サブリナ・カーペンター、ポール・マッカートニーとの出会いを“アップサイド・ダウン”のようだったと語る「まるで別世界に足を踏み入れたよう」

2024年12月16日 / 16:00

 多くのポップ・ミュージシャンが、曲を作りたいという欲求の一部がザ・ビートルズへの思い入れから来ていると語るだろうが、カントリー・ジャンボリー曲「Rocky Raccoon」を指針として挙げているアーティストはそういないだろう。

 現地時間2024年12月12日に米トーク番組『ザ・レイト・ショー』に出演したサブリナ・カーペンターが、「私がまだ本当に幼かった頃、父が初めて“Rocky Raccoon”を聴かせてくれたのですが、その曲とソングライティングにすっかり魅了されてしまって、ポール・マッカートニーに恋をしてしまったんです」と司会のスティーヴン・コルベアに語り、「“あの人が私の夫、将来の夫だ”と確信していました」と、彼女は現在82歳のレジェンドについて付け加えた。

 「でも彼はかなり年配で、私はあまりにも幼くて、彼が自分よりずっと年上だと理解できなかったんです、私は写真ばかり見ていたから」と彼女は続け、「“いや、彼は若い。私より10歳くらい年上なだけ”(と思い込んでいた)。私は算数ができなかったんです……子どもだったんですね」と語った。

 そしてサブリナは大人になるにつれてポールのソングライティングに夢中になり、やがて本人と実際に会うことになった。コルベアはその証拠に授賞式でのポールとのスナップ写真を取り出し、ずっと憧れていた人物に会ったのはどんな感じだったかと尋ねた。

 サブリナは、「私はただ涙を浮かべただけで。彼はとても自然で、気さくで、チャーミングでした。まるで別世界に足を踏み入れたような気分でしたよ……“アップサイド・ダウン(裏側の世界)”的なバイブス?“ストレンジャー・シングス”のような感じだけど、“ストレンジャー・シングス”よりもずっとハッピーな感じ」と語った。彼女は、ポールがどの部屋に入っても、誰もが彼に“見られている、聞かれている”と感じさせると振り返り、自分が“夢中になっている”人物がそうだったことに感激したと述べた。

 サブリナの【グラミー賞】6部門ノミネートを祝し、彼女の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100″で3位を獲得したヒット曲「Espresso」に敬意を表して、コルベアはエスプレッソ・マティーニを彼女に差し出した。この楽曲は<最優秀レコード>と<最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス>にノミネートされている。また、彼女の1位獲得曲「Please Please Please」は<最優秀楽曲>に、アルバム『ショート・アンド・スウィート』は<最優秀ポップ・ボーカル・アルバム>と<最優秀アルバム>にノミネートされており、彼女自身も<最優秀新人賞>にノミネートされている。

 「いただきます」とサブリナは一口飲んだ後に、コルベアに早飲み対決を挑んだ。彼女は、「(【グラミー賞】に出席するのは)本当に初めてです。ノミネートされるまでは絶対に行きたくないと自分に言い聞かせていました。まさかこれほど多くの部門でノミネートされるとは思ってもみませんでしたからとてもスペシャルです。だからすごくワクワクしています」と述べた。

 サブリナは、今はただ“流れに身を任せて”楽しみながら過ごそうとしていると語ったが、「5年後にはこの瞬間を振り返って“わあ、あんなにたくさんのことが一度に起こったんだ”と思うでしょうね。その場で処理するのは難しいです」と述べた。とはいえ、25歳の彼女は、音楽が自分のやりたいことすべてであるため自分は非常に幸運だと付け加えた。「曲作りは私が世界で一番好きなことなので、それをやってみんなが聴いてくれるというのは、感傷的ですが、贈り物なので、とても感謝しています」と彼女は語った。

 話題は最終的に、サブリナのNetflixのホリデー・スペシャル番組『ナンセンス・クリスマスwithサブリナ・カーペンター』の面白さへと移り、『ロード・オブ・ザ・リング』をこよなく愛するコルベアが、このホリデー・バラエティ番組でサンタ役を演じているのが、他でもないサムワイズ・ギャムジーこと俳優のショーン・アスティンであることを指摘した。コルベアが、「サムワイズ・ギャムジーとして彼を知ってたんですか?」と尋ねると、サブリナは顔を覆い、赤面した。

 危機感を感じ始めたコルベアが、「“ロード・オブ・ザ・リング”の映画を見たことあります?質問に答えて」と重ねて尋ねると、サブリナは、「私が彼を知っている理由を知りたいですか?“ストレンジャー・シングス 未知の世界”からですよ」と笑いながら述べた。そして彼女が、「私にとって彼はボブです。[中略] だから、私としては“ボブがサンタになりたいって?すごいじゃん”って感じでした。でも、あなたは違う世代なんですね」とキュートに付け加えるとコルベアは大笑いし、彼女の手に軽くキスをした。


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