ケンドリック・ラマー、ドレイクへの辛辣なアンサー・トラック「Euphoria」を公開

2024年5月1日 / 14:30

 現地時間2024年4月30日に、ケンドリック・ラマーが再びドレイクをこき下ろす辛辣なディス・トラック「Euphoria」(ユーフォリア)を公開した。先日公開されたドレイクの「Push Ups」への公式な回答で、ノックアウト・パンチを食らわせそうだ。

 「Euphoria」は30日の早い時間にケンドリックのYouTubeチャンネルで公開された。“ユーフォリア”は、ドレイクがエグゼクティブ・プロデューサーを務めている米HBOの人気ドラマ・シリーズのタイトルでもある。このディス・トラックでケンドリックは、スポークン・ワード寄りのフローを使いながらドレイクを“堕落者”、“詐欺師”などと罵っており、約1分間のウォームアップの後にホーンが入り、激しさが数段階上がる流れになっている、

 次にケンドリックは、2018年のドレイクとプシャ・Tとのビーフに焦点を当て、プシャ・Tがドレイクに隠し子アドニスがいることを「The Story of Adidon」で暴露したことにも触れている。「そう、(J.)コールとオーブリー(ドレイク)は俺がワガママな奴だって知ってる/王冠は重いな/彼らが本当の友達であることを祈るよ、もしそうでないなら、俺は(ラッパーの)YNWメリーだ/お前がファレルを侮辱するのが気に入らないから、彼のために俺はビーフを受け継ぐ/“Pをプッシュする”(ファレルをディスる)なんてクソくらえだ、“Tをプシャ”しろよ、俺をプッシュしようと考えるくらいならあいつとまだやりやってた方がいい/あいつはテレンス・ソートン(プシャ・Tの本名)、俺は(プロボクサーの)テレンス・クロフォード、ボコボコにしてやる」と彼はラップしている。

 ケンドリックとドレイクの間には10年以上前からずっと続く確執がある。ケンドリックは、これは競争ということではなく、ドレイクのことが純粋に嫌いだということをこの楽曲ではっきりさせている。「お前の歩き方、話し方が嫌いだ/お前の服装が嫌いだ/こそこそディスるやり方が嫌いだ/もし俺がやるなら、それは直球だ/お前がヤる女どもが嫌いだ、自分たちを本当の女性と混同しているからだ」とケンドリックは吐き捨てている。

 彼のディスはまだまだ続く。ドレイクのマフィアのボスのようなペルソナが嫌いだと述べ、OVOのボスのディスコグラフィーには名盤がないと主張、彼の“シックスパック”(6つに割れた腹筋)も嘘なのではないかと疑問視している。「そう、俺の前作と同じように、最初の作品は名盤だ、お前には1枚もない/そのことをコアなオーディエンスに耐えてもらいなよ(stomach)/そしてその腹筋をどこで手に入れたか教えてやれよ」と彼は攻撃を続けている。

 ドレイクの「Push Ups」は、ケンドリックがトップ・ドッグ・エンターテインメントとの契約の一環として、稼ぎの50%を手放さなければならなかったことを主に侮辱していた。ケンドリックは「Euphoria」で形勢を逆転させ、バードマンのキャッシュ・マネー・レコードとユニバーサル・ミュージック・グループの傘下にあったリル・ウェインのヤング・マネーとのドレイクの契約に言及している。さらに彼は、ドレイクのチームが米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で首位を獲得したフューチャーとメトロ・ブーミンの「Like That」を巡ってリリース停止を通告したと主張している。この楽曲にフィーチャー・ゲストとして参加したケンドリックのヴァースが今回のビーフの発端だった。

 「お前はあの黒人と契約したという黒人と契約してる黒人と契約してた/“Like That”をリリース停止させようとしたな/ああ、何?お前はあのレコードが好きじゃないんだな」と彼は暴露している。

 最後に、ケンドリックはドレイクがバイレイシャル(二人種)であることを攻撃し、彼が歌詞の中で“ニガ”を使うことに嫌悪感を示している。「お前が“N___a”って言うのだって嫌いだけど、それは俺がそう思うだけだ」とラップし、「俺らはお前がn___aって言ってるのをもう聞きたくない」とトラックを締めくくった。

 この「Euphoria」は、ドレイクの「Push Ups」がリークされてから17日後に公開された。「Push Ups」は19日にストリーミング配信され、今週のHot 100で19位に初登場した。


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