<ライブレポート>Soala、歌い続ける意味を自分の言葉と声で 【~Color Sprinkles~】東京最終日

2025年12月14日 / 18:00

 切ない歌声と共感性の高い歌詞で多くの人を魅了するシンガーソングライター、Soalaにとって初となる全国ツアー【Soala ONE MAN LIVE TOUR 2025 ~Color Sprinkles~】の千秋楽が、12月10日に東京・SELENE b2にて開催された。今年の夏に、17歳の頃の自分やいつも支えてくれている方、人生を戦っている方へのメッセージや思いを込めた【Soala ONE MAN LIVE 2025 ~To my 17~】と地続きになっている本公演。パフォーマンスには「元々何もなくて真っ白だった自分にみんなが色をつけてくれました。今度はSoala色をお届けしたい」という決意が込められ、彼女の新たなスタートを感じさせるメモリアルな一夜となった。

 ステージに姿を現したSoalaは、凛とした表情で「To my 17」をドロップ。今回のツアーが【~To my 17~】と連なっていることを示唆すると共に、〈1人じゃない みんながいるの/だから歌い続けるよ〉と覚悟を刻んでいく。サビでは色とりどりのサイリウムが天を舞い、空間を鮮やかなに彩った。

 〈叶う時まで歌い続けるよ〉と鋭い眼光を光らせる「Prolog」、ハリのあるボーカルで〈誰に何を言われてもいい/君が思う道を行け〉と嘲笑を蹴散らす「ゼロから」、苦しかった思いを全部ぶつけた「My song」と、彼女の生き様が反映された楽曲を連投。ひとつ目のセクションは、“真っ白な自分への決別とカラフルな自分で進む決断”といったところだろうか。パワフルな言葉や堂々とした立ち振る舞いには「自分の限界を超えていくから、これからもついてきてね」と言わんばかりの意気込みが滲んでいた。

 衣装チェンジを挟み、エモーショナルな表現が際立つ切ないラブソングゾーンへ。「恋花火」から「一方通行」「嫌いになりたい」と連ねることで、恋の始まりから別れの直前、別れへと、ひとつのストーリーを浮かびあがらせていく。なおかつ、締めくくりには〈お願い、誰か、私を愛して〉と縋るように願う「君が悪いのに」を投下し、恋愛を通して本当の自分を見失ってしまった主人公をまざまざと描写。圧倒的な表現力は、「すべてが実話なのではないか」と思ってしまうほどの説得力を放っていた。

 ツアー中に制作した新曲への思いを語るVCRを経て、Soalaは白い妖精のようなスタイルで登場。先ほどまでとは一変して、最大限の可愛さを詰めこみながら「あの子」をパフォーマンスしていく。その後も、シティポップサウンドの「D.I.E.T.」や吐息たっぷりで甘々に歌い上げる「Prrrr…」とった、彼女のキュートさが溢れ出るナンバーを展開。極めつけは、福岡公演で初披露となった「スキヘラ」だ。〈絶対負けないわ あの子には〉と言い放って指さしたり、〈No! No!〉とツンツンする動作をしたり、声色だけでなく見せ方もスイートにラッピングし、オーディエンスを虜にしていった。

 そして、「たくさんの方にSoalaのことを知っていただけるきっかけとなった失恋ソングたちです」と宣言し、「すれ違い」と「カサネアイ」を投入。今にも泣きだしそうな声で、感情のすべてを吐き出すようにして音楽を紡ぎあげていく。あまりにも感傷的な歌に惹きつけられたのか、観客はサイリウムを振るのも忘れて、吸い込まれるようにSoalaを見つめていた。

 ラストスパートを前に、Soalaは心境をぽつぽつと口にしていく。「7大都市ツアーをするからには何かサプライズをしたい」という思いから7曲連続リリースに至ったこと、ツアー中に制作もレコーディングもする生活になるから「無謀かな」と不安になったこと、音楽を届けることが好きだからガムシャラに頑張ってきたこと。そして、支えてくれているスタッフや音楽を聴いてくれるSoalove(ファンネーム)に感謝を伝え、「Soalaは真っ白で何もなくて弱虫で泣き虫で不器用だけど、みんながいたら強くなれる。みんなが辛い時、楽しい時、苦しい時、Soalaがいるから頑張ろうって、そんなふうに思える存在になれていたら嬉しいです」とストレートに言葉を届ける。

