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KISSのジーン・シモンズは、American Music Fairness Act(AMFA、アメリカ音楽公正法案)について強い思いを抱いているようだ。現地時間2025年12月9日に米上院議員らに向けて行ったスピーチで、彼は無報酬のラジオ放送に関して、アーティストは“奴隷よりひどい扱いを受けている”と主張した。
KISSのベーシストであるシモンズは、米国会議事堂で開かれた知的財産に関する上院司法小委員会に出席した複数の音楽業界関係者のひとりで、米国の地上波ラジオ局が演者に報酬を支払うことなく録音音源を自由に放送しているという“不公平”について語った。これは長年続いてきた慣行で、議会が法案を可決すればAMFAによって覆されることになる。「この法案に反対するなら、あなたは反米的です」と彼は述べた。
さらに彼は、「この不公平を放置してはなりません。小さな問題に見えるかもしれませんが [中略] 私たちが世界に送り出した使者はエルヴィスやフランク・シナトラです。そして(他国が)私たちがスターを正しく扱っていないことを知ったとき──言い換えれば、奴隷よりひどい扱いです。奴隷は食べ物と水を与えられます。エルヴィスもビング・クロスビーもシナトラも、パフォーマンスに対して何も受け取っていませんでした」と続けた。
現在、ラジオ局はASCAPやBMIといった著作権管理団体から楽曲の放送使用許諾を得ているが、レーベルや演者に対しては料金を支払う必要がない。ソングライターにはラジオ放送で印税が支払われる一方、録音音源に参加したアーティストには支払われない。
ただし、シモンズは問題の深刻さを強調したかったのだとしても、彼の発言は奴隷制度の恐ろしさとは比較にならない。特に今回の小委員会が開かれた地域は、かつて奴隷の強制労働によって築かれた歴史がある。またワシントンD.C.には国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館があり、拷問、飢餓、病、心理的外傷など、米国および世界各地で奴隷たちが何世紀にもわたって耐えてきた実態を伝える膨大な展示が行われている。
一方で、シモンズらが演者の権利を訴えたのに対し、小規模ラジオ局Inner Banks Mediaのヘンリー・ヒントン社長兼CEOは、小委員会に異なる視点を提示した。「ラジオはリスナーにとって無料ですが、私たち提供者にとっては無料ではありません。ストリーミング・サービスはサブスクリプションや利用料によってコストを回収できますが、私たちにはそれができません」と彼は述べた。
AMFAの最新バージョンは2021年に初めて米議会に提出された。これまでに多数のアーティストに加え、レコーディング・アカデミー、アメリカレコード協会(RIAA)、SoundExchange、American Federation of Musicians(アメリカ音楽家連盟)などが支持を表明している。
火曜日の会合で法案支持を訴えたSoundExchangeのマイケル・ハップCEOは、以前米ビルボードへの寄稿で、「アメリカ音楽公正法案のもとでは、小規模局やコミュニティ局は年間10~500ドル(約1,550円~78,000円)で好きなだけ音楽を放送できるようになります。[中略] 一方、大手ラジオ企業は、米国で販売される新車すべてに自社サービスを義務的に搭載するよう議会に求めています。企業利益を守るための政府介入です。その一方で、ミュージシャンはただ自分たちの作品に対する正当な支払いを求めているだけです」と訴えた。
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