<ライブレポート>RIIZEの自身初のホールツアーがスタート「横浜で公演をした2日間は、一生忘れられないと思います」

2024年8月2日 / 19:00

 RIIZEが自身初となるホールツアー【2024 RIIZE FAN-CON ‘RIIZING DAY’ JAPAN HALL TOUR】を7月30日の横浜公演よりスタートさせた。本ツアーは、この横浜公演を皮切りに約1か月間かけて日本全国9都市15公演で開催。本稿では、横浜公演2日目の7月31日の模様をお伝えする。

 開演時間直前、会場にRIIZEのデビュー曲である「Get A Guitar」が流れ始めると、BRIIZE(ファンの愛称)はしっかりと掛け声をして準備万端だ。バックスクリーンに1stミニアルバム『RIIZING』のトレーラー映像が流れ、ライブが始まる緊張感が漂う。落雷のような映像演出とともに、いよいよ幕が上がると6人が登場し、BRIIZEで埋め尽くされた会場は大歓声に包まれた。ショウタロウの「行くぜ横浜!」の声とともに「Siren」がスタートすると、会場のボルテージは加速度的に上がっていき、一曲目から熱気の渦に包まれていく。ダイナミックなダンスパフォーマンスに、見ているこちらも鼓動がはやくなるのを感じた。

 パフォーマンス後、再びメンバーが登場すると悲鳴に近い歓声が上がる。まずは自己紹介からスタート。ソンチャンが、「RIIZEの横浜ランドマークタワー、ソンチャンです! 今日も一緒に楽しみましょう!」と高身長を活かした挨拶をすると、ショウタロウは「ここ俺の家ね?」と言い、玄関の鍵を開けるジェスチャーをして「ただいま!」と呼びかけるとBRIIZEからは「おかえり!」の返答。「あざーす! 僕の故郷、横浜で公演をすることができて嬉しいです」と、横浜生まれのショウタロウならではの挨拶を繰り広げた。ウンソクは、「こんばんは、RIIZEのカリスマ、ウンソクです。ごはんは食べましたか? よかったです。一緒に公演を楽しみましょう」とスマートに挨拶すると、ウォンビンは、「RIIZEの寿司職人じゃなくて、うさにゃん、ウォンビンです! 昨日は楽しいステージをしたのですが、今日はもっと楽しくしなきゃ、そうでしょう!? 楽しめるよね!? OK楽しもう!」と愛嬌たっぷりの自己紹介をした。ソヒは、「RIIZEのスーパー可愛いほくろイケメン、ソヒです! 1か月間、皆さんと一緒に過ごすことを考えるともうすでにドキドキしています」と元気いっぱいに挨拶をし、アントンは「みんな、アントンが来たぞー! BRIIZE、今日は暑くないですか? 今日も楽しんでいってください」と愛らしく自己紹介した。6人の自己紹介はすべて日本語でされ、いかに日本の公演のために彼らが日本語の勉強をしてきたかが伺えた。

 BRIIZEからの質問に回答するコーナーでは、ソンチャンが「一番好きな韓国料理は?」という質問に「サムギョプサル。サンチュとエゴマの葉を一緒に包んで食べるのが好き」と、カメラに向かってサムギョプサルを食べさせてくれるフリをしてBRIIZEの目は一瞬でハートに。ショウタロウは、「これまでの曲で一番好きなダンスは何ですか?」と聞かれ、「『Siren』。今までやったジャンルとはレべチなダンスになっていて、最初に習ったときに本当にわくわくしました」と回答。(その間にアントンの肩に腕を置くという2人の密着度の高さにざわめきが起こる)。ウンソクは、「このツアーで一番楽しみにしてることは何ですか?」という質問に「BRIIZEのみなさんのこと」と回答し、BRIIZEへの思いを伝えた。「今はまっているものは何ですか?」という質問では、アントンがベースにはまっていることを発表。ソヒは、「魅力は何ですか?」という質問に「僕の魅力はかわいい(ところ)です」と、頬に指をあてるポーズを披露し、BRIIZEを虜にした。ウォンビンは、好きな日本の曲を聞かれ、練習生の頃からスキマスイッチの「奏(かなで)」が好きと回答。その場でワンフレーズを生歌唱するというサプライズには拍手が起こった。

 続く、各地域の観光スポットの写真を撮影し、その写真について話していくコーナーでは、前日に行った中華街でのエピソードが紹介された。餃子やジャージャー麺、チンジャオロースを食べたという微笑ましいエピソードに会場のみんなが笑顔になった。

