【米ビルボード・アルバム・チャート】プレイボーイ・カルティ首位デビュー、LE SSERAFIM初登場9位

2025年3月24日 / 14:45

 今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、米ジョージア州アトランタ出身のラッパー=プレイボーイ・カルティのニュー・アルバム『ミュージック』が1位に初登場。9位にはLE SSERAFIMの『5th Mini Album ‘HOT’』がデビューして、4作連続でTOP10入りを果たした。

 『ミュージック』は、2020年の年末にリリースされた前作『ホール・ロッタ・レッド』から約4年ぶり、通算3作目のスタジオ・アルバムで、アルバム・チャート“Billboard 200”では、デビュー作『ダイ・リット』(2018年/最高3位)、2ndアルバム『ホール・ロッタ・レッド』(2021年/最高1位)に続く3作連続のTOP10入り、2作目のNo.1タイトルを獲得した。

 『ミュージック』の初動ユニットは298,000で、その内訳はストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が283,000、アルバム・セールスが14,500(アルバム・セールス・チャートで3位にデビュー)、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は500で、全体のほとんどをストリーミングによるポイントが占めた。

 その週間オンデマンド公式ストリーミング再生回数は3億8,400万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでも1位に初登場。この記録は、2024年5月11日付でテイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が登場2週目で打ち出した4億2,854万回以来の最高値で、ラップ・アルバムに限定すると、2023年10月21日付でドレイクの『フォー・オール・ザ・ドッグス』が記録した5億1,401万回以来の週間最高ストリーミング再生回数となる。

 2025年のチャートにおける週間ユニット数としては、2月15日付で1位に初登場したザ・ウィークエンドの『ハリー・アップ・トゥモロウ』が記録した490,000に次ぐ2番目、ラップ・アルバムとしては現時点での最高記録を達成した。

 『ミュージック』は、2024年9月12日にリリース告知と予約注文が開始されたが、発売日の正式な発表がされたのはリリースされた2025年3月14日の2日前、3月12日だった。

 上記の通り、『ミュージック』の初週におけるポイントはストリーミングが大多数を占めていて、現時点で購入できるものはデジタル・ダウンロードのみとなっている。ダウンロード・アルバムは、30曲を収録した通常版の他、公式ウェブサイト限定でリリースされたボーナス・トラック収録の3種類がリリースされている。

 現時点で正式なリリース日は告知されていないが、今後フィジカルは公式ウェブサイトで予約可能な8種類のCDが発売される予定。また、昨年9月から公式サイトで予約を受け付けていたデラックス・ボックスセットも、出荷されたタイミングで売上がチャートに反映するため、次週以降再び上位にランクインすることが予想される。

 先週No.1デビューを飾ったレディー・ガガのニュー・アルバム『メイヘム』は、今週2位にランクダウン。週間ユニットも、初週から66%減少の74,000に数字を落としている。

 先週2位にランクインしていたケンドリック・ラマーの『GNX』(71,000ユニット/前週比13%減少)は今週3位に、ドレイク&パーティネクストドアの『$ome $exy $ongs 4 U』(66,000ユニット/前週比15%減少)は3位から4位、シザの『SOS』(62,000ユニット/前週比9%減少)は4位から5位に、それぞれワンランクダウンした。

 サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(57,000ユニット/前週比7%減少)は先週に続き6位をキープして、テイト・マクレーの『ソー・クロース・トゥー・ワット』(52,000ユニット/前週比18%減少)は5位から7位にランクダウン。先週8位にランクインしていたバッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(50,000ユニット/前週比4%減少)は、今週も同位をキープしている。

 続いて今週9位には、韓国のガールズグループ=LE SSERAFIMの『5th Mini Album ‘HOT’』が初登場して、『UNFORGIVEN』(2023年5月/最高6位)、『EASY』(2024年3月/最高8位)、『CRAZY』(2024年9月/最高7位)に続く4作連続のTOP10入りを果たした。

 『5th Mini Album ‘HOT’』の初動ユニットは45,500で、その内訳はアルバム・セールスが38,500(アルバム・セールス・チャートで1位に初登場)、ストリーミングによるアルバム・ユニットが7,000(942万回)だった。セールスは、特典の異なる20種類以上のCDにより押し上げられている。

 先週9位にランクインしていたモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(42,000ユニット/前週比3%減少)は、今週10位に順位を下げている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月28日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ミュージック』プレイボーイ・カルティ
2位『メイヘム』レディー・ガガ
3位『GNX』ケンドリック・ラマー
4位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア
5位『SOS』シザ
6位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
7位『ソー・クロース・トゥー・ワット』テイト・マクレー
8位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
9位『5th Mini Album ‘HOT’』LE SSERAFIM
10位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン


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