故オジー・オズボーン、英バーミンガムでの公開葬列でファンが最後のお別れ

2025年7月31日 / 12:00

 現地時間2025年7月30日、故オジー・オズボーンの葬列が英ミッドランド地方の都市バーミンガムを通過し、この街の最も愛された息子に別れを告げた。ブラック・サバスの歌手であるオジーは、オールスターのチャリティ・コンサート【バック・トゥ・ザ・ビギニング】での最後のライブ・パフォーマンスからわずか数週間後の7月22日に76歳で亡くなった。

 バーミンガムのアストン地区で育ったオジーは、ギタリストのトニー・アイオミ、ベーシストのギーザー・バトラー、ドラマーのビル・ワードからなるブラック・サバスを1968年に同地で結成した。メタルのアイコン的存在となるこのバンドは、市内のステーション・ストリートとヒル・ストリートの角にある“ヘヴィ・メタル発祥の地”と呼ばれるザ・クラウンで初めてのライブを行った。7月5日に開催されたオジーとサバスの最終公演は、サッカー・チームのアストン・ヴィラFCのホーム・スタジアムであるヴィラ・パークで行われた。

 オジーの遺体を載せた霊柩車がヴィラ・パークを出発し、市中心部を通過した。道路沿いに集まった多くのファンがバリケードの後ろに詰めかけたり、窓から身を乗り出しながら葬列の通過を待っていた。一部の人々は、「オジー、オジー、オジー、オイ、オイ、オイ!」と叫んでいた。“オジー”と書かれた紫色の花飾りが棺を覆い、紫色の花でできた十字架が霊柩車の上に置かれていた。葬列はブロード・ストリートを通り、ファンによる献花や品物が数多く集まっていたブラック・サバス・ブリッジを渡った。この橋は2019年に開通した。

 オジーの妻シャロンと3人の子どもたちのエイミー、ケリー、ジャック、そして他の家族もブラック・サバス・ブリッジに立ち寄り、追悼のメッセージを見学し、花束を捧げた。見るからに感情が押し寄せていたシャロンは、集まった人々に感謝の意を表してピースサインを送り、多くのファンが、「シャロン、愛してる!」と叫んだ。

 葬列は地元のボスティン・ブラス・バンドに先導され、ブロード・ストリートをゆっくりと進んだ。ジャジーなインストゥルメンタルで「Iron Man」や「Crazy Train」など、ブラック・サバスの名曲やオジーのソロ曲が演奏されると、沿道のファンが自発的に歌声を重ねた。2011年にオジーは、自身の葬儀を“悲しみに浸るのではなく、祝祭にしたい”と語っていた。そのため、葬儀に参列したファンは、霊柩車が街を進む際に拍手を送り、「オジー、オジー、オジー!」と叫んで祝った。英BBCによると彼は後にバッキンガムシャーのプライベートな葬式で埋葬された。

 この葬列は、世界中のファンがイベントを目撃できるよう生配信され、葬列の費用はオズボーン家が負担した。バーミンガムのザファル・イクバル市長は、このイベントへの貢献に対して家族に感謝し、「彼はバーミンガムを、そしてアストンを地図に刻みました」と英BBCに語った。

 現地時間7月5日にオジーは、自身とサバスのラスト・ライブと銘打った【バック・トゥ・ザ・ビギニング】コンサートで最後のパフォーマンスを行った。このオールスター・イベントは、バーミンガム小児病院やエイコーン小児ホスピスなどの地元団体を含む慈善活動のために1億9,000万ドル(約283億円)以上の寄付金を集めたとされる。彼はこのイベントで9曲を披露し、そのうち5曲はソロ時代からの楽曲、残りの4曲はブラック・サバスのオリジナル・メンバーとの共演で、2005年以来となるステージでの共演となった。

 オジーの死後、ブラック・サバスと彼のソロ作品は、ストリーミングや米ビルボード・チャートで人気が急上昇している。1980年のアルバム『ブリザード・オブ・オズ』に収録されている「Crazy Train」は、最近初めて米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”にランクインし、46位を記録した。


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