 ラストを飾ったのは、〈君の味方は ここにいるから〉と力強く語りかける「分かれ道」と伸びやかな歌いだしが印象的な「HOPE」。SoalaとSoaloveのエナジーが重なり合う〈Wow wow wow〉のシンガロングは神々しく、桁違いの多幸感を生み出していた。

 程なくして、盛大なSoalaコールとクラップにより舞台へ呼び戻されたSoalaは、ツアー中に生まれた「青春ロックンロール」と「Merry Special Day」をステージング。ポニーテールを軽やかに揺らしながら、最後の最後まで元気を振りまいていく。オオトリは彼女の気持ちや経験を詰めこんだ「Alive」で、〈最後にはきっと笑えるはず/私が証明し続けるよ〉と信念を鳴らし、もう迷わないと決めた勇ましさをSoaloveの目に焼き付けたのだった。

Text by 坂井彩花
Photos by 林直幸

◎セットリスト
【Soala ONE MAN LIVE TOUR 2025 ~Color Sprinkles~】
※2025年12月10日(水)公演

1. To my 17
2. Prolog
3. ゼロから
4. My song
5. Glorious
6. 自分色
7. 恋花火
8. 一方通行
9. 嫌いになりたい
10. 君が悪いのに
11. Dead or Love
12. Lie
13. Boon
14. あの子
15. D.I.E.T.
16. Prrrr…
17. スキヘラ
18. すれ違い
19. カサネアイ
20. 分かれ道
21. HOPE
〈アンコール〉
22. 青春ロックンロール
23. Merry Special Day
24. Alive


音楽ニュースMUSIC NEWS

【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイク4週連続1位、マルコム・トッド/ナイル・ホーランTOP10デビュー

洋楽2026年6月15日

 今週(2026年6月20日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、ドレイクの『アイスマン』が4週連続の首位を獲得。TOP10には、5位にマルコム・トッドの『ドゥー・ザット・アゲイン』、7位にナイル・ホーラン … 続きを読む

SHE'S、ニューアルバム『Who am I?』を携えバンド史上最多公演のツアーへ

J-POP2026年6月14日

 SHE’Sが、2026年9月よりツアー【SHE’S 15th Anniversary Tour “Who am I?”】を開催する。  本ツアーは、結成15周年、メジャーデビュー10周年を迎えたSHE’ … 続きを読む

SEKAI NO OWARI、新曲「Stella」先行配信へ YouTube「ステーション」機能スタート

J-POP2026年6月14日

 SEKAI NO OWARIが、2026年7月4日に新曲「Stella」を先行配信リリースする。  新曲「Stella」は、7月4日より放送開始となるTVアニメ『天幕のジャードゥーガル』のオープニングテーマ。7月8日にニューシングル『St … 続きを読む

JO1&INIのユニット・JI BLUEら出演、サッカー日本代表・SAMURAI BLUEへの応援ムービーが公開

J-POP2026年6月14日

 JO1とINIのサッカーを愛するメンバーからなるスペシャルユニット・JI BLUEらが出演する、サッカー日本代表・SAMURAI BLUEへの応援ムービー『総勢62,903人の声援 「見せてくれ」』が公開された。  【FIFAワールドカッ … 続きを読む

ClariS、アニメ『鬼の花嫁』OPテーマを担当 ツアー【一夏灯祭】追加公演も決定

J-POP2026年6月14日

 ClariSが、2026年7月4日深夜より放送開始となるTVアニメ『鬼の花嫁』のオープニングテーマを担当する。  本アニメは、クレハによる小説を原作とし、富樫じゅんによってコミカライズされている、シリーズ累計650万部突破の“和風あやかし … 続きを読む

page top