ビリー・アイリッシュ、受賞スピーチでICEミネソタ作戦を痛烈批判「隣人が誘拐されているのを目の当たりにしている」

2026年1月21日 / 13:00

 米ミネソタ州で行われたICEの強硬な移民取締作戦をめぐり、同州で3児の母で米国市民のレネ・ニコール・グッドがICE取締官のジョナサン・ロスに殺害された件について、トランプ政権の国土安全保障省次官補がビリー・アイリッシュの発言を“ゴミのようなレトリック”と非難してから1週間が経ったが、ビリーはホワイトハウスの執行方針に対する批判をいっそう強めた。

 現地時間2026年1月17日、ビリー・アイリッシュは米アトランタのハイアット・リージェンシーで開催された授賞式に出席し、【MLK Jr.・ビラヴド・コミュニティ・アワード】で<環境正義賞>を受賞した。対象となったのは、彼女が立ち上げた「チェンジメーカー・プログラム」だ。同プログラムは【ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト・ワールド・ツアー】において、気候変動、食料不安、気候正義に取り組む非営利団体への寄付につながるチケット購入をファンに促す取り組みで、これらの活動に1,150万ドル(約18億円)以上を寄付する計画が高く評価された。

 しかし、24歳のビリーは、昨年10月に世界の億万長者たちを名指しし、困っている人々を助けるために“お金は分けましょうよ”と訴えていたように、単なる謝辞で終わらせるつもりはなかった。米ザ・ハリウッド・リポーターによると、彼女は、「正直に言って、私はこの栄誉に値するとは思っていません。いまのこの国、そして世界の状況を考えると、環境正義の実現はこれまで以上に遠のいているように感じられる時代です。その中で、そのために取り組んでいることを祝福されるのはとても不思議な気持ちです」と語った。

 発言力のあるビリーは続けて、トランプ政権による移民取締強化と、バイデン大統領の歴史的な環境政策が大手石油企業への配慮によって後退させられている現状に言及し、「私たちは隣人が誘拐され、平和的な抗議者が暴行され、殺され、市民権が奪われ、気候危機と闘うための資源が削減され、その一方で化石燃料や畜産業が地球を破壊しているのを目の当たりにしています。食料や医療へのアクセスが、すべてのアメリカ人にとっての新たな基本的人権ではなく、富裕層の特権になりつつあります。この政権にとって、地球とコミュニティを守ることが優先事項ではないのは明らかです。自分の家や通りでさえ安全だと感じられなくなった状況で、これを祝うのは本当に難しいのです」と述べた。

 現地時間1月7日に、37歳のグッドが車で立ち去ろうとしていたとみられる中でロスに至近距離から3発撃たれて殺害された事件を受け、ビリーはインスタグラム・ストーリーズでICEを激しく非難し、「ICEは国土安全保障省の下で連邦資金と支援を受けているテロリスト集団で、私たちの街を安全にするために何一つしていない」と書いた。

 チャンス・ザ・ラッパーのパフォーマンスも行われた同日のイベントで、ビリーは他の受賞者たちの言葉や行動に触発され、自身のプラットフォームを使って変化を求め続ける決意を新たにしたと明かした。「今夜ここで語られたすべての話や、ほかの受賞者の皆さん、この会場にいるすべての人から大きな刺激を受けました。そして、キング博士のメッセージを中心に行動している、これほど大きなコミュニティの存在に感謝しています」と彼女は述べ、「母、そして両親に感謝したいです。私をこんなふうに育ててくれてありがとう。お母さん、私はあなたがいなければ何一つここまでできていません。自分はこのプラットフォームを持っていますし、それを使う責任があると思っています。だから、自分の立場にいる人なら誰でもやるべきことをしているだけだと感じています」と続けた。

 【トニー賞】受賞者のアニカ・ノニ・ローズ(『プリンセスと魔法のキス』)とアルディス・ホッジ(『アレックス・クロス ~狙われた刑事~』)が共同司会を務めた【MLK Jr.・ビラヴド・コミュニティ・アワード】の授賞式は、2月にBETで放送される予定だ。


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