 5月に開催された代々木公演でも行われたお兄さんチーム(ショウタロウ、ウンソク、ソンチャン)と弟チーム(ウォンビン、ソヒ、アントン)に分かれたチーム対抗戦が本公演でも繰り広げられた。弟チームから始まったジェスチャーゲームでは、“ポケモン”というお題にアントンが思わず「ピカピカ」と口に出してしまう茶目っ気のある一面も見せた。一方のお兄さんチームはラーメンやBRIIZE、プロポーズなどのお題を次々に当てていき高得点を獲得した。その後、箱の中身を当てるゲームや食べ物当てゲームもお兄さんチームが圧勝。負けず嫌いなウォンビンの悔しそうな表情が印象的だった。

 パフォーマンスコーナーでは、日本語曲が次々と披露された。ドラマ『顔に泥を塗る』の主題歌「Same Key」では、真っ直ぐな気持ちを語りかけるように歌唱。日本語の歌詞を丁寧に紡いでいく。ショウタロウの〈いや、マジだって マジ〉というセリフから始まるのが特徴的な「Be My Next」は、6人が真ん中に集まり笑い合う姿からステージがスタート。軽快なリズムのヒップホップ調のサウンドで思わず体が動いてしまう。ソンチャンの〈マジで?〉で曲が終わるまでに、会場は一気にハッピーなムードに包まれた。

 9月に日本デビューすることを発表しているRIIZE。ソンチャンは、「日本でツアーをすることが夢だったのでこんなにも早くできて嬉しいです! 今後成長して日産スタジアムでもっと多くのBRIIZEたちに会いたいです」と今後の目標も明かした。ソヒは、「1か月間で日本語を上達させてショウタロウ兄さんと討論で勝利したいです!」と元気に答えた。ショウタロウも、アリーナやドーム、スタジアムでも公演をしていきたいと話し、「ここに来てくれた皆さん、ついて来てくれますかー!?」と問いかけると、「はーい!」と大きな返答が戻ってきた。

 ライブもいよいよ終盤に。「次の曲はBRIIZEと一緒に作りたいと思います!」というショウタロウの言葉で日本デビュー曲「Lucky」の振り付けのレクチャーが始まると、みんなで〈So lucky lucky〉のフレーズに合わせて、両手でピースを作り、四葉のクローバーの形を表現するダンスを練習。心地よくキャッチーなメロディが癖になる「Lucky」を披露した後は、ファンキーなビートとクールなベースライン、サビのダンスが特徴的な「Boom Boom Bass」を披露。曲中のショウタロウの魂のこもったソロダンスは、何度見ても圧倒されてしまう。BRIIZEの掛け声とともに、この日一番の盛り上がりを見せた。

 アンコールを求める“RIIZE”コールで、衣装チェンジをした6人が再び登場。RIIZEへの想いが溢れて止まらない中、それぞれ最後の挨拶へ。ソンチャンは「横浜で公演をした2日間は、一生忘れられないと思います。日産スタジアムでもやりたいですし、もう一度横浜に戻ってきたら今日のことをまた思い出します」と話し、ウンソクの「BRIIZEの幸せそうな顔を見ることができて嬉しかったです」という言葉にはBRIIZEから「わたしも!」と大きな声が返ってきた。アントンは「シングルも準備中で、一足先に見たのですが可愛いです。でもBRIIZEも可愛いです」と、BRIIZEへの真心とともに9月発売のシングルに期待が高まるコメントが伝えられた。最後にRIIZEのライブではお馴染みの「RIIZE、BRIIZE、トゥンダ!(RIIZEとBRIIZEでともに上がっていくという意味)」の掛け声をして、アンコール曲を演奏。約2時間に及ぶ横浜公演は大団円を迎えた。

 ライブが終わり会場を出ると、暗くなった街中に横浜のシンボルの一つ、大観覧車のコスモクロック21がライトアップされているのが目に留まった。とても綺麗だったが、オレンジのペンライトでライトアップされたあの会場の美しさには、今日は敵わないだろう。RIIZEとBRIIZEで作ったとても綺麗なオレンジだった。あのオレンジが、これからもっと大きなものに広がっていくことが楽しみな夜だった。

Text by Sakika Kumagai 

◎公演情報
【2024 RIIZE FAN-CON ‘RIIZING DAY’ JAPAN HALL TOUR】
2024年7月30日(火)・31日(水)神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール
2024年8月3日(土)・4日(日)大阪・大阪国際会議場 メインホール
2024年8月8日(木)・9日(金)宮城・仙台サンプラザホール
2024年8月11日(日)群馬・ベイシア文化ホール(群馬県民会館)
2024年8月13日(火)岡山・倉敷市民会館
2024年8月14日(水)広島・広島文化学園HBGホール
2024年8月20日(火)熊本・熊本城ホール メインホール
2024年8月21日(水)・22日(木)福岡・福岡サンパレス
2024年8月25日(日)~27日(火)愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール


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