【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』4週連続首位、ダニエル・シーザーらTOP10デビュー

2025年11月3日 / 18:00

 今週(2025年11月8日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、テイラー・スウィフトの『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』が4週連続の首位を獲得。TOP10には、ダニエル・シーザーの『Son of Spergy』が4位、ブランディ・カーライルの『リターニング・トゥ・マイセルフ』が7位、デミ・ロヴァートの『イッツ・ノット・ザット・ザット・ディープ』が9位に、それぞれ初登場した。

 10月18日付のチャートで史上最高記録の4,002,000ユニットを獲得してNo.1デビューを飾ったテイラー・スウィフトの最新作『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、登場4週目の今週146,000ユニットを記録して、初登場から1か月間(4週間)トップを維持した。

 2025年のチャートで初登場から4週連続(1か月間)で首位を獲得したのは、5月31日~7月19日付まで8週間(通算記録は12週間)を記録したモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(今週3位)に続く2作目の快挙となる。なお、テイラー・スウィフトの前作『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』は、2024年5月4日~7月20日付まで12週間連続(通算17週間)で首位を獲得した。

 今週『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』が4週目の首位を獲得したことで、テイラー・スウィフトはアルバム・チャート“Billboard 200”での首位獲得週を通算90週目に更新した。この記録はソロ・アーティストとしての最多記録(2位はエルヴィス・プレスリーの67週間)で、全アーティストではトップのザ・ビートルズがもつ132週間(首位獲得アルバム数は19作)に続く2番目の記録となる(テイラー・スウィフトの首位獲得アルバム数は15作)。

 4週目で記録した146,000ユニット(前週比25%減少)の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が121,000(前週比22%減少)、アルバム・セールス(フィジカル、デジタル・ダウンロードの累計売上)が22,000(前週比41%減少)、トラックによる換算ユニット(TEA)は3,000(前週比411%増加)となっている。

 4週目のオンデマンド公式ストリーミング再生数は1億5,782万回を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでも4週目の首位をキープ。アルバム・セールス・チャートでは1位から3位にランクダウンした。

 2位は先週に続き『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック(84,000ユニット/前週比12%減少)、3位もモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(76,000ユニット/前週比8%減少)がそれぞれ同位をキープして、4位にはカナダ出身の男性シンガー・ソングライター=ダニエル・シーザーのニュー・アルバム『Son of Spergy』がデビューして、自身初のTOP10入りを果たした。これまでリリースした過去3作のスタジオ・アルバムも、全てTOP40入りしている。

・『Freudian』(2017年/最高25位)
・『Case Study 01』(2019年/最高17位)
・『Never Enough』(2023年/最高14位)
・『Son of Spergy』(2025年/最高4位)

 『Son of Spergy』が記録した初動ユニット数は43,000で、その内訳はストリーミングによるアルバム換算ユニットが26,000(公式ストリーミング再生数は3,411万回)、アルバム・セールスが17,000で、週間ユニット数、週間ストリーミング再生数、週間セールスいずれも自己最高値を更新した。ストリーミング・アルバム・チャートでは10位、アルバム・セールス・チャートでは4位にそれぞれ初登場している。

 『Son of Spergy』は、5種類のアナログ盤(うち1種はサイン入り)、2種類のCD(うち1種はサイン入り)、デジタル・ダウンロードの通常版がリリースされていて、本作からは以下の3曲がR&Bソング・チャートにランクインしてアルバムのヒットに繋げた。

・「Have a Baby (With Me)」(最高17位/2025年8月)
・「Call On Me」(最高17位/2025年9月)
・「Moon feat. ボン・イヴェール」(最高16位/2025年10月)

