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2023年10月18日公開のBillboard Japan週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”(集計期間:2023年10月9日~10月15日)で458,697枚を売り上げて首位を獲得したINIの『TAG ME』。
10月11日にリリースされた同作はINIの5thシングルで、初回限定盤A、初回限定盤B、通常盤の3形態でリリースされている。また、本作に収録されている「HANA_花」のミュージック・ビデオはYouTubeで1,030万回以上再生されている。
ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し『TAG ME』の販売動向を調査する。図1(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/131014/2)は『TAG ME』と2023年5月リリースの4thシングル『DROP That』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なシングルの販売比率とも比較するため、2023年の1月2日から10月15日までに発売された全てのシングルの販売比率も全シングルとしてグラフに追加している。
グラフを見てみると、『TAG ME』は『DROP That』と比較的近しい販売比率だということがまず目に入る。関東の数値は2作共通して55%以上(『DROP That』は58.1%、『TAG ME』56.7%)を記録していて、これは“全シングル”よりも高い割合となっている。また、北海道、九州も同様に全シングルを上回る数値を記録している。逆に、その他の地域に関しては、ほとんどの地域が全シングルよりも低い比率を記録していて、東北、甲信越、中部、近畿、中国は特にその差が顕著だ。
『TAG ME』と前作『DROP That』の比率を直接比較すると、甲信越(1.6%→1.9%)、中部(7.6%→8.4%)、近畿(13.0%→13.8%)、中国(2.2%→2.4%)、九州(7.4%→7.6%)が伸びを見せているほか、東北においては同じ販売比率(3.7%)を維持することができている。また、前述の関東や北海道、北陸や四国は比率が減少しているものの、関東以外の地域における差異は±0.5%以内にとどまっている。
過去作と比べ、関東の存在感が引き続き大きいものの、複数の地域における販売比率が伸びを見せた『TAG ME』。前作『DROP That』はリリース後も長期的にチャートに登場し続けたが、本作に関しても、11月より全国7都市にてINIの2度目のアリーナツアーの開催が決定していることもあり、2周目以降にどのような販売動向やチャートアクションを見せていくのか、今後も注目していきたい。
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