Awich、RZA全面プロデュースのアルバム発表へ　第1弾シングルはFERG参加「Butcher Shop」

　Awichの新曲「Butcher Shop feat. FERG」が、2025年4月11日0時に配信スタートする。

　本曲のプロデュースを、ウータン・クランの創設メンバーで、ヒップホップ史に多大な影響を与えてきたRZAが担当、グローバルかつクラシックなヒップホップの息吹を宿した重厚な一曲が完成しているという。RZAが全編プロデュースするアルバムからの第一弾シングルでもある。

　両者は、RZAが数年前に来日した際に出会った。初対面ながら音楽的にも精神的にも深い共鳴を感じた二人はすぐに意気投合、ウータン・クランでアジアのカルチャーを取り入れてきたRZA、そして全米デビューに挑むAwichにとって、そこから自然な流れでコラボレーションが始まったという。Awichは、RZAの拠点であるWu Mansion（ウー・マンション）に通いながら、彼の思想やサウンドアプローチに触れ、時間をかけて本作の土台を築き上げていった。

　また、FERGとは以前から海外音楽フェスティバルや、米ニューヨークを訪れた頃から交流を重ねてきたという。2025年初頭に開催されたJORDAN BRAND主催のライブイベントでは、AwichのステージにFERGがサプライズ登場し、本楽曲を初披露していた。AwichとFERGそれぞれのバックグラウンドとスキルがぶつかり合うマイクリレーが、RZAの緻密かつ映画的なプロダクションによってスリリングに展開される。

　本曲について、Awichは「『Butcher Shop』は、私が生まれ育った沖縄、今生きる東京、そしてニューヨークという、3つのリアルが交差する場所。RZAというレジェンド、そしてFergというストリートを体現する最高のアーティストと共に、切り裂くような言葉とビートで、ボーダーレスな今の時代の空気を刻みました。この曲は、日本とNY、カルチャー、ファッション、ラグジュアリー、遊び、罪とその代償――あらゆるものがぶつかり合う交差点。みんながそれぞれの“肉”を持ち寄り、真実を切り分ける。ようこそ、私たちのButcher Shopへ」とコメント。ミュージック・ビデオは、4月14日20時に公開される予定だ。AwichとFERGのパフォーマンス、RZAならではのダークで荘厳な世界観が交錯し、まるで短編映画のような没入感を生み出す作品に仕上がっているという。

　Awichは、韓国のJay Park、インドのKR$NA、中国のHigher BrothersのリーダーであるMasiwei、カンボジアのVannDaの4名をフィーチャーしたサイファー楽曲「ASIAN STATE OF MIND」を2月末にリリース。また、故郷である沖縄県のこどもの貧困問題や体験格差、教育の課題解決に寄与したいとの想いから、無償で英語学習機会を提供する「Know The World – Awich グローバル教育プロジェクト-（アトランタ留学＆まちなか留学）」を2年連続で開催する。国際交流体験・海外留学を通じて、「逆境を自分たちの力に変える」精神を醸成することを目指して、沖縄の生活困窮世帯の高校1年生～満22歳の100名に沖縄県内の外国人宅でのホームステイ体験「まちなか留学」を無償提供、まちなか留学後にAwichが留学した米アトランタでの短期留学が3名に無償提供される。

◎リリース情報
「Butcher Shop feat. FERG」
2025/4/11 DIGITAL RELEASE