーボードを駆使して表現し、モダンな雰囲気のカバーに。堂珍が甘いハイトーンボイスを放つと、会場に一気にロマンチックなムードが漂った。

 バンドメンバーとの和気あいあいとしたトークを経て、堂珍は「僕が大好きな後輩のナンバー」という曲紹介からKenta Dedachiの「Goldfish feat. Raine」のカバーへつなげる。ゆらゆらとたゆたうようなメロディにリバーブの効いた豊かな歌声が重なり、幻想的な世界観にオーディエンスを引き込んだ。その後も、堂珍が優しくアコースティックギターをつまびくSpiral Lifeの「CHEEKY」、コニカミノルタプラネタリウム天空で演奏されたことが記憶に新しい、明星/Akeboshiの「曇り夜空」と、カバー曲を立て続けに披露。「曇り夜空」では星空が目に浮かぶような繊細なアルペジオや透明感のあるサウンドが響き、そこに堂珍の澄んだ歌声が溶け込んでいった。

 中盤のMCでは堂珍とビルボードライブのコラボメニューの話題に。今回は、あの“ジャージャー麺”横浜black、Jack the Ripper-B.D. version-といったコラボフードに加えて、11月17日が堂珍の47歳の誕生日であることを記念したバースデー・プレート付きの限定カクテル、スイート・ノワール -Birthday Decoration-もラインナップ。舌鼓を打つ観客に向かって、堂珍は「おいしい?」と尋ねて、ファンとの交流を楽しんだ。まったりとした時間を経て、堂珍はJeff Buckleyのカバーをすることを予告しつつ、選曲の経緯を説明。「自分の人生を次に進めるためにはソウルを通っていかないとなと思って。ソウルバーに行ってソウルを聴きながら朝5時まで飲んでいると、不思議と次の日は体が軽いんですよ。そういうこともあって、やっぱり魂がこもってないとやっていけないよねと感じて」と語ったあと、情熱的な歌い出しで始まる「I Want Someone Badly」を見事にソウルフルに歌い上げた。そして堂珍は、どこかおどろおどろしいウッドベースやピアノの音が特徴的なJAZZスタンダード曲「Caravan」でビルボードライブ横浜を自身の世界観に染め上げる。その後、SPANOVA「魂は木の葉のように」のカバーで軽やかな風を吹かせ、実に9年ぶりの披露となる「Fly away」を高らかに歌い上げて本編を締めくくった。

 2026年にはデビュー25周年を迎えるCHEMISTRY。アンコールで堂珍は、「来年は(CHEMISTRYの)周年ということもありますが、またこうやって堂珍嘉邦のステージもなるべくできたらいいなと思っております」と展望を明かし、観客からの期待のこもった拍手を浴びた。そして堂珍は自身の初出演ミュージカルである【RENT】より、演じたロジャーの「One Song Glory」を披露。最後に名残惜しむように、堂珍にとって思い入れのあるナンバー、レコードデビュー30周年を迎えたケイコ・リーとの絆を感じさせる「RAINBOW」をじっくりと歌唱した。パフォーマンス後には、堂珍の誕生日を祝うべくステージにケーキが登場。堂珍は喜びながら、「描いたビジョンに向かっていくことも大切だと思いますけど、僕個人としては、あんまりそういうのが得意じゃないから、目の前のことをひとつひとつやっていきたいなと。これからも声が出る限りは頑張りたいなと思います。とはいえマイペースにやりますので、皆さんもマイペースについてきていただければなと。いつも本当にありがとうございます!」と抱負とファンへの感謝を述べ、晴れやかな表情でステージをあとにした。

 初の東京公演を含む3都市ツアー【堂珍嘉邦 Billboard Live tour 2026】、チケットは現在Club BBL会員、法人会員先行を受け付けており、一般発売は2月12日(木)正午12時スタート。なお、CHEMISTRYはライブツアー【CHEMISTRY 25th Anniversary TOUR 「The 2 Pulse」】を2月から4月にかけて開催する。詳細はCHEMISTRYのオフィシャルサイトにて確認を。

◎セットリスト
【堂珍嘉邦 Billboard Live 2025~autumn~】
2025年11月13日(木)神奈川・ビルボードライブ横浜
2ndステージ
1. 僕こそ音楽(ミュージカル【モーツァルト!】より)
2. one & only(Spinna B-ill & the cavemans Cover)
3. いかれたBaby(フィッシュマンズ Cover)
4. Goldfish feat. Raine(Kenta Dedachi Cover)
5. CHEEKY(Spiral Life Cover)
6. 曇り夜空(明星/Akeboshi Cover)
7. I Want Someone Badly(Jeff Buckley Cover)
8. Caravan
9. 魂は木の葉のように(SPANOVA Cover)
10. Fly away
En1. One Song Glory(ミュージカル【RENT】より)
En2. RAINBOW

Text:酒匂里奈
Photo:柴田恵理 / 木村泰之

◎公演情報
【堂珍嘉邦 Billboard Live tour 2026】
大阪・ビルボードライブ大阪
2026/6/10(水)
1stステージ OPEN16:00 / START17:00
2ndステージ OPEN19:00 / START20:00

神奈川・ビルボードライブ横浜
2026/6/13(土)
1stステージ OPEN15:00 / START16:00
2ndステージ OPEN18:00 / START19:00

東京・ビルボードライブ東京
2026/6/15(月)
1stステージ OPEN16:00 / START17:00
2ndステージ OPEN19:00 / START20:00

<メンバー>
堂珍嘉邦(Vo)

柴田敏孝(Key / Band Master)
小池龍平(Gt / Backing Vocal)
砂山淳一(Ba)
清野雄翔(Key)
工藤誠也(Dr)

<チケット>
大阪:
BOXシート ¥22,900-(ペア販売)
S指定席 ¥10,900-
R指定席 ¥9,800-
カジュアル ¥9,300-(1ドリンク付)

横浜:
DXシートDUO ¥22,900-(ペア販売)
DXシート カウンター ¥10,900-
S指定席 ¥10,900-
R指定席 ¥9,800-
カジュアル センターシート ¥10,400-(1ドリンク付)
カジュアル サイドシート ¥9,300-(1ドリンク付)

東京:
DXシートDUO ¥24,000-(ペア販売)
DUOシート ¥22,900-(ペア販売)
DXシート カウンター ¥12,000-
S指定席 ¥10,900-
R指定席 ¥9,800-
カジュアル ¥9,300-(1ドリンク付)
http://www.billboard-live.com/

◎リリース情報
ライブCD、Blu-ray【堂珍嘉邦 LIVE 2024 “Now What Can I See? ~Drunk Garden~” at Nihonbashi Mitsui Hall】
2026/2/4 RELEASE

ライブCD、Blu-ray【堂珍嘉邦 LIVE 2025 “Billboard Live Tour” at YOKOHAMA】
2026/2/4 RELEASE


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