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今年、レディー・ガガとブルーノ・マーズによる「Die With a Smile」は、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で5週にわたりNo.1を獲得し、【グラミー賞】<最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ)>も受賞した。しかし実は、この曲は世に出ない可能性があったという。
現地時間2025年12月4日公開の米バラエティのインタビューで、プロデューサーのジェイムズ・フォンテレロイとダーンスト・“D’Mile”・エミール2世は、3年前に楽曲の一部を書いた後、ブルーノが一度この曲を破棄し、完全に忘れていたことを明かした。ところが彼は、ジョーカー役のホアキン・フェニックスと共演する形でレディー・ガガが『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』に出演すると知り、長らく棚上げされていたこのバラードにぴったりだと直感したという。
フォンテレロイは、「あの映画のタイミングのおかげで、そこからレディー・ガガをコラボレーターとして思い浮かべ、潜在意識の奥底に眠っていたものを引っ張り出した彼は天才でした」と同誌に語った。
制作チームは当初、「Die With a Smile」が映画、もしくはそれに関連するガガのコンセプト・アルバム『ハーレクイン』と相性が良いだろうと考えていたが、最終的には彼女の同アルバム・チャート“Billboard 200”首位獲得作『メイヘム』に収録されることになった。フォンテレロイは、「それが実現しないと分かった時点で、彼はすでに動き出していたんです。ブルーノのパワーには逆らえないんですよ」と続けた。
ガガは「Die With a Smile」を初めて聴いた瞬間から気に入っていたという。「ピアノが弾けるのは知っていましたが、ミュージシャンのように座ってコードを覚え、紙とペンを求めてコードを書き写す姿を見た時は驚きました」と彼は振り返り、「滅多にないことなんですよ。その場で彼女は曲を覚えたんです。そして二人は一緒に演奏し、歌っていた。その瞬間、これは特別なものになると気づくべきでした」と述べている。
さらに同曲はHot 100での首位に加え、同グローバル・チャート“Billboard Global 200”でも18週という驚異的なNo.1を記録した。ガガは現在、『メイヘム』で【グラミー賞】<最優秀アルバム>など多数の候補に名を連ねている。
しかし2024年の米ビルボードとのインタビューで、同曲の制作にも携わったプロデューサーのアンドリュー・ワットは、ガガとブルーノがスタジオに入った時、商業的・批評的評価は二の次だったと明かしている。彼は当時、「これは、お互いを深くリスペクトする二人のアーティストが純粋に自然な流れで一緒に作りたいと思ったものなんです。素晴らしい音楽を作ることへの愛そのものでした」と語った。
さらに、ワットは同年8月にブルーノのロサンゼルス公演で二人がこのデュエットをサプライズ披露した際の光景について、「“すごい、彼らは音楽界のアベンジャーズみたいだ”と思わずにはいられない瞬間でした」と振り返った。
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