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以前はカニエ・ウェストとして活動していたイェーが、音楽面でのキャリアに終止符を打つようだ。
リッチ・ザ・キッドが現地時間2024年7月9日、イェーから送られたとされる、自身がプロとしての音楽活動から離れると説明しているテキスト・メッセージを公開した。そこには、「俺はプロの音楽活動から引退する。他に何をすればいいのかわからない」と書かれており、彼は不安な状態にとらわれているようだ。
リッチは考え直すよう説得している。「引退?なんで?どうやって?人々はあんたを必要としている。あんたとタイ(ダラー・サイン)と俺たちの音楽は、2024年の今日に至るまで、カルチャーの中で最大の足跡を残してきた」と彼は書き、「リラックスする時間は(取ってもいい)かもしれないけれど、リタイアは違うだろ」と提案している。
リッチは、イェーが引退を示唆した文面を含むテキスト・メッセージのやりとりを、自身のインスタグラム・ストーリーズに投稿してから30分ほどして削除した。
カニエが音楽活動を終了するという可能性について、ファンは驚きを隠せなかった。あるXユーザーは、「BOOOOOOOOOO まさか!正直言って、彼が引退という言葉を使うなんて思ってもみなかったよ」と返信した。ショックを受けた別のファンは、「人々がその人の才能を尊敬しないとこういうことが起こる。もしそれが本当なら、彼はすべての時代の偉大な人たちと一緒に語られるべきだ。何よりも先にアーティストだ」と投稿した。
しかし、イェーの言葉を鵜呑みにせず、これは彼の次のアルバムやベンチャーにつながるマーケティング戦略ではないかと考える者もいる。
そして全てが取り越し苦労かもしれない。リッチ・ザ・キッドが、7月19日にアルバム『Life’s A Gamble』をリリースすることをその直後に発表したからだ。このアルバムはイェーとタイ・ダラー・サインがエグゼクティブ・プロデューサーを務めており、「Gimme a Second 2」と「Plain Jane」にカニエが参加している。リッチは、「実は7月19日の金曜日にリリースがある」と泣き笑いの絵文字を連ねて投稿した。
また、タイ・ダラー・サインは最近、イェーと自身が韓国で『ヴァルチャーズ』のリスニング・パーティーを現地時間8月23日に高陽スタジアムで開催すると発表したばかりだ。チケットは7月後半に発売予定と伝えられている。
リッチ・ザ・キッドは過去にもカニエと仕事をしており、タイ・ダラー・サインとプレイボーイ・カーティと共に『ヴァルチャーズ』のアンセム「Carnival」に参加し、イェーに米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で5曲目のNo.1ヒットをもたらした。
一連の反ユダヤ主義的発言や議論を呼ぶ言動が続いたため、今年になってインディーズで音楽をリリースしているカニエだが、それでも2月には『ヴァルチャーズ』が米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得し、同チャートの頂点に立った11作目のプロジェクトとして数字を残している。
カニエはその輝かしい20年のキャリアで、21曲のTOP10ヒットを含む157曲をHot 100に送り込んでおり、これは歴代6位の記録だ。米ビルボードは彼の代理人にコメントを求めている。
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