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今や音楽シーンに欠かせない存在となったTikTokのダンスチャレンジ。2020年「Any Song」でそのムーブメントを生み出した張本人であり、現在はBOYNEXTDOORのプロデューサーとして次々とトレンドを作り続けるZICOが、久々の新曲をリリースした。今回はYOASOBIのikuraこと幾田りらとのデュエット曲で、その名も「DUET」。「理想の相手とデュエットをしたらどうなるだろう?」という発想から生まれた本曲は、「新しい想像力を引き出すことが自分の強み」というZICOの言葉通り、それぞれの個性が存分に生かされたハッピーなヴァイブスに満ちた仕上がりとなっている。2026年2月には一夜限りの来日公演も決定しているZICOに話を聞いた。
――今年6月、m-floと共にリリースしたシングル「EKO EKO」では、英語・日本語・韓国語の3言語が使われました。今回、Lilas(幾田りら)さんと制作した「DUET」も、日本語と韓国語の歌詞が印象的に混ざり合っています。このような表現にどんな魅力を感じていますか?
ZICO:世界的に音楽や映像、さまざまなコンテンツが一つにつながっていく流れがよりはっきりしてきていて、言語や環境が違っても、同じ文化を楽しむ瞬間に人々がつながっているということを実感しました。そんな中で「どうすればグローバルで、なおかつ面白いタッチを作れるだろうか」と考えるようになり、自然と海外アーティストの方々とのコラボレーションに多く挑戦するようになりました。特に海外のミュージシャンと一緒に作業すると、地域ごとに音楽の捉え方や制作プロセスがまったく違うので、自分では気づけなかった新しい感覚や経験を得ることができ、刺激を受けています。
――昨年リリースされ大きな反響を呼んだ「SPOT! (Feat. JENNIE)」のプロデューサー陣が参加した今回の楽曲は、タイトルも「DUET」です。どんな点で2人のシナジーを期待しましたか?
ZICO:リスナーとして、僕自身やLilasさんの音楽を聴いてきた立場で考えると、「果たしてこの二つの声が一つに溶け合うのだろうか?」という疑問が浮かぶと思いました。そうした予想外の組み合わせを超えて、新しい想像力を引き出すことが自分の強みでもありますし、そういう挑戦が好きなんです。一見まったく合わなさそうな2人が、ひとつのトラックの中で調和するだけで、新鮮なシナジーが生まれると感じました。
――ミュージシャンとしてのLilasさんの作品には、これまでどのような印象を持っていましたか?
ZICO:まず、楽曲全体を俯瞰して見る洞察力がとても広く、かつ細部まで行き届いていると感じました。今回、日本語詞の制作をお願いする際に、僕はかなり抽象的なイメージをいくつか伝えたのですが、それをさらに大きな解釈と繊細な表現で形にしてくれました。楽曲をより鮮明にする力を持っている方だと改めて感じましたし、とても勉強になりました。
――ミュージックビデオは日本で撮影されたそうですね。印象に残っているエピソードはありますか?
ZICO:ミュージックビデオの前半から後半まで、一貫して登場する動きがあります。その動きを、Lilasさんやエキストラのダンサーの皆さんと一緒に交差点で踊るシーンがあるのですが、さまざまなアングルから何度も撮影しました。最初は息が合わなかったものの、テイクを重ねるうちに、初対面だった人たちが一つのチームになっていく過程がとても印象に残っています。
――さまざまなミュージシャンと制作することは、ご自身にどんな影響を与えますか? ZICOさんがエネルギーやインスピレーションを得る方法についても教えてください。
ZICO:もともと一人で考え込むのが好きで、私生活の環境も比較的閉じているため、自分が直接体験できる世界はそれほど広くありません。でも、いろいろなミュージシャンとコラボレーションすると、僕の視点で彼らの世界を観察することになり、その過程で別の自分を経験しているような感覚があります。一緒に作業する人が増えるほど、僕の音楽や価値観も広がり、成長していくと感じています。
――8年ぶりとなる東京での単独コンサートが発表されました。どんな期待やプレッシャーがありますか? また、パフォーマーとしてのご自身の強みは何だと思いますか?
ZICO:個人的には、8年という時間がそんなに長く経ったようには感じていませんでした。でも、改めて振り返ってみると、日本のファンの皆さんに直接お会いできていなかった期間が本当に長かったんだなと実感しました。今回の再会がより特別な時間になるよう、これまで以上にしっかり準備したいと思っています。この8年間で積み重ねてきた楽曲、そして直接体験していただけなかった僕の物語を、できる限り濃密に届けたいです。
――K-POPボーイグループとしてデビューし、「セルフプロデュース・アイドル」の先駆けとなりました。成功したソロデビュー、ヒップホップとK-POPの融合、チャレンジ文化の創出、KOZ ENTERTAINMENTの設立、そしてBOYNEXTDOORのプロデュースまで、音楽シーンに非常に深く、独自の形で関わっています。これまで成し遂げてきた中で、最も誇りに思うことは何でしょうか?
ZICO:これまでの成果を「誇りに思う」というよりは、自分で目標を立て、与えられた役割に対して常にベストを尽くしてきた、という表現のほうがしっくりきます。「誇らしい」と言うことが、自分を過度に持ち上げるように聞こえる気もしていて、本当に心からそう思える地点に到達するまで、もっと努力し続けたいです。
――では、これまで走り続けてきた自分自身を褒めてあげたいことがあるとしたら? 年末ということで、今年いちばん頑張ったことを挙げていただいてもいいですね。
ZICO:今年いちばんよかったのは、運動を始めたことです。自分自身を大切にしようという意志を持って、健康管理を始めたことですね。
――今回のプロジェクトについて、どんな反応や言葉を聞けたら嬉しいですか?
ZICO:余計な修飾はすべて抜きにして、「本当にいい曲だ」という一言をもらえたら、それ以上に嬉しいことはありません。
◎リリース情報
「DUET」
2025/12/19 DIGITAL RELEASE
◎公演情報
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2026年2月7日(土)東京・京王アリーナ東京
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