【深ヨミ】DLアルバムチャートで首位を獲得したあいみょん『猫にジェラシー』のフィジカルセールス販売動向を調査

　2024年9月23日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、あいみょんの『猫にジェラシー』が54,803枚を売り上げ2位を獲得した。（集計期間2024年9月9日～9月15日）

　『猫にジェラシー』は、あいみょんの前作『瞳へ落ちるよレコード』より約2年1か月ぶりに発売された5枚目のアルバムで、NHK 2023年前期 連続テレビ小説『らんまん』の主題歌となった「愛の花」や映画『窓ぎわのトットちゃん』主題歌「あのね」など、計13曲を収録している。また、本作はBillboard JAPAN週間“Download Albums”では『おいしいパスタがあると聞いて』に続き自身2作目の首位を獲得している。

　ここでは、あいみょんのアルバム『猫にジェラシー』の販売動向を、SoundScanJapanのデータを使用し調査した。

　まず、今作『猫にジェラシー』の実店舗での地域別販売比率を調査し、グラフ化したものが図1（http://www.billboard-japan.com/d_news/image/141816/2）である。一般的なアルバムの販売比率とも比較するため、今年販売された全てのアルバムの販売比率も全アルバムとしてグラフに追加している。

　本作を全アルバムと比較すると関東地方は27.4％（以下かっこ内全アルバム：48.9％）とかなり比率が下がっている。一方それ以外の地方では『猫にジェラシー』の比率は伸びており、特に中部地方13.4％（9.2％）、近畿地方19.7％（16.9％）、中国地方6.3％（3.5％）、四国地方3.8％（2.3％）、九州地方10.2％（2.9％）と西日本を中心に高くなっていて、日本の隅々まで支持を獲得している事がわかる。

　また、都道府県別にみると、最も比率が高いのは大阪府9.2％（11.9％）、次点が東京都9.1％（34.3％）となっている。大阪府は全アルバムより比率を減らしていながら東京都を超え、首位となる販売比率となっている。更に愛知県7.3％（6.0%）、神奈川県5.0％（7.3％）、北海道5.0％（3.8％）、兵庫県4.8％（2.3％）となっている。出身地の兵庫県では全アルバムの倍以上の販売比率となっており、更に大阪府が東京都以上となっている事からも、地元の強い人気をベースに隣接する中部地方や西日本各地から支持を集めている事がわかる。

　フィジカルアルバムでは『瞬間的シックスセンス』、『おいしいパスタがあると聞いて』、『瞳へ落ちるよレコード』に続いて4作連続で2位となっている本作。この安定した結果は、地元を中心として、日本全国での根強い支持に支えられてのものだろう。あいみょんの今後の活躍に注視したい。