【深ヨミ】B'z『FYOP』の初週地域別販売動向を調査

2025年11月24日 / 18:25

 2025年11月19日公開のBillboard Japan週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”(集計期間:2025年11月10日~11月16日)で178,592枚を売り上げて首位を記録したB’zの『FYOP』。

 B’zにとって前作『Highway X』以来、約3年ぶりのオリジナル・アルバムである『FYOP』には、NHK連続テレビ小説『おむすび』主題歌で、昨年末放送の『第75回NHK紅白歌合戦』での披露も話題を呼んだ「イルミネーション」 をはじめ、全形態共通の10曲が収録されている。また、B’zのアルバムが“Top Albums Sales”で首位を獲得するのは、今作を合わせると『MAGIC』以降のオリジナルアルバム7作とミニアルバム『FRIENDS III』、ベストアルバム『B’z The Best”ULTRA Pleasure”』『B’z The Best “ULTRA Treasure”』『B’z The Best XXV 1988-1998』の計11作となる。

 ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し『FYOP』の販売動向を調査する。図1(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/155911/2)は『FYOP』と2022年にリリースされた『Highway X』、そして2019年リリースの『NEW LOVE』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なアルバムの販売比率とも比較するため、2025年に発売された全てのアルバムの販売比率も全アルバムとしてグラフに追加している。

 グラフを見てみると、『FYOP』が過去2作と傾向的に近い販売比率になっていることがまず目に入る。過去2作と比較すると少し減少しているものの、関東は25%以上の比率を都度記録しており、近畿は15%前後、北海道は4%前後で安定している。一方で、本作では中部の比率が過去2作から8%以上増加しており、同地域での購買行動が増加していることが見て取れる。また、全アルバムと比較すると、B’zの直近3作はどれも関東の比率が全体平均を約20%前後下回っており、逆に北海道、中国、九州などの地域は平均より高い販売比率となっている。関東以外の地域における支持も根強いことも伺える結果と言えるだろう。

 前作を上回る初動枚数を記録したB’zの『FYOP』。販売比率のデータより、B’zが首都圏に留まらず、全国規模で安定した人気を維持していることが見えてくる。前々作『NEW LOVE』はリリース後も大きくセールスを伸ばしたが、本作が2周目以降にどのようなチャートアクションを見せていくか、引き続き注目していきたい。


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