【米ビルボード・アルバム・チャート】ケンドリック・ラマー『GNX』通算3週目の首位、BLACKPINKリサ初登場7位

2025年3月11日 / 12:15

 今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、ケンドリック・ラマーの『GNX』が3週間ぶりに返り咲き、通算3週目の首位を獲得。7位には、BLACKPINKのリサによるソロ・デビュー・アルバム『Alter Ego』が初登場した。

 2024年11月22日にサプライズ・リリースされた『GNX』は、同年12月7日付で1位に初登場した後、11週間連続でTOP5にランクインして、現地時間2月9日に米ニューオーリンズのシーザーズ・スーパードームで開催された【第59回NFLスーパーボウル】のハーフタイム・ショーで披露したパフォーマンス効果と、2月7日に発表されたフィジカルのリリース効果により、登場12週目の2月22日付で再び1位に浮上。翌3月1日から8日付の2週間3位をキープして、今週(2025年3月15日付)で再び首位に、通算3週目の1位を獲得した。

 前週から15%減少したが、今週の集計期間(2025年2月28日から3月6日)には90,500ユニットを獲得。その内訳は、ストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が73,000(前週比15%減少)、アルバム・セールスが16,500(前週比13%減少)、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は1,000(前週比18%減少)だった。

 今週のストリーミング再生回数は1億314万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートで3位、アルバム・セールス・チャートでは2位をそれぞれキープした。

 2週間前(2025年3月1日付)にNo.1デビューを飾ったドレイクとパーティネクストドアのジョイント・アルバム『$ome $exy $ongs 4 U』は、先週に続き今週も2位をキープ。週間ユニットは前週から24%減少したが、登場3週目の今週も90,000ユニットと高水準を維持して、ストリーミング・アルバム・チャートでは3週目の1位にランクインしている。

 先週のチャート(2025年3月8日付)で1位に初登場したテイト・マクレーの『ソー・クロース・トゥー・ワット』は、今週3位にランクダウン。週間ユニットは、前週から51%減少の87,000に数字を落としている。

 デラックス盤に位置づけられるアルバム『LANA』(ラナ)のリリース効果で再び上位に返り咲いたシザの『SOS』は、今週74,000ユニット(前週比10%減少)を記録して4位にランクイン。同じく、2月14日に5曲の新曲を追加したデラックス・バージョンをリリースしたことでポイントを上昇させたサブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(64,000ユニット/前週比16%減少)は5位、バッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(56,000ユニット/前週比11%減少)は6位にランクインしている。

 今週7位には、BLACKPINKのリサによるソロ・デビュー・アルバム『Alter Ego』が初登場。初動ユニットは45,500で、その内訳はアルバム・セールスが28,000(アルバム・セールス・チャートで1位に初登場)、ストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が16,500(2,312万回)、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は1,000だった。

 アルバムのリリース週にあたる現地時間2025年3月2日には、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された【第97回アカデミー賞】で、ジェームズ・ボンド映画シリーズのトリビュート『007/死ぬのは奴らだ』より「Live and Let Die」を歌唱。2月16日には、米HBOの人気ドラマ『ホワイト・ロータス』シーズン3で俳優デビューしたことも話題を呼んだ。

 『Alter Ego』からは、以下の3曲がソング・チャート“Hot 100”にランクインして、アルバムの話題性を高めている。

・「Rockstar」(2024年7月/最高70位)
・「New Woman feat. ロザリア」(2024年8月/最高97位)
・「Born Again feat. ドージャ・キャット&レイ」(2025年2月/最高68位)

 『Alter Ego』は、それぞれ全12曲を収録したストリーミング、デジタル・ダウンロード、CD、アナログ盤の通常版、それにボーナス・トラックを3曲追加した15曲収録のストリーミングとデジタル・ダウンロード、さらにリミックス3曲とリサのボイスメモを追加した19曲収録の公式ウェブサイト限定のデジタル・ダウンロードがリリースされている。

 CDはサイン入りバージョンを含む全9種類がリリースされていて、それぞれにランダムでフォトカードなどのグッズが封入されている。さらに、CDとブランドのコラボレーション・グッズがセットになったデラックス・ボックス・セットが6種類、アナログ盤はサイン入りバージョンを含む2種類がリリースされている。

 リサがメンバーとして所属するBLACKPINKとしては、これまで『THE ALBUM』(2020年/最高2位)、『BORN PINK』(2022年/最高1位)の2作がTOP10入りしていて、ソロとしては2024年12月21日付で3位にデビューしたロゼのソロ・デビュー・アルバム『ロージー』に続く2組目のランクインとなる。

 先週8位にランクインしていたチャペル・ローンの『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』(43,000ユニット/前週比8%減少)は、今週も同位をキープ。モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(42,000ユニット/前週比2%増加)も先週に続き9位にランクインして、ザ・ウィークエンドの『ハリー・アップ・トゥモロウ』(40,000ユニット/前週比19%減少)は先週の7位から10位に順位を下げた。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月14日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『GNX』ケンドリック・ラマー
2位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア
3位『ソー・クロース・トゥー・ワット』テイト・マクレー
4位『SOS』シザ
5位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
6位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
7位『Alter Ego』リサ
8位『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』チャペル・ローン
9位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
10位『ハリー・アップ・トゥモロウ』ザ・ウィークエンド

Photo: Dave Free


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