 5位は先週に続きサブリナ・カーペンターの『マンズ・ベスト・フレンド』(42,000ユニット/前週比3%減少)が同位をキープ。オリヴィア・ディーンの『ジ・アート・オブ・ラヴィング』(39,000ユニット/前週比5%増加)は7位から6位へ上昇して、7位には米ワシントン州レイブンズデール出身の女性シンガー・ソングライター=ブランディ・カーライルの新作『リターニング・トゥ・マイセルフ』がデビューした。ブランディ・カーライルのTOP10入りは、本作が以下に続く通算5作目のタイトルとなる。

・『ベアー・クリーク』(2012年/最高10位)
・『ザ・ファイアウォッチャーズ・ドーター』(2015年/最高9位)
・『バイ・ザ・ウェイ・アイ・フォーギヴ・ユー』(2018年/最高5位)
・『天使はどこに(with エルトン・ジョン)』(2025年/最高9位)
・『リターニング・トゥ・マイセルフ』(2025年/最高7位)

 『リターニング・トゥ・マイセルフ』が初週で記録した35,000ユニットの内訳は、アルバム・セールスが32,000(アルバム・セールス・チャートで1位にデビュー)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットは3,000(公式ストリーミング再生数は431万回)だった。

 本作は、5種類のアナログ盤(うち1種はサイン入り)、2種類のCD(うち1種はサイン入り)、デジタル限定の解説版、デジタル・ダウンロード・アルバムの通常版がリリースされている。

 アルバムのプロモーションとしてリリースされたリード・シングル「リターニング・トゥ・マイセルフ」は、10月にアダルト・オルタナティブ・エアプレイ・チャートで最高12位を記録した。

 先週6位にランクインしていたカーディ・Bの『アム・アイ・ザ・ドラマ?』(32,000ユニット/前週比20%減少)は8位にランクダウン。続いて今週9位にはシンガー、俳優としても活躍するデミ・ロヴァートの最新作『イッツ・ノット・ザット・ザット・ディープ』がデビューして、通算9作目のTOP10入りを果たした。

・『ドント・フォーゲット』(2008年/最高2位)
・『ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン』(2009年/最高1位)
・『アンブロークン』(2011年/最高4位)
・『デミ』(2013年/最高3位)
・『コンフィデント』(2015年/最高2位)
・『テル・ミー・ユー・ラブ・ミー』(2017年/最高3位)
・『ダンシング・ウィズ・ザ・デヴィル……ジ・アート・オブ・スターティング・オーヴァー』(2021年/最高2位)
・『HOLY FVCK』(2022年/最高7位)
・『イッツ・ノット・ザット・ザット・ディープ』(2025年/最高9位)

 『イッツ・ノット・ザット・ザット・ディープ』が初動で記録した31,000ユニットの内訳は、アルバム・セールスが24,000(アルバム・セールス・チャートで2位デビュー)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが7,000(公式ストリーミング再生数は978万回)となっている。アルバムからは、以下の2曲がダンス/ポップ・ソング・チャートにランクインした。

・「ファスト」(最高8位/2025年8月)
・「ヒア・オール・ナイト」(最高13位/2025年9月)

 本作は、6種類のアナログ盤(うち1種はサイン入り)、2種類のCD(うち1種はサイン入り)、カセットテープ、3曲のボーナス・トラックを収録した公式ウェブサイト限定のデジタル・ダウンロード・アルバム、ボーナス・トラック1曲を収録したiTunes限定版、通常のデジタル・ダウンロード・アルバムがリリースされている。

 先週8位にランクインしていたシザの『SOS』(31,000ユニット/前週比2%減少)は、今週10位にランクダウンした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月6日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』テイラー・スウィフト
2位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
3位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
4位『Son of Spergy』ダニエル・シーザー
5位『マンズ・ベスト・フレンド』サブリナ・カーペンター
6位『ジ・アート・オブ・ラヴィング』オリヴィア・ディーン
7位『リターニング・トゥ・マイセルフ』ブランディ・カーライル
8位『アム・アイ・ザ・ドラマ?』カーディ・B
9位『イッツ・ノット・ザット・ザット・ディープ』デミ・ロヴァート
10位『SOS』シザ


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