エンターテインメント・ウェブマガジン
2024年の年間Billboard JAPAN“Global Japan Songs Excl. Japan”は、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」が1位を獲得した。
“Global Japan Songs Excl. Japan”は、世界でヒットしている日本の楽曲をランキング化したチャートだ。「Bling-Bang-Bang-Born」は、TVアニメ『マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編』オープニング・テーマに起用された楽曲で、中毒性の高い楽曲やオープニングのシュールなダンス・アニメーションが、ショート動画プラットフォームを中心に話題を集めた。グローバル・ジャパン・ソングスでは歴代最多となる19週連続、通算24度の首位を獲得し、年間でも堂々の首位に輝いた。
トップ5は上半期と変わらず、YOASOBI、King Gnu、imase、藤井 風と今年、海外ツアーを成功させたアーティストたちが並んだ。また、トップ20にチャートインしたアーティスト15組のうち11組が今年、国外でライブを行った。ライブによって現地ファンのエンゲージメントが高まったことが、各国でのストリーミング数の安定につながったと考えられる。
下半期にトップ20入りを果たしたのは、XG「WOKE UP」、Vaundy「踊り子」、Creepy Nuts「オトノケ」の3曲だ。「WOKE UP」は、6月6日公開チャートで19連覇中だった「Bling-Bang-Bang-Born」を抜き、自身初の首位を獲得。その後、通算9度の1位に輝いた。またXGは、7月26日にリリースした「SOMETHING AIN’T RIGHT」も2週連続で首位をマーク。当チャート初の複数楽曲で首位を獲得したアーティストとなった。なお、これまで当チャートで複数楽曲が首位を獲得したことがあるアーティストは、XGとCreepy Nuts(「Bling-Bang-Bang-Born」「オトノケ」)の2組のみである。Creepy Nutsにとって自身2曲目の首位獲得楽曲となった「オトノケ」は、チャートインわずか7週で年間トップ20に食い込んだ。
「踊り子」は、6月末にNewJeansのメンバーがカバーしたことで注目を集め、主に韓国でストリーミング数を伸ばした。韓国では日本楽曲のカバーが人気を集めており、今後この流れが韓国以外でも活発化するのか注目だ。さらに下半期は、ゲーム『ペルソナ3 リロード』のサウンドトラックであるLotus Juice / 高橋あず美「It’s Going Down Now」が3週連続で首位を独走。こっちのけんと「はいよろこんで」は、MVのパロディや考察、ダンスチャレンジなどさまざまなUGCが盛り上がり、15週連続でトップ10をキープした。
上半期に引き続きアニメタイアップがトップ3を死守したものの、下半期に躍進した楽曲たちを見てみると、グローバルに楽曲が広がるきっかけは必ずしもアニメタイアップだけではないことがわかる。また、グローバルでのヒットを牽引する国や地域も、楽曲によってさまざまだ。2025年はどんな日本の楽曲がどんな国でどんな形でヒットするのか、ますます注目したい。
Text:Mika Fuchii
【Billboard JAPAN Global Japan Songs Excl. Japan of the Year 2024】トップ20
1位「Bling-Bang-Bang-Born」Creepy Nuts
2位「アイドル」YOASOBI
3位「SPECIALZ」King Gnu
4位「NIGHT DANCER」imase
5位「死ぬのがいいわ」藤井 風
6位「KICK BACK」米津玄師
7位「青のすみか」キタニタツヤ
8位「夜に駆ける」YOASOBI
9位「TOKYO DRIFT(FAST & FURIOUS)」TERIYAKI BOYZ
10位「真夜中のドア~stay with me」松原みき
11位「WOKE UP」XG
12位「廻廻奇譚」Eve
13位「Lemon」米津玄師
14位「すずめ (feat. 十明)」RADWIMPS
15位「踊り子」Vaundy
16位「怪物」YOASOBI
17位「勇者」YOASOBI
18位「紅蓮華」LiSA
19位「唱」Ado
20位「オトノケ」Creepy Nuts
集計期間:2023年11月24日(金)~2024年11月21日(木)
〈Global Japan Songs Excl. Japan〉
日本の楽曲を対象に、Luminate Data LLCが集計した、日本を除く(excluding)世界200以上の国々における主要デジタル・プラットフォームの定額課金型(サブスクリプション)と広告支援型の公式ストリーミング、ダウンロードにそれぞれ比重をつけて算出し、ランク付けしたチャート。
〈Japan Songs(国/地域別チャート)〉
日本の楽曲を対象に、Luminate Data LLCが集計した上記データに、各国独自の比重をつけて算出し、ランク付けしたチャート。現在ローンチしているのは韓国、シンガポール、インド、フランス、イギリス、アメリカ、ブラジル、南アフリカ、タイの9か国で、2025年度より台湾、ドイツが追加となる。
洋楽2025年6月17日
スティーヴ・アオキが、「ウィーアー!(Remix)」を2025年6月18日に配信することを発表した。 これは、アニメ『ONE PIECE』とのスペシャル・コラボレーションによるもので、2024年の【ULTRA JAPAN】で披露されてい … 続きを読む
J-POP2025年6月17日
CENT(セントチヒロ・チッチ)の新曲「ラブシンドローム」が、2025年7月1日スタートのカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ<火ドラ★イレブン>『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』主題歌に決定した。 同ド … 続きを読む
J-POP2025年6月17日
現在公開中の映画『か「」く「」し「」ご「」と「』より、新たに本編映像が解禁された。 住野よるの同名小説を映画化した本作は、“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”高校生の男女5人による、純度100%の尊い日々を描く青春ラブストーリー。 今 … 続きを読む
J-POP2025年6月17日
綾野剛と亀梨和也が、6月25日発売の『anan』2452号スペシャルエディション表紙に登場する。 6月27日公開の映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』にて14年ぶりの共演を果たした2人。劇中では対極的な役柄を演じており、真っ向から … 続きを読む
J-POP2025年6月17日
フレデリックが、新曲「悪魔」を7月2日に配信リリースする。 「悪魔」は、TBSの深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」(毎週火曜深夜)にて7月1日深夜0:58から放送されるドラマ『シンデレラ クロゼット』のために書き下ろした楽曲。キャッチーな … 続きを読む