【米ビルボード・アルバム・チャート】リル・ベイビー4作目の首位獲得、バッド・バニー初登場2位

2025年1月13日 / 10:45

 米ジョージア州アトランタ出身のラッパー=リル・ベイビーのニュー・アルバム『WHAM』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 『WHAM』は、前作『イッツ・オンリー・ミー』(2022年10月リリース)から約2年3か月ぶりにリリースされた通算4枚目のスタジオ・アルバムで、アルバム・チャート“Billboard 200”では以下に続く4作目の首位獲得、通算7作目のTOP10入りを果たした。

『ハーダー・ザン・エヴァー』(2018年/最高3位)
『ドリップ・ハーダー with ガンナ』(2018年/最高4位) ※ミックステープ
『ストリート・ゴシップ』(2018年/最高2位) ※ミックステープ
『マイ・ターン』(2020年/最高1位)
『ボイス・オブ・ザ・ヒーローズ with リル・ダーク』(2021年/最高1位) ※コラボレーション・アルバム
『イッツ・オンリー・ミー』(2022年/最高1位)
『WHAM』(2025年/最高1位)

 『WHAM』は、昨年末に発売を告知した後、2025年1月3日にリリースされた。初週となる今週の集計期間(2025年1月3日~1月9日)には、ストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が90,000、アルバム・セールスは50,000をそれぞれ記録して、累計140,000ユニットを獲得。アルバムの週間再生回数は1億1,977万回を記録して、ストリーミング・チャートで3位、セールス・チャートでは1位にそれぞれデビューした。

 本作は、1月3日には15曲を収録した通常版と、公式ウェブサイト限定でCDがリリースされ、4日後の1月7日には4曲を追加した拡張版が公式サイトでのみリリースされた。通常版、拡張版のデジタル・バージョンはいずれも公式サイトとiTunes Storeで4.99ドルに値引きされている。

 また、次週の集計期間初日となる1月10日には、拡張版のストリーミング、デジタル・ダウンロードも解禁されたため、高ポイントを維持することが予想される。

 通常版には、21サヴェージやフューチャー(拡張版にも参加)、グロリア、ライロ・ロドリゲス、トラヴィス・スコット、ヤング・サグ、ロッド・ウェーブといった豪華ゲストが参加している。

 続いて今週2位には、バッド・バニーの新作『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』がデビューして、以下に続く7作目のTOP10入りを果たした。

『Oasis with J.バルヴィン』(2019年/最高9位)
『YHLQMDLG』(2020年/最高2位)
『Las que no iban a salir』(2020年/最高7位)
『El Último Tour Del Mundo』(2020年/最高1位)
『Un Verano Sin Ti』(2022年/最高1位)
『Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana』(2023年/最高1位)
『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(2025年/最高2位)

 『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』の初動ユニットは122,000で、その内訳はストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が113,500、アルバム・セールスが8,000、トラックごとのアルバム・ユニット(TEA)は500だった。初週の週間再生回数は1億5,216万回を記録して、ストリーミング・チャートでは1位に初登場している。

 『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』は、2024年12月25日にリリースが告知された後、2025年1月5日に17曲を収録したデジタル・ダウンロードとストリーミングが解禁された。本作もまた、公式サイトとiTunes Storeで4.99ドルに値引きされている。

 なお、アルバム・チャート“Billboard 200”の集計期間は金曜日から木曜日までとされていて、本作は今週の集計期間が他のアルバムより2日間少ないことになる(実質5日間の集計期間)。

 『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』からは、「El Clúb」、「Pitorro de Coco」の2曲がソング・チャート“Hot 100”にランクインして、アルバムの注目度を高めた。

 先週12週目の首位を獲得したシザの『SOS』は3位に下降(113,000ユニット/前週比13%減少)。ケンドリック・ラマーの『GNX』(67,000ユニット/前週比4%減少)は2位から4位、サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(51,000ユニット/前週比9%減少)も3位から5位に、それぞれランクダウンした。

 映画サウンドトラック『ウィキッド ふたりの魔女』(45,000ユニット/前週比7%減少)は4位から6位、ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』(43,000ユニット/前週比5%減少)も5位から7位に、それぞれ2ランクダウンして、モーガン・ウォレン『ワン・シング・アット・ア・タイム』(40,000ユニット/前週比1%減少)は8位をキープ。9位はグレイシー・エイブラムスの『ザ・シークレット・オブ・アス』(38,000ユニット/前週比5%減少)、10位もタイラー・ザ・クリエイターの『クロマコピア』(37,000ユニット/前週比3%減少)が、それぞれ前週と同位にランクインした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月17日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『WHAM』リル・ベイビー
2位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
3位『SOS』シザ
4位『GNX』ケンドリック・ラマー
5位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
6位『ウィキッド ふたりの魔女』サウンドトラック
7位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
8位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
9位『ザ・シークレット・オブ・アス』グレイシー・エイブラムス
10位『クロマコピア』タイラー・ザ・クリエイター


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