ポスト・マローン、ニューALのリリースが近いことを明かす「おそらく35曲は作った」

2025年4月14日 / 15:15

 「怖いよ」と、ポスト・マローンは米カリフォルニア州インディオのヴィラでくつろぎながら言う。打ち解けた雰囲気だが騒々しいパーティーに彼は出席しており(急成長中のプレバイオティクス炭酸飲料で、初期の頃から投資していたPoppiが主催)、現地時間2025年4月13日と20日の両週末の最終日となる日曜の夜に開催される、自身がヘッドライナーを務める【コーチェラ2025】について語っている。

 彼は、「(主催者側は)僕にクレイジーなことをやらせたがるけど、それをやるのが怖いんだ」とだけ述べ、それ以上多くを語ろうとはしない。すべてのライブの前に緊張すると言うポスティだが、2018年に【コーチェラ】のサハラ・テントで初めてパフォーマンスを披露した時はそれほどでもなかったそうだ。「あの頃はそれほど緊張しなかったな……ただ、今は年を取った。どこもかしこも痛む」と彼は語っている。

 マローンがPoppiを最初から熱心にサポートした理由の一つは、彼自身が年を重ねたことだ。数年前により健康的な日常の選択肢に切り替えることを決意した時のことに触れ、「炭酸飲料を断つのは大変だった」と彼は言う。当時新しく登場したオプションについてマネージャーのオースティン・ローゼンから聞いた彼は、それを試してみて、「これは最高だ」と宣言した。

 今年3月にペプシコによる約20億ドル(約2,850億円)での買収を発表したPoppiを応援するために立ち寄った以外は、ポスティは【コーチェラ】ウィークエンド1のほとんどをひっそりと過ごした。そして自身のステージの翌日には、新作アルバムのボーカル録音の仕事に戻ると明かしている。

 その次回作もカントリー・アルバムになるようだ。チャート1位を獲得した『F-1トリリオン』の制作を始めて以来、米ナッシュビルのコミュニティがどれほど親切にしてくれたかについて語りながら、彼は現地の仲間たち(アーネスト、ハーディ、トーマス・レットなど、多くの仲間やアーティスト仲間を含む)と集まるたびに、「とにかく楽しむんだ。ただ座って、ひたすらおしゃべりして、曲を作る。だから新しいアルバムが今からとても楽しみなんだ」と語っている。

 このプロジェクトのためにすでにナッシュビルに2回行ったと言うポスティは、「おそらく35曲は作った。どれがロックでどれがソックなのかという問題だよ」と明かした。ヘッドライナーとしてのステージで新しい曲を披露するかについては、「絶対にない」と笑いながら答えた。

 彼は現在ガイド・ボーカルで作業しているが、バンドはすでにたくさんの曲を録音済みで、「最高に素晴らしい出来だ。僕はそこで座ってそれらの楽曲を聴いているんだけど、大抵の場合自分の音楽を聴くのは嫌いなのに、このバンドの演奏を聴くとすごくワクワクする」と語っている。

 ポスティがカントリー・ミュージックというジャンルに対して抱いているそのワクワク感は明らかな上、成功ももたらしている。アルバム『F-1トリリオン』からはモーガン・ウォレンをフィーチャーした米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”No. 1を獲得したヒット曲「I Had Some Help」が生まれ、合計18曲が同チャートにランクインした。また、同アルバムは“Top Country Albums”チャートでも首位を獲得した。そして5月には、【CMAアワード】で<アルバム賞>にノミネートされている。

 カントリー・ミュージックが彼をこの成功の成層圏へと押し上げる原動力となったが、ヒップホップ、ポップ、ロックにまで及ぶ彼のヒット曲の数々は、ヘッドライナーとしてのセットで存分に披露されると彼は断言している。

 まとまりのあるライブを作り上げることについて彼は、「楽器の編成と音楽性にひねりを加えるんだよ」と述べ、「リリー(・メイ)にフィドルを弾いてもらい、チーズ(チャンドラー・ウォルターズ)にスチール(ギター)を弾いてもらってそれを古い曲に取り入れ、そして新しい曲へと移行させる。それが僕のいつものやり方だよ、すべてはただ音楽だ」と語っている。

 そして、『F-1トリリオン』のおかげで、マローンは【コーチェラ】のヘッドライナーを務めるだけでなく、その後すぐに、新しく仲良くなったジェリー・ロールと共に初のスタジアム・ツアー【ビッグ・アス・ツアー】に出発する。ポスティがカントリー・ミュージックに参入したことと、彼の世界的なスーパースターとしての成功との相関関係は明らかだが、彼自身は現在の道が唯一正しいと感じられる道だと考えている。

 マローンは2022年から毎年アルバムをリリースしている。まずは『トゥエルヴ・カラット・トゥースエイク』、次にポップ・カントリーを試みたプロジェクト『オースティン』、そして昨年の『F-1トリリオン』と続いており、その中には「良いものもあれば、そうでないものもある」と彼は控えめに言う。

 「(“トゥースエイク”と”オースティン”については)本当に、評判が悪かったとは言いたくないけれど、まあ、やらなきゃいけないことだったんだ」と彼は述べ、「全部スピードを落としたんだけど、ちょうどその頃の自分もそんな感じだった。(“F-1”は)とにかく最高だった。制作がとにかく楽しくて。以前インタビューで“30歳になったらカントリー・アルバムを作ろうと思っている”って言ったけれど、29歳で作ったからそれほど外れてはいないよね。自然にそうなったんだ。“もういいや、ナッシュビルに行こう。やってみよう”ってなって。自分がやっていることに楽しさを再び取り戻したことが、最終的にレコードに表れたんだと思う。多くの人々がそれを聞いて楽しんでくれたんだと思う。そしてまたそれをやってみようとしている。これからも続けていくのが楽しみだよ」と語っている。

 では、彼はこれまでどおり年に1枚のペースでアルバムをリリースしていくということだろうか?ポスティは、「うまくいけばね。もうすぐ、新しい音楽がリリースされるよ」と述べた。


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