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【サマー・ソニック2017】以来7年ぶり、単独では15年ぶりにブラック・アイド・ピーズが来日。1月27日、さいたまスーパーアリーナで開催の【GMO SONIC 2024】に出演した。
久方ぶりとなった日本でのステージは、彼らの登場アンセムとも言える「Let’s Get It Started」でスタート。3人のメンバーが前方に、後方にはバックバンドのドラマーとギタリストが着けており、その背後の巨大なディスプレイには、当時のミュージック・ビデオとステージ上の彼らとが交互に映し出されて、過去と現在とが交差する。続く「Boom Boom Pow」では、途中から紅一点シンガーのJ.レイ・ソウルが登場し、一気に華やかな雰囲気に。チャーミングで歌唱力抜群。ここからが本格的なパーティの始まりだ。
夕焼けのアニメ映像がヒリヒリと暑い南国を演出した「RITMO (Bad Boys For Life)」では、コール&レスポンスで煽り、右へ左へみんなを誘導して楽しませる。「Mamacita」ではJ.レイがオーディエンスにコーラスを促して、どんどんアドリブを入れていく。全員がバックトラックを使わず生歌で勝負というのもパワフルだ。
セットリストは、新旧ヒットをほぼ網羅。パーティチューン満載のセットで盛り上げたが、“愛”のメッセージソング「Where Is The Love?」では感動的な瞬間も飛び出した。会場中にスマホライトが照らされ、大合唱が巻き起こり、ハートウォーミングな一体感に包まれた。直後にはウィル・アイ・アムから「日本が本当に大好きです。素晴らしい国、素晴らしい文化、素晴らしい人々です」との温かい言葉も贈られた。
グループの状況も良好なのだろう。J.レイが「カワイイ」と日本語と言うと、それを受けてウィルが「カワイイ、カワイイ」と曲のイントロやサビで連発。和気藹々としたピースフルな様子が、こちらにも伝わってきた。それこそが、ブラック・アイド・ピーズの、そもそもの最大の魅力だ。30年近くものキャリアを経て、今なお彼らのパーティマインドとラブ&ピースが未だに健在であることを、たっぷり感じさせてくれるステージだった。
Text by 村上ひさし
Photo by Masanori Naruse
◎公演情報
【ブラック・アイド・ピーズ 単独来日公演】
2024年1月29日(月)大阪・Zepp Osaka Bayside
2024年1月30日(火)愛知・Zepp Nagoya
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