<ライブレポート>ELIONE、豪華客演陣と作り上げた圧巻のステージ 2026年1月にはMummy-Dとツーマン

2025年11月28日 / 18:00

 「99%」や「Keep Going feat. CHICO CARLITO & 唾奇」など、多くのフロア/バイラルヒット曲を持つELIONEが、ワンマンライブ【ELIONE THE LIVE 2025 – JUST LIVE FOR TODAY-】をZepp Shinjuku (TOKYO)にて、11月25日に開催した。

 CHICO CARLITOのアルバム『Grandma’s Wish』のプロデュース、ABEMAオリジナルドラマ『警視庁麻薬取締課 MOGURA』のエグゼクティヴ・プロデュースや出演など、多方面で活動の幅を広げているELIONE。自作としては2023年のアルバム『So Far So Good』に続き、BACHLOGICがフルプロデュースした新作『Just Live For Today』を7月2日に発表。クオリティの高まったELIONEのラップと、BACHLOGICのプロデュース手腕、そして豪華な客演陣という充実具合に、当然ながら大きな注目と称賛が集まった。そのリリースライブとなるこの日の公演は、平日にもかかわらず開場直後から多くのオーディエンスがフロアを埋め、その期待度の高さをうかがわせる。

 ステージの灯りが落ちると、中央に立つELIONEがピンスポットに照らされ、「Guess Who’s Back」をスピット。〈パンパンにしたいのはワンマンとWallet〉という、この日のライブにつながるようなリリックには大きな歓声が上がった。「今日ここに来てくれたみんなは、俺の1%(信頼できる存在)ってことでいいよな?」というMCに続き、ソロで「99%」を披露。「一本指を掲げてくれ」という言葉に、観客席が人差し指を上げて反応するなか披露された「First Take」には、JP THE WAVYが登場。続けて「Ashita」へと展開し、JP THE WAVYとのタッグの妙を聴かせた。

 ニュー・ジャック・スウィングのエッセンスを取り入れた「We don’t care」では、Masato Hayashiとvividboooyが参加し、フロアの熱気をさらに押し上げる。そして、AMOとMasato Hayashiが参加しての「Long Way」へと進行。Masato Hayashiは「俺やONEくん、みんなが武道館や東京ドームに行く過程を見ていてほしい」と、その決意を観客にメッセージした。「今日のライブは、アルバム『Just Live For Today』のリリースを記念して行っているものです。“Just Live For Today”は“今日を死ぬ気で生きる”という意味。そうやって一生懸命生きている人たちのサウンドトラックに、このアルバムがなってほしい。最高だけどクソみたいな世界を生き抜いていきましょう。最後まで楽しんでください」とMCで語るELIONE。「楽にやれよ」などに続いて披露された「LIFE SIZE」では、G-K.I.Dが登場。「Haneda」へとつなぎ、ELIONEとG-K.I.Dのタフなラップとボーカルの交差に、会場の空気はさらに熱を帯びていく。「I will」などのソロに続き、「溺れそうなほど」では、ELIONEとともにSolid Sky Entertainmentに所属し、同郷出身でもあるBilly Laurentが登場。タイトなステージングでその絆の深さを提示した。

 MCでは、この日のグッズ紹介の流れから、「俺のことをいつもサポートしてくれている、応援してくれてるみんなが、今日は来てくれています」と感謝の言葉を伝えるELIONE。「俺にとってZepp Shinjuku (TOKYO)はチャレンジだったけど、みんなのおかげで大成功です。そして、もっと大きいステージ、魅力の詰まったステージをこれからも見せていきたい。みんな応援してくれますか?」という言葉に、客席や関係者エリアから大きな拍手があがる。

 後半戦は「Maison」からスタート。「All Eyes On Me」でのFuji Taito、「国産」でのCHICO CARLITO、Mummy-D(RHYMESTER)と、その親交関係の幅広さは、ELIONEのラッパーとしての力量の確かさを表しているといえるだろう。そして「別にいいんじゃん?」では、Mummy-Dに加えてAKLOが登場。日本のラップの進化や広がりを感じさせる展開は非常にスリリング。「愛をケチるなよ」から、BRON-K「何ひとつうしなわず」のフックをカバーし、そのオマージュも込められた「わるもの」へ。そしてBRON-Kも所属するクルー、SD JUNKSTAの棟梁たるNORIKIYOが登場し、「One Wish」という流れのドラマティックさには、日本のヒップホップ・シーンの芳醇さとELIONEのリスペクトの感情を強く感じさせられた。

 ラストスパートでは「俺の親友、SALU!」と呼び込み「Chillin’」「99% Remix」をともに披露。SALUもオフマイクで「最後まで盛り上がれる奴はどれぐらいいる!」と観客に呼びかけるなど、熱量の高いパフォーマンスに、会場の熱気も最高潮に。最後のMCでは、2026年1月23日に第一弾が開催されるHIPHOP×バンド演奏のコラボ企画『THE SESSION』にて、Mummy-DとELIONEが2マンライブを行うことが発表され、期待の拍手が上がる。「みんな俺に引き続き力を貸してください。なにがあってもみんなの味方でいるから、俺の味方でいてくれますか?」と呼びかけ、ラストは「By my side」。歌い終わると、拍手に包まれながらステージを降りるELIONE。スクリーンにはELIONEからの感謝の直筆メッセージが投影され、この日のステージは幕を閉じた。

 現在の日本のヒップホップ・シーンが持つタレントの多彩さと、それらを集結させるこの日の中心としてのELIONEの存在感、なによりその裏付けとなるラップスキルとパフォーマンス能力の高さをしっかりと形にした今回のワンマン。それがバンド編成でも明らかになる『THE SESSION』への期待は、しっかりと高まった。

Text:高木”JET”晋一郎
Photo:Taka”nekoze photo”

◎公演情報
【Billboard Live×BLUEPRINT™ presents The Session 001】
神奈川・ビルボードライブ横浜
2026年1月23日(金)
1stステージ OPEN 17:00 / START 18:00
2ndステージ OPEN 20:00 / START 21:00

https://www.billboard-live.com/yokohama/show?event_id=ev-21